拝啓、バックスタンドから

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Vファーレン長崎のホームスタジアム「トランスコスモススタジアム」は全方位屋根付きで雨も平気だし、スタンドの傾斜も見やすくて居心地のいいスタジアム。でもバクスタは正面からの直射日光に焼かれるから、夏はかなりの苦行。

そのバクスタを拠点としている応援グループがある。諫早在住の人たちが中心のそのグループは独自の活動で各選手名の横断幕を作り、ホームの試合ごとにバクスタ3階に張り巡らしている。その幕掲揚に何度か参加させてもらったが、試合の4時間前(準備の人は5時間前から)にスタジアムに入り、決められた30分で何枚もの選手名の幕を張るのはそれなりの大仕事。安全に気をつけながら、受け持った幕の選手が活躍できますようにと心を込めて結びつける。幕と独り言の会話しながらの作業は選手たちが身近に感じられる時間。

グループのみなさんと一緒に応援したくて、また、久しぶりに守護神のプレーを前から見たくて対愛媛戦はバクスタ最前列に席取りした。
グループの中核でもあるみなさんたちは日常は紳士淑女と思しき方々なのだが、スタジアムでは元気で可愛い。気心の知れた仲間たちと大好きな選手の応援を目一杯楽しんでいらっしゃる。
中心でお世話をしているHさんは、バックスタンドにもゴール裏のような盛り上がりが作りたいとの思いがあるようで、特にこの日は諫早市民デーだったのもあって、ゴール裏と同じようにチャントを歌いたいと奔走されていた。私たちもチャントを歌うことならお手伝いできるねとの思いもあった。
この日、バックスタンドで嬉しいことがあった。

スタジアム内をグリーティングして回るヴィヴィくんに、ゴール裏の人たちはヴィヴィくんチャントを歌って交流するのがいつもの流れ。この交流は微笑ましくって長崎らしい。それが終わったヴィヴィくんはスタジアム内を一周するのだ。
ヴィヴィくんがバクスタに差し掛かった時、最前列にいたので周囲数人でついついヴィヴィくんチャントを歌ってしまった。そしたら、なんとヴィヴィくんがバクスタ前でもチャントに合わせて飛んで呼応してくれた。それを見て周囲の人たちも歌ってくれる。ヴィヴィくんのおかげでバクスタ周辺でちょっとした一体感がでてきた。


もう1つのサプライズは、選手入場のほんの10分ほど前、ゴール裏からウルトラ長崎のコールリーダーさんが、浴衣姿の可愛い少年少女応援隊を引き連れてバックスタンドに来てくれた。Hさんが前もってお願いしていたらしいが、試合開始直前の忙しい中に来てくれて、よく歌うチャントやチャンスの時の応援の仕方を伝えて「バックスタンドのみなさんも一緒に応援し、選手たちへの後押しをしましょう!」と呼びかけた。時間がなかったので行き渡らなかったがチャントをプリントした紙も用意して配布していた。バックスタンドのお客さんはチャントを歌うのは初めてという人もいただろうが、なかなか元気よかった。試合開始前にバクスタにも一体感がでてきたぞ。
コールリーダーさんたちは大急ぎでゴール裏に帰らなければ選手入場に間に合わない。内心ハラハラしていたけれど、さすが若者たち、入場時には定位置にスタンバイしていた。

バックスタンドからは視界が広い、選手も間近に見えてメインよりも見やすいかもしれない。チャンスになるとタオルを回す。後ろを振り返るとバックスタンドのみなさんもタオルをブンブン回している。チャントはすぐ覚えられないが、それでも何度か繰り返されているうちにだんだん大きな声になっていっている。
試合はなかなか厳しい内容だった。終盤に愛媛に先制され、厳しい時間の中アディショナルタイムに梶川選手がゴールし、振り出しに。残り時間怒涛のような攻撃をかけたが得点を重ねることはできなかった。
それでもアディショナルタイムの攻撃時にはスタジアム全体にグルーヴ感が感じられた。
梶川選手が手で出す指示の的確なこと!今何をしなければいけないかを指差して伝えていた。
贔屓の守護神は最近なにかを越えたような佇まい。積み重ねてきた努力が一つづつ身を結んでいる?いいことだ。


ゴール裏の応援もいいが、年齢の高い者には歌い続け飛び続けることは不可能に近い。この日のバックスタンド応援はプレーも見られるしゴール裏に呼応した応援もできて、日差しの強さをのぞけば快適だった。
今後もHさんたちのグループが中心になってバックスタンドの盛り上がりを作られるだろう。
そしていつか近い将来、選手入場時にスタジアム中に「好きにならずにいられない」の応援歌が響き渡るようになりたい。

「こんな俺たちでも
君のこと好きでいいかな。
ラーラーラー ララなーがーさきー
ラーラーラ ララなーがさきー」

改めて書いてみるとすごく率直なラブソング。
スタジアム全体でこんなこと言われたら、選手たち頑張っちゃうしかないよね

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by windowhead | 2016-08-23 14:33 | Vファーレン長崎 | Comments(0)

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