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北鎌倉から春のおすそわけ

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今年も、「花の匂いのするキャベツ」が届く。

北鎌倉に住む友人の日曜農園(というにはかなり本格的の模様)から、今年もキャベツが届いた。
無農薬で陽の光を一杯にあびたキャベツは、みるからにやわらかそう。

彼の畑は、桜の木のそばにあるらしく、毎年届くキャベツに、薄桃色の桜のはなびらが数枚くっついている。そして、ほのかに花の香りがする。
このキャベツを初めて送ってもらったとき、箱をあけると、ぷーんと肥えた土の匂いがした。そして取り出したキャベツは花の香りがする。有機野菜や玄米を使った定食屋を営む女友達にが「このキャベツ、花の匂いがするね」と言ったので、その話を彼に伝えたら、いたく気に入ったらしく、彼の畑で収穫する春のキャベツを「花の匂いのするキャベツ」と、呼んでくれているもよう。

このキャベツは、柔らかいので生で食すのが一番おいしいが、軽くゆでて生の貝柱といっしょに、ぽん酢でいただくのが、我が家風。

キャベツと一緒に入っていたのは、、由比ガ浜中央商店街にある和菓子屋「桃太郎」「鎌倉しぐれ」。大納言小豆を使ったボリュームのある甘さの和菓子。これを食べると、濃い抹茶をいただきたくなる。

私の住むウエストコーストより、ずっと都会に近い鎌倉から野菜が届いたよ、というと、多くの人は怪訝な顔をする。農作物は田舎から都会に届けるものというのが当たり前だから。でも、都会の周辺でも花の匂いのする素敵なキャベツができるんだよね。

東の地からはるばる西の端まできたキャベツに敬意を払って、父譲りの古伊万里の大皿に盛ってみた。キャベツも古伊万里も作った人の心意気と愛情に溢れていて、お互いを引き立てあってるよう。

鎌倉の春をありがとう。
by windowhead | 2005-04-18 22:50 | 日日抄

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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