「生存指導書 ー生き抜くために」のこと

長いことブログを書いていると、書いた本人も忘れていたような文章に思いがけないアクセスがあって驚くことが多い。最近も2007年4月17日に書いた「手帳にメモした「生存指導書」の巻頭言」という文章に多くのアクセスがあっていた。おそらく韓国の痛ましい海難事故が要因なのだろう。
テレビで、傾いて沈んでいく船に装備されているのにほとんど使われないままの拡張式救命筏が映し出された。すでに沈没しかけている船の救命筏が使われていないことを想像する。とても悲惨な映像だ。

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アクセスのあった昔の文章には、拡張式救命筏の中身について書いていた。
救命筏の装備品の中に耐水性のある紙に印刷された「生存指導書ー生き抜くために」という200ページ弱の冊子がある。
食糧や水の注意のほか、釣りの方法、陸地発見方法、応急手当て、救難信号の使い方やボートの修理方法まで、遭難の際の重要事項が日本語と英語で書いてある。
その冊子の最初にはこんな文章が書かれている。

「生き抜くために、望みを捨てるな
救助は必ずやってくる。
遭難、漂流と人生最悪の極限ではあるが、
強い精神力で3日は生き延びよう。
後は10日も生きられる。
海は不毛の砂漠ではない。
食料の魚、プランクトンもある。
又、魚肉の50~80%は真水である。
船が沈んでも世界はある。
何も恐れることは無い。
過去の遭難の犠牲者は海の為に死んだのではない。
恐怖のために死んだのである。
飢えや渇きによって死ぬには長時間かかる。
最後の1秒まで生き延びる努力をしよう。
死を急ぐ理由は何にも無い。
家族が待っている。」


「生きる希望と生命力は比例するといわれます。望みを捨てた時が、終わりの時です。どんなに絶望的な状況でも『生き抜こう』と思うことが、生還の第一歩です」「もし数人で漂流した際は、団結です。仲間が多いほど知恵が生まれ、生還のチャンスが広がります」と仲間と励まし合えば恐怖を乗り越え、希望を持ち続けられるとも言っている。
救命筏には、小さな室内灯がついていて、「生存指導書」が読める明るさになっているらしい。

私たちの日常でも、「生存指導書」が教える精神は大いに役立つ。
大きな災害が続いて、非常時の物品の準備をしている家庭は多くなっているだろう。でも気持ちの準備はむつかしい。
希望を持ち続ける精神状態を作ることがとても難しい世の中になっているのかもしれない。
それでも「希望を持って生き抜くぞ!」というプラス思考を身につけよう。

改めて「生存指導書」のことを思い出させてくれたアクセスに感謝!
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Commented by みちこ at 2014-04-23 19:20 x
本当に悲しい事故です。高校生が断末魔の苦しみで亡くなっていく、、こんな事故は二度と起こさないで欲しいです。
Commented by windowhead at 2014-04-25 09:49
みちこさん、こんにちは。
若い人たちの命を軽んじる大人がはびこる国にしたくない。戦争はその最たるもの。歴史を愛好する者として歴史の中で学んだ一番大切なことはそのことだったと思うんです。戊辰戦争でもそうですよね。
Commented at 2014-04-25 22:41 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by windowhead | 2014-04-23 07:18 | 私的危機管理 | Comments(3)