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あるかもしれない!肥前名護屋城シーン(大河「真田丸」)

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朝っぱらから大河「真田丸」関連番組 外伝「真田家の運命を変えた男たち」が放送された。石田三成役の山本耕史や加藤清正役の新井浩文たちが舞台となった土地を訪ね知られざるエピソードを紹介する番組だったが、すごくおもしろかった。
こんな番組は、アッと思うようなことを確認させてくれてうれしい。
今回もまさかと思っていたけど案外ドラマで重要な設定になりそうな予感の場所が出てきた。
「肥前名護屋城」
秀吉の朝鮮出兵の本拠地として佐賀県唐津市の玄界灘に突き出した半島の突端に作られたお城。いや、お城というより軍事都市。大阪城規模の城をほぼ1年で(と言われているが調べてみるとその前から準備されていたようだ)作ったと言われている。この城を中心とした半径3キロほどの場所に諸国大名たちの陣屋や商人たちの店や娯楽の場などがひしめき、ほんの数年間だが豪華絢爛な桃山文化が花開いた場所でもある。
真田氏もこの土地に複数の陣屋を構えてる。ただ、真田氏など関東勢は戦場に渡ることなくあと詰めだったので、ドラマでもあまり重要視されないだろうと踏んでいた。しかし、脚本が三谷幸喜だ!グランドホテル型の群集劇が大好きな三谷幸喜なら戦場シーンより名護屋城での人間模様を選びそうだ。そうなると個人的にはうれしい。

実は既刊の書籍「真田丸を歩く」で私が執筆を担当した場所が「肥前名護屋城跡」だったから。
真田一族に関連した歴史紀行本になるとの連絡がきた時、九州はあまり関係ないからこの企画はお休みだなと思っていたら「九州在住だから肥前名護屋城に執筆お願いしますよ」とのお達しをいただき、重い腰をあげて取材したのが昨年の夏だったかな。戦国時代は守備範囲でないし、真田は考えてもいなかったのでなかなか手こずった。いつも執筆依頼がくるときは関係人物に思い入れをして史料探しなどするが、今回はそんな人物もおらず向かったが、ある意味圧倒される場所だった。本当に「強者どもの夢の跡」とはこの地をいうんだなあという風景なのだ。そこに立って豪華絢爛な花見や茶会や能楽に耽る武将たちの姿を思い浮かべると跡地の荒涼感がさらに増してくる。
交通の便がいいとは言えない場所だが、歴史旅が好きな方にはぜひ足を踏み入れてほしい場所だ。
歴史研究愛好家たちが集まって執筆担当した「真田丸を歩く」(星亮一 編/歴史塾 著 現代書館発行 1800円+税)発行されて半年になるがまだ書店に並んでいる。
重版出来は無理だがなにとぞ前回の本のように完売しますように。

今話をもらっている本は幕末物。サッカー好きの私はやっぱり幕末の群像物が向いている気がする。
by windowhead | 2016-05-06 14:01 | 至福の観・聞・読

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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