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腕組みの貴公子のボキャブラリーは私のツボ

平日なので行けないなあと思っていたが、だんだん気になって来る「お父さんの恋」。
まだ、チケットがあるかなあと、イープラスをのぞいていたら堺雅人さんのインタビューがあった。
堺雅人インタビュー&動画メッセージ

「お父さんの恋」の堺雅人の役は、この人の普通の部分とあまりかけ離れていない青年のようだし、このような役は堺雅人が演じるとすごく膨らむような気がする。
劇的なものやエキセントリックな役より、普通の生活者のどこか浮世離れしたような雰囲気の役が堺雅人には似合うと思う。
「ウルトラQダークサイド」の「小町」で演じたダメ男もなかなか好きだったし…。
「喪服のエレクトラ」を見たいとは思わなかったが、「お父さんの恋」は、どんどん見たくなる。

「へい、ジョニー」ブログの「髭とともに去りぬ」に紹介されていたTOKYOヘッドラインWebの堺雅人インタビューもたいへん興味深い。

「ウーン、さすが!」この人のインタビューは、いつもしっかりと言いたいことが整理されている。それでいて、自分の言葉で話しているし、気持ちを説明するためのたとえやメタファーの使い方もうまい。

TOKYOヘッドラインインタビュの中の
「役作りってクラス替えみたいなもので、新しい人たちのなかに入っていって、1人ずつと話して、そういうなかで自分はこうと分かってくる…」
なんて表現、堺雅人らしい(といっても、彼を深く知っているわけではないので、偉そうかな…)

堺雅人のボキャブラリーは、私のツボです。
大河「新選組!」でのトークショーや、インタビュー録画なんかをみていると必ず、スコーンと私のツボにはまる言葉がでてきます。それがまた、やたらと難しかったり格調高い文章言葉。
彼は、ことばを一回文字に置き換えて、頭の中のものすごい辞書の中から、瞬時に的確な格調高い言葉にヒットさせて話すのかも。この対極にいるのが山本耕史。ことばを直感で見つけてくる感じ。彼のインタビューは、ひらがなが多いけど、情緒的に核心をついている。
どちらもアプローチの違いこそあれ、ことばや表現にとても一生懸命になれるタイプ。

堺雅人を飲み友達に持ちたいですね。

何日間でも酒をのみながら、グダグダとしゃべれそうな気がします。
彼のよさは、男にありがちな薀蓄語りではなく、人の話からでも、些細な事を深めていく話ができそうなところ。
前出のクラス替えの話でいえば、薀蓄男は「クラス替えってなんでするのか分かるが?」とか「クラス替えと組織論」みたいなことを言いそうだが、堺雅人は「クラス替えで最初にそのクラスに入るとき、教室の前から入るか後ろから入るか」なんてことを自分のこととして話しそう。そこで、ごちゃごちゃお互いの入り方なんか話して、そこから、また他の話に発展していきそう。
ゆるりとした博識が鼻に付かず酒酔いの小さな幸せ感を味わえそうです。そうそう、大河「新選組!」ファンなら、龍馬暗殺のときの龍馬と中岡慎太郎の「鳥の皮」話のような雰囲気です。ああ、最高の飲み会パターン。

飲み友達なら土方歳三でも山本耕史でもなく、堺雅人を所望したい!
by windowhead | 2005-01-20 16:17

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


by windowhead