俊輔の応用力

一昨夜の「スーパーサッカー」(BS-TBS)を見て、また俊輔の面白さを再確認した。

先日のガンバ大阪戦でのフリーキックについて、「真相」を語るなどとすごいキャッチフレーズの割には短い内容だったが、中身はなかなか面白かった。

あのFKの前にもう1つFKを蹴っていて、それは外していた。

ボールが走るように水を撒かれたピッチだったので、カーブを掛けるために踏み込んだ軸足が滑って、バランスを崩していた。

その修正を2度目のFKでやっていたそうだ。

2度目のキックは軸足を強く踏み込んで腰をひねらない強いインパクトのボールを蹴っていた。

そしてそのスローの映像では蹴ったあと軸足が前に動いていた。

軸足が前に動く蹴り方と俊輔の「軸足が動くんですね」という言葉をつい最近なにかで見たような気がしたので、記憶と記録を辿ってみたらありました。

あの「五郎丸歩選手との対談」の中で見ていた。

壁の外を回り込むボールを蹴るために軸足を倒して腰を回し遠心力でボールを蹴る俊輔のキックと、まっすぐで強いボールを遠くに蹴るために軸足を踏み込んで蹴りだす五郎丸選手。

それぞれのキックを見せ合いながら、五郎丸選手が自分のキックで、蹴ったあと軸足が前に進んでいると言ったら俊輔が軸足が動くんだと何かを感じたようなつぶやきをしていた。

以前俊輔と三浦 淳寛さんがFK論をやったとき、アツが伝えたブレ球の蹴り方に似てるという気がしたので、俊輔もそう感じたのかもしれない。

ガンバ戦でけられた2度目のFKは俊輔の軸足がキック後に前に移動していた。強くまっすぐに飛ぶキックだった。

俊輔も昨シーズンあたりすでに、助走が少なく強くまっすぐに飛ぶボールを蹴っていたので、五郎丸選手のキックで開眼したわけではないだろうが、ガンバの壁の上を擦りぬける強いボールを蹴っていたのは、このシーンでこの蹴り方のボールが効果的と閃いた何かがあったのだろうな。

中村俊輔は先輩や他分野の第一人者からの得た情報を自分のものに落とし込んでいく能力が高い人だ。そしてその技術をどの場面で使うか、瞬時で判断する応用力のすごさ。

中村俊輔というプレーヤーがいつも人を引き付けるのは、その引き出しの多さと、最適な使い方を見せてくれる進化型だからだろう。

中村俊輔の言葉には他の選手が応用できる知恵がたくさん詰まっている。

今シーズンのボールの特徴は、パシパシしていて、中心を外して当たると変化してしまうキーパー泣かせのボールという言葉。

FKの壁の話も面白かった。壁の威圧を感じるのは鹿島。FKを決めた仙台は壁が立っているだけだったとか、浦和の壁では槙野選手がごちゃごちゃ動くが、入れさせたくないという気持ちが伝わる。それは集中しようとするとき目障りになる。という言葉。

壁の意思が伝わるというのは興味深い表現だった。

その槙野選手と西川選手が今日の対マリノス戦に向けて対策を考えているという。

槙野選手はFKを蹴らせないために、ゴール近くでファウルをしないでマリノスの攻撃を抑えて見せると意気込んでいる。すごいと思う。小手先の対策でなくFKを与えなければ蹴られないという本質的なことをやろうとするところが槙野選手の本当に賢いところだと思う。

選手たちが真剣に「考える」ことをやり、それを実践してみる勇気がサッカーを面白くしていくんだと感じさせられた。

また槙野くんが大好きになった。(俊輔もきっと槙野くんのことは好きなんだと思う)


⚪️五郎丸、俊輔対談>>https://www.youtube.com/watch?v=wQC7BR0PgzA&nohtml5=False



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Commented by あいちゃんママ at 2016-04-13 18:14 x
風さん、五郎丸との対談思い出させてくださってありがとうございます!様々な経験を血肉に変える、俊輔らしいです。浦和戦マッチデーのSPOT LIGHT"物語は続いていく”出嶋さん(共同通信)の記事も興味深いです。起伏にとんだ経歴を紹介した後、「剣が峰に立たされた中村には独特の色気が宿る。自分の居場所を作ってみせる。”今に見ていろ!”という意地が宿るのだ。中略 昨年から代名詞のFKですごみがなしているのも偶然ではない。練習からインテンシティーを求める監督の下、目をむいて若手と体をぶつけ合う。「しんどい」といいながら食いつき「体重も増えているんだ」と実りを明かす。筋肉量の増加が「キックの踏み込みとインパクトの強さにつながっている」とみるのは篠田フィジカルコーチ。日本代表のGKもなで斬りにする左足は、反骨の生き方の象徴ではないか。以下略」変化し進化していく俊輔の物語をいつまでも見続けていきたいですね!!!
Commented by windowhead at 2016-04-20 09:30
あいちゃんままさんコメントありがとう!
出嶋さんの記事、やっと読みました。私たちが俊輔を見守っている視線と同じ見方をしてくれているジャーナリストがいるの、嬉しいですね。今、マリノスの若手、外国人を引っ張っている姿が頼もしくて、うれしいです
by windowhead | 2016-04-10 08:53 | 10-25shunsuke | Comments(2)