サポーターのサポーター

「えーっ、あの横断幕や大旗はクラブが応援してもらうために貸し出しているんじゃないの?サポーター側が自費で作っているの?、そこまでして…」
巨大幕「ミ・ヴィーダ」修理の話をしたときの友人の反応。彼女は応援のための幕や旗など大掛かりなものはクラブが貸し出すものだと思っていた。サポーターの自費制作だというと、あきれ顔だった。彼女だけでなく一般的な認識はそんなものだろう。
お金も時間もかけてひたすら選手達を応援するサポーターの献身はなかなか理解しにくいものなのだろう。

私がサポーターという集団の可能性に興味を持ったのは東日本大震災のときだった。
その前年のシーズン末、マリノスのサポーター集団は松田直樹選手の戦力外放出撤回を求める署名集めを行っていた。俊輔サポ仲間から私のところにも署名依頼がきたりして、マリノスサポーターの動向がtwitterやWEBサイト、メールなどを通して入りやすくなっていた。
震災から数日あとだったと思うが、マリノスサポさんの間に被災地支援の話が流れ出した。救援物資を集める話しあいがなされていた。物資の種類や輸送の方法など細かく議論されたようだ。震災から1週間くらいで救援活動の詳細が発表された。初回は自力でマリノスタウンに持ち込める範囲で集めるということだった。遠方のサポーターが横浜まで物資を送ることで、本来の救援物資を輸送する宅配便などに負担をかけない配慮からだ。救援活動は1回で終わらないので、遠方のサポーターはその時期がきたときに協力して欲しいとのメッセージも出されていた。
最初の支援活動が行われたのは震災から10日後くらいだったと思う。
参加した人たちのtwitterなどで現地の様子が逐一伝わってきた。
そのときの詳しい様子は参加された武藤文雄氏がブログに書かれていたので、それを読んでいただきたい。(武藤文雄のサッカー講釈「Jサポータの支援活動に参加して」2011.3.21
その後も支援物資集めやがれき除去作業など支援活動は継続的に行われていた。
さまざまな任意のグループや団体があるが、この災害のときJリーグサポーターの動きは最も早かったと思う。この時感じたのは「Jリーグのサポーターには地域社会の中核になれる可能性がある」ということ。

個々人を否定しない緩やかな統率、人のために声を振り絞って応援する献身、苦しいときこそ燃える心意気、大旗を振り試合中歌い続け飛び続ける体力、応援スタイルやゲーフラに見られるアイデアや発想力、ホーム、アウエーと駆け付けるフットワークの軽さ、他チームサポとのネットワーク…。
こうして見るとJリーグサポーターたちのポテンシャルはとても魅力的だ。
サポーターが地域活動に入り込んでくるといいのにな。自治会やPTAなど形骸化しつつある組織にこそ彼らの力が欲しいと思う。

さすがにゴール裏の中心で飛び跳ねる体力気力はないわ〜という私たちおばさん組は、サポーターのサポーターならできるかな。サポーターさんたちが活動しやすくなるような環境づくりをお手伝いする。そんなスタンスでゴール裏を楽しもう。
さあ「ミ・ヴィーダ」登場なるか!巨大幕の内側初体験できるかな。
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by windowhead | 2015-03-29 04:50 | Vファーレン長崎 | Comments(0)