トリコロールの中村俊輔

中村俊輔のJリーグ復帰戦を録画で見ている。
「おかえり 俊輔 (ハートマーク)」 というゲーフラがうれしい。
わざわざ用意してくれたのだろう俊輔が活躍していた頃のユニを着ているサポーターの気持ちがうれしい。
なんだかんだあってもマリノスサポーターたちは俊輔を待っていてくれたんだ。

緊張したといいながらも中村俊輔はとても幸せそうにプレーしている。
シンプルにプレーしているのに、やはりワクワクさせられる。
連携練習をしていないためか、ボールを持った俊輔がパスコースを探すがそこに誰もいないという状態がなんどもあった。
少し疲れているのか、動きに物足りなさを感じたが、それでもキックやトラップの正確さ、ボールキープの巧さは他の選手とはぜんぜん違う。
相手選手の足を削らない効果的なスライディングタックルは、海外経験で培ったもの。
タックルもできないと言われていた「坊ちゃん」が、スマートなタックルを見せつける。
(その前に見た浦和対FC東京、名古屋対川崎戦を見ていても、危険行為と思えるタックルが多くなっているのが気になっていたので、俊輔のフェアなタックルは印象に残った。)
前半、山瀬に絶妙なパスを通したが、これは代表での本多や松井へのパスをイメージしているのかな。
流れの中からの積極的なミドルシュートも何度もチャレンジしていた。

今年のマリノスのユニフォームは正直言ってダサい。そのダサさが、俊輔在籍ころのユニフォームのようなレトロ感につながる。
ぶかぶかの長袖ユニを着て、さくさくとプレーする俊輔を見ていると、2000年頃の俊輔が蘇ってくる。
あの頃のようにファンタジックなプレーを見せてくれるだろうか。つい、そう期待したくなる。
が、今の俊輔は、また違うものをめざしているように感じる。
あの頃の彼は、自分が輝くことを目指していた。今は、きっとチームが勝つことを心底目指しているのだと思う。
チームが勝つことは、自分が輝くことより、さらにエキサイティングなことだということを海外での7年間で身に着けてきた。
どの選手でも「チームのため」と口にするが、その重さを知って語れる選手は少ない。
中村俊輔が海外で学んできたことは、「本物の存在感とはなにか」ということかもしれない。
セルティックでのレノンのような存在は、俊輔のキャラではないが、だからこそ彼はそれを目標にしているのかもしれない。

トリコロールの中村俊輔は、セルティックグリーンの中村俊輔にくらべて、若やいで見えた。
故郷でプレーできる安堵と幸福感がそう見せるのかもしれない。だからといって、中村俊輔のチャレンジが終わったわけではないだろう。
努力家の彼は、すでに新しい壁を見つけているはず。だから、私たちも違った形で悩める俊輔をみることになるだろうし、それを越える彼を見ることができるはず。


次は川崎フロンターレ戦。
俊輔の同窓生・佐原秀樹は、只今故障中。
稲本よりも、中村憲剛よりも、佐原秀樹との対戦を楽しみにしていたが、これは9月までおあづけのよう。


そうそう、ウエストコースト長崎のJFLチーム・Vファーレン長崎も白星スタート。
チームのサポート企業ジャパネットたかたの高田社長も応援に駆けつけていた。
「バックアップは任せて、選手のみんなは思いっきりプレーして欲しい」という頼もしい言葉も高田社長から聞かれたし、もっと楽しくプレーすることでサポーターの人を沸かせたいという佐藤由紀彦キャプテンの言葉もうれしい。
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by windowhead | 2010-03-15 13:58 | 紙のフットボール | Comments(0)

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