サッカー日本代表選手の所属は「日本代表」ではないのに…。

W杯南アフリカ大会で16強入りの快挙をあげたが負けて帰国したサッカー日本代表。
敗戦しての帰国に4000人が集まり、感動をありがとう!と叫んでいるのに、選手達はびっくりしただろう。
そして、僕達のやったことが存在が感動の対象になっているんだと、少しづつ実感していることだろう。

彼らが負けて1週間がすぎたが、テレビ番組の世界では、相変わらず彼らの話題があとをたたない。
松井選手や長谷部選手、阿部選手、長友選手(のGUAPO三兄弟)が、毎日のようにTV番組に登場する。
駒野選手もいろいろと担ぎ出されているみたい。
本田選手の幼稚園や小学校まで知ってしまった。
いまでは、顔写真をみせられると、本田選手のおじいさんだ、長友選手のおねえさん、長谷部選手の少年時代のコーチだ、遠藤選手のおかあさんだ、と選手達の家族や関係者の顔がすぐにわかるほど。
さらに彼らの生い立ちのことやサッカー小僧としてのエピソードも近所のおじさんおばさんのように知っている。
たった1週間くらいで、これほどの情報が飛びかうぐらい代表選手たちは「時の人」なのだ。

そんな中で、ちょっと気になっている。

代表選手たちを扱うニュースや番組の中で、選手達の所属クラブの名前だけが、すっぽりと抜け落ちている気がするのは私の思い過ごしなのか。

選手達はそれぞれに所属クラブがある。
W杯というサッカーのお祭りが終われば、日常の選手活動が始まる。彼らは所属チームの一員としてプレーをする。
それなのに、彼らの選手生活の土台であるそれぞれの所属クラブの名前が出てこないのはなぜなのだろう。

今回の日本代表大フィーバーで、駒野選手の生い立ちは知っても、彼がジュビロ磐田の選手だと言うことを知っている人は、どれくらいいるだろう。
本田選手がモスクワやオランダで活躍していることは知っているが、彼が移籍する前所属していたJリーグのチームがどこだったのかを知っている人はどれくらいいるだろう。
本田選手を育てたのは、家族や恩師だけではないはず。サッカー選手として、ガンバ大阪ユーズや、名古屋グランパスのスタッフ、先輩、仲間たちの力もあったと思う。
彼らを応援し続けたのは、後援会や地元ファンや代表ファンだけではない。チームサポーターという存在も忘れてはいけないはずなのに。

サッカー日本代表大フィーバーなのでJリーグファンも増えるだろうと期待されているが、本当にそうなるだろうか。
「Jリーグ」はチームではない。彼らのプレーを見たいなら、それぞれの所属チームがどこか、いつどこで試合を見られるのかを知らなければならない。
せめて彼らが登場するテレビ番組で「日本代表・長友 佑都(FC東京)」と表記してほしい。
また、できれば選手のみなさんにも、「サッカー日本代表の長友 佑都選手です」と紹介されたら、すかさず「FC東京所属の長友 佑都です」と応えてほしい。
(ここで、長友選手を例に挙げているが、これは、長友選手へのリスペクトだ。彼は、一昨日、ある番組で、「JリーグとFC東京を応援してください!」とチーム名を挙げて応援を求めていた。さすがです。)

今の日本代表選手たちを育ててきた一番の土台は、やはりJリーグ各チーム。
日本代表フィーバーが続いていくにつれ、サッカーとはだんだん離れていっているような寂しさを感じる。
取り上げる側にもう少しサッカーへの愛があってくれたらなあ。
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by windowhead | 2010-07-05 13:49 | 紙のフットボール | Comments(0)