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親しまれるクラブに向けて選手もサポも進んでいる

最近Vファーレン長崎に関するホッコリするニュースがあちこちから届いている。

一番ワクワクしたのは、やっぱり選手コーチ監督まで総出て体験したペーロンの話。Vファーレンの練習場がある戸石やその前の牧島は漁師町で長崎の伝統的な漕艇競技ペーロンの盛んな地域だ。そのペーロン競漕を選手やスタッフたちが体験したそうだ。その様子を撮った写真が、クラブのホームページにたくさんアップされている。この体験で選手たちが大いにリフレッシュしているのが伝わってきて、見ている側も自然に笑顔になってくる。
井上祐大選手はブログでその体験の楽しさを伝えながら、体験をサポートしてくれた牧島の関係者の方々に向けて、「ペーロン体験をさせてくれたおいちゃん達本当に感謝です!」と書いている。
このペーロンの様子は、日曜日のアビスパ福岡戦の前にスタジアムのオーロラビジョンでも流されて、なんと体験をサポートしてくれた「おいちゃん達」やご家族がスタジアムに応援に駆けつけてくださっていた。この交流が続いて広がっていくといいなあと思う。

ファンサポの間で「クラブ屋敷」とよばれている純和風クラブハウスがリクルートの住宅賃貸物件情報「SUUMO」に取り上げられて反響を呼んでいる。1500件以上の「いいな!」やTwitterでの紹介が続いていて人気記事になっているそうだ。記事を読みながらここでくつろぐ選手達を想像するとなんとなく頬がゆるんでくる。とてもいい記事だった。
そのクラブ屋敷の外観を見たくてアビスパ戦前日に練習見学に行った。海と住宅に囲まれた練習場。グランドの前のお家は毎日練習が見られていいなあと思っていたら、なんとなんと、選手が蹴ったボールが高いフェンスを飛び越えて前の家の庭に飛び込んでしまった。わー大変だと見ていたら、くつろぎ姿のおじいさんが出てきてゆっくりとボールを拾うと、謝りに行ったスタッフのSさんに渡してくれた。嫌悪んな雰囲気は感じられなかったので一安心。私もついご迷惑おかけしていますと心のなかでペコリ。
クラブハウスの見学会など予定されているのであれば、まずはご町内の皆さんをご招待してほしいな。
選手達も周辺の食堂などに出没しているらしい。町の人たちと選手達が気軽に言葉が交わせるそんな地域なっていったら理想的なんじゃないかな。

李 栄直(リ・ヨンジ)選手のtwitterで、サッカースクールのお手伝いに行ったことが報告されていた。小さな子供達と楽しいひと時だったようだ。実は、磐田戦の翌日にGKの大久保選手が中学生の練習にサプライズ参加してくれていたと知り合いから聞いていた。公式の行事ではないが、選手達がプライベートにスクールなどに協力してくれている。選手の方から地域やファンとの接点に出向いてくれているのがとてもうれしい。

先日、W杯予選韓国代表に初選出され1ゴールを挙げて一躍「時の人」になった李 勇載(リ ヨンジェ)選手だが、ガンバ大阪から獲得オファーがあった。さすがにガンバなら移籍も仕方がないなあと思っていたら、彼は長崎に残ることを選んでくれた。その気持ちに応えるため、アビスパ戦でゴール裏のサポーター達が彼の背番号である「27」を描くコレオをあげた。くっきりと上がった「27」の数字が美しいコレオだった。
対するアビスパゴール裏からもコレオがあがった。コレオができるくらい多数のアビスパサポーターが長崎に来てくれた。対戦相手ではあるが、やはりたくさん来てくれると嬉しい。
0−0で勝ち点1づつを分け合う試合となったが、気持ちの切れないいい試合だった。

Jリーグにあがって3年目、まだまだごちゃごちゃすることもあるが、少しづつチームと地域の関係がスムーズになっていく切り口が見えてきたような気がする。それに積極的に関わろうとしてくれている選手達。彼らの気持ちが見えてうれしい。地道だが地域との良い関係は長崎中に広まっていくだろう。
by windowhead | 2015-06-30 02:49 | Vファーレン長崎

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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