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山本耕史で、山内錬…いいかも!

ひいずさんによるASLUM~山本耕史ファンによるつれづれ日記に数日前「柴田よしきさんの『聖なる黒夜』の山内練を山本耕史さんで見たいなぁ。」というのがあった。

昨年、彼女とはメールで「山内練役を山本耕史ってのはぴったりかも!」と盛り上がった。
「聖なる黒夜」(柴田よしき著)は、ヤクザの大幹部殺害の容疑者である男娼あがりのヤクザ・山内錬と事件を追う刑事麻生との壮絶な愛と憎しみの物語。
と書くとなんとなく「やおい」好みの雰囲気ぷんぷんなのだが、この山内錬は、救いようがないほど相当な悪で、女だって容赦なくぶちのめすほどの冷血漢。
ひいずさんが書いているRIKOシリーズの『聖母の深き淵』『月神の浅き夢』(どちらも柴田よしき著)でも、女刑事緑子をいたぶるわ、顔がゆがむほどの暴力を加えるわ、ヤクザとはこんなにこわいのかというような男。そんな山内錬がどこか魅力的なのは、心のどこかに、ほんの少しだけだが、まだ人間的な良心が残っていて、それが、意図に反して作用してしまうところだろう。「聖なる黒夜」では、そんな山内錬の背景が語られる。

この山内錬が登場するシリーズがもう1つあって、それは「保育園園長兼私立探偵・花咲慎一郎シリーズ」。
1998年に「フォー・ディア・ライフ」が登場し、2000年に「フォー・ユア・プレジャー」と、現在2巻出版されている。
新宿の無認可保育園「にこにこ園」の園長兼私立探偵・花咲慎一郎は、私の愛するハードボイルド探偵の1人。
保育園にクーラーを設置するために危ない仕事を引き受けたり、不法入国の母親たちのトラブルから子どもたちを守るために身体を張って意に沿わぬ仕事をしてしまうハナチャンを取り巻く女たちが、地に足が着いているしっかり者ばかり。「園児たちの医療費が払えないなら身体で払ってよ」とハナチャンを誘惑する女医さんなんか最高。みんないい女たち。
このシリーズが2作のみでその後出ていないのが残念。
新宿歌舞伎町あたりに行くときはついつい「にこにこ園」の看板を探してしまうほど魅力的な話になっている。ここでも、山内錬は、ハナチャンに借金のかたに危ない仕事を言いつける冷徹なヤクザ。(たしか、「フォー・ユア・プレジャー」のほうに登場したと記憶している)

映像化するなら花咲シリーズがおもしろいかもしれない。
もちろん山内錬は、山本耕史で!
麻生役もそうだけど、ハナチャンを誰にするか?…なかなか浮かびません。
ハナチャンは、少しおじさんが入っていて、子ども好きで、なかなかいい男で、ズタボロになってもしがみついてもがんばれる精神的にタフネスな男ですし、一生懸命が似合う人…。脚本書きたいですよ、わたし。


山本耕史さんにこの役を…の話に戻すと、ひいずさん推薦の横溝の「人形佐七」はぴったりでしょう。以前金曜時代劇で真田広之氏がやっていたが、山本・佐七だと、もっと華やかでやんちゃな佐七になりそう。佐七は、独身時代、ママに仕切られたりするので、それもなかなかおもしろそうですし…。

森川久美『南京路に花吹雪』は、残念ながら未読。

私は、杉浦 日向子 の漫画「百日紅」の善次郎(後の英泉)や「しゃばけ」の手代・仁吉ってのはどうかと思っている。(捕物帳が好きなので、どうしても、江戸物になっていくなあ。)

現代劇は似合わないよなあ。姿かたちにファンタジーがありすぎる。それは、ジョニー・ディップがサラリーマンが似合わないのと同じようなこと。
山本耕史は、ブラビではなく、ジョニーディップラインの人。オダギリジョーはブラビラインの人でしょう。


日野宿本陣文書検討会の■「源さん・周平」大歓迎 などによれば、箱舘までの土方を映像化してほしいという署名が10000人を越えたらしい。(ついでに言えば、節分行事の来場者数は、義経たちが豆まきした成田山を押さえ、副長が豆まきした高幡不動が1位だったらしい)

そうですそうです、山本耕史氏には、まずは、、土方歳三の一生を完結してもらうことが一番望むことなんです。


★追記………
青空百景さんのコメントによると、真田広之が演じた金曜時代劇は「新・半七捕物帳」だったらしい。「人形佐七」は金曜時代劇ではまだのようだ。山本佐七への期待がたかまるなあ。
捕物帳は、若い時にやって欲しい。町人髷のイナセな感じは若さがあってこそ映えると思うなあ。
by windowhead | 2005-03-15 13:40 | 新選組!な人々

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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