人気ブログランキング | 話題のタグを見る

やっぱり、「ブサイケ」は、かわいいわ!=男性雑誌をチェック

子どものころからメンズファッションが好きなので、ほとんどのメンズライフスタイル誌にぱらぱらと目を通す。
私がほぼ毎月愛読するのは、「ブルータス」と「LEON]と「サライ」かな。

いくつかのブログさんで、堺雅人氏が、「MEN'S EX」「GQ JAPAN」に出ていたという情報があったので、ちょっと興味が湧いた。この2つの雑誌と「堺雅人」が絶対にリンクしないよなあと思いながら、チェック。

なるほど、「話題の人」としての紹介ですね。
「よかった~~~マネキンでなくって。」というのが密かに本心。堺雅人よ、山本耕史よ、ブランド名と値段のついた服を着せられてカメラの前に立つようなことはやってくれるな。
あなたたちは、存在自体が美しいのだから、自分が一番楽な服装でいて欲しい。おなじみの堺雅人の黒のタートルネックや、山本耕史の皮のブルゾン。ファッショナブルではないが、一番ふたりの個性を表現していると思う。その人に一番合った服を着たときの個性は、どんなにファッショナブルな着こなしにも勝る。

その例が、「MEN'S EX」の表紙。
紺のペンシルストライプスーツを着たぺ・ヨンジュン氏。定番のスーツスタイルなのに、どうしてこうも格調高く華やかに見えるのだろう。
本の中のどの写真をみても、ヨン様のスーツ姿は、自然で美しいし、スーツを着慣れているゆとりすら感じられる。この人ほど格調高く華やかにスーツが着こなせる人は残念ながら日本の芸能人にはいない。「冬ソナ」のマフラーやセーター姿で人気を博したヨン様だけど、彼はカジュアルよりフォーマルの似合う人なのだ。

「GQ JAPAN」の表紙は、また違った意味で楽しかった。
話題のホリエモン氏が、42万円もするグレーのグレンチェックスリーピーススーツを着せられてポーズしている。
少年漫画のワンパク坊主のような表情と体のバランスがなんともかわいい!し、インパクトがある。「ブサイケ」は中途半端な「イケメン」に勝る!の見本だよ。
堀江氏は、身体的には、ファッション雑誌を飾るような素材ではない。
でもなぜ、インパクトがあるかというと、自分の個性を活かす方法を知っているからだろう。
小柄で小太りの人は、案外、おしゃれに向いているのだ。
「かわいい男」という路線は、案外女性のツボだったりするし、小柄小太りの人は、その身体的欠点を自覚していることが多く、それをカバーするための努力をしているので、恵まれたスタイルの人より服装に対するセンスが磨かれていることが多い。
「GQ JAPAN」の表紙は、そんな堀江氏の内なるセンスと、ヘアメイク、スタイリスト、カメラマンのすばらしいコラボレーションがなせるわざ。

「GQ JAPAN」を手にした人は、絶対に中をチェックすべし。
一番カッコイイ男は本の真ん中ほどに立っていた。
エリック・クラプトンのインタビューがある。
グラビアに彼のジーンズスタイルが載っているがこれが最高でしょう。
靴以外は、自前の服。紺のVセーターの首元からのぞくグレーのV,ジーンズ。ただこれだけの着こなしなのに、もう、カッコイイ。服が個性に同化している。(堺くん、山本くん、あなたたちはこの路線の人なんですよ)


最後に、私が好きな「LEON」は、やっぱり一味違う。ファッション中心雑誌だけあって、力の入りかたが違う。もう笑えるくらい。キャッチコピーや文章の感覚が遊びなのか、本気なのか…本気ならちょっと冷や汗もの。
それでも、他の雑誌と違うのは、オヤジの色気と、あわよくばオネーチャンに声をかけようとする茶目っ気を肯定しているところ。
(堺くん、山本くん、あなたたちは将来色気と茶目っ気のオヤジになってくれると信じている。山本くんの場合、ライフスタイルに関しては今でも充分この路線をいっているのかもしれないが…。)


しかし、まあ、、男性ファッション雑誌が紹介する商品の高額なことには驚かされる。
女たちが盲目的なブランド信仰から卒業していきつつあるなかで、オシャレ未経験の男たちが次のターゲットにされているのが見え見え。
男のオシャレは勢いづくのか失速するのか…。お願いだから、ほどほどにね。
by windowhead | 2005-03-12 13:11

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


by windowhead