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金山 隼樹が教えてくれたこと

コンサドーレ札幌の新体制発表があり、ついこの前まで「我らのジュンキ」だった金山 隼樹選手がコンサドーレの正ゴールキーパー番号1番を背負うようになったようだ。
請われて行ったとはいえ、移籍が決まればその後はどうなるか心配だったけれど、ひと安心。

金山選手がVファーレン長崎に残した実績はいまさら語るまでもない。
実績に関係なく、ほのぼのとしたお兄さんだったなあ。
試合会場ではない場所で2回ほど金山選手と出会った。
1回目は、友人に誘われた講演会。スピーカーが高木監督だからと誘ってくれたのだが、その日高木監督は体調不良で出て来れず、ピンチヒッターで登場したのが、Vファーレン社長と、金山選手と小笠原選手。ユニフォーム姿の二人は、自分の生い立ちやサッカーに対する気持ち、Vファーレン長崎でのエピソードなどを質問に答えながら話すのだが、2人とも話し上手。話し上手といっても、浦和の槙野たちみたいに笑いを取ろうとしたりしゃれたことを言う訳でないのだが、とても分かりやすくほのぼのとする話し方で、自然な笑いに会場はリラックスした雰囲気になっていた。特に金山選手はナチュラルさんなので話が長い。(でもふんわか引き込まれる)
2回目は、移籍が決まったあと、人待ち顔で浜の町に突っ立っていた。「移籍ですね、残念です」と話しかけると、「そうなんです。すみませーん」と本気ですまなそうだった。
このほのぼのとした感じが長崎という地方の雰囲気で好ましく、そのほんわかさんが、ひとたびゴールマウスの前に立つと、負けない!という心強い明るいオーラを放ってくれて私たちを引っ張ってくれた。

シーズン終盤には、絶対どこかのチームからオファーがくるだろうと、覚悟していた。
実は私は勝手にガンバ大阪あたりからオファーがあるのではと思っていた。(セカンドキーパーで)
その彼がえらんだのがコンサドーレ札幌だというのには、ちょっと驚いた。
J1経験チームとはいえ、まさかJ2チームに行くとは思ってもいなかった。
しかし、彼の移籍を決めた言葉に納得させられた。
彼の移籍理由の中に「コンサドーレ札幌の施設の充実など環境の良さ」という言葉があったからだ。
クラブハウスもない、練習場があちこちと変わる長崎の環境は、選手たちにとってはかなりの負担であり、危険な環境なのだ。移動距離が長ければ疲労もたまるし、交通事故の心配も増える。トレーニングのために器具や用具の移動はさることながら、彼らは練習のたびに、入浴用品までもって移動しなければ成らない。ちいさなことだけど、リラックスする時間が細切れになる。
彼らは高校生やノンプロではない、プロの選手なのだから環境の良いところを選ぶのは当たり前だ。

金山 隼樹選手は、そのことを彼の移籍と言う事実をもって教えてくれたと思う。
Vファーレン長崎の選手たちは、昨シーズン期待以上の実績をみせてくれ、長崎の名前を全国にアピールしてくれた。
ならば、私たち長崎の者は行政も含めて、なんとしても彼らの実績に応えなければいけないのではないかなあ。
彼らからもらうばかりではみっともないよね。
せめて自分のできることをして、彼らに応えたい。
スタジアムに行く、その時は友人を誘おう。
いろんなところでVファーレン応援やスタジアムの楽しさを話そう。
そして、一日も早くクラブハウスと練習場ができるようにしかるべきところに働きかけることも大事だと思う。聞けば秋頃にはクラブハウスか練習場ができるとのこと。しかし、出来るまではそんな言葉は信用しないよ。出来るまでは、早く造ってあげて!!と声にしていきたい。
そして、コンサドーレより先にJ1に上がって、金山くんの悔しがる顔を見たいぞ!

がんばれ ながさき!
by windowhead | 2014-01-20 10:18 | Vファーレン長崎

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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