新しいシーズンが始まる。

いよいよ今週末からJリーグが始まる。
今シーズンオフは、お気に入りの選手の移籍で、ことのほか忙しかった。
中村俊輔選手、佐藤寿人選手、兵藤慎剛選手、そして長崎の大久保択生選手、全員新天地へ。
特に俊輔の移籍は、長年の俊輔サポとしては一大事だった……はずだが、私を含め俊輔サポの人たちは俊輔が行くところに行くというこれまでと同じスタンスで磐田のサックスブルーの10番を新たな応援グッズに加えている。

磐田への移籍で、俊輔を特集するメディアが増え、多くのインタビューや対談が放映されて、久しぶりに考えながら慎重に発せられる「俊語」の数々も堪能できた。
(中村俊輔は自己のイメージを正確に伝えるために言葉を駆使する。それもペラペラと数多くの耳障りのいい言葉を流れるように話すのでなく、伝えたいことを的確に表す言葉を選び組み立てて行く作業をしながら話す。彼の脳内で組み立てられた言葉は独特の表現力を持っている。それを一部の俊輔サポたちは「俊語」と呼んで、それを読み解くことも俊輔サポの楽しみの一つなのだ)

ここ数週間のインタビューの中で、ちょっと新鮮だったものがあった。
磐田での俊輔の役割のようなものを語る中で、インタビュアーから若手への指導や影響など「育成」につながることが磐田の戦力アップになるというようなことが言われた。ベテラン選手への常套句だなあ。
それに対して、もちろんそれは自分に求められている役割だとしながらも、俊輔は「このチームにいる30歳代の選手たちに期待している。彼らは、もう一皮むけると圧倒的にこのチームは強くなるポテンシャルを持っている。彼らが変化すれば、若手の力は自然に引き上げられる。」と言った。
たしかに松井選手や太田選手のように一流のプレーヤーや大井選手や上田選手たち磐田の生え抜きの選手たちが若手の成長を支えて次世代磐田の礎になろうとしているように見える。
気配りの人・名波監督がそれに気づかないはずもなく、俊輔以上にその選手たちの献身を大切に受け取っているはずだが、それでもどこかで彼らにもっと輝いて欲しいとも思っているはず。俊輔を刺激に中堅選手たちの可能性をもっとも期待しているのは名波監督なんじゃないかなあ。

同じような言葉を同じ時期に聞いていた。
その言葉は新しく名古屋の監督になった風間八宏氏がFoot-Brainで語った中にあった。
川崎でチームを作った時の話。チーム全体を一斉に引き上げるよりトップの優秀な選手たちに理解させ、そこをどんどん引き上げることで下の力は自然と上がってくる。そのやり方で風間フロンターレは作られた。まずは高い理解力とプレー能力をもつ経験値の高い選手たちがチーム作りの要だということだ。

ちょっと考えると当たり前のことなんだけど、なぜかサッカー界もメディアも簡単に若手若手と、可能性や期待といえば若手にと思い込んでいる。そんななかで、当たり前のことをいう二人の言葉はサッカーを見る側も考えさせられる指摘だった。

10年近くサッカーを続けてきた選手たちのポテンシャルは若さで駆逐できるほどヤワなものじゃないはず。それはどのチームでも感じられると思う。
私の街のチームでも、若い選手が多くなったが、J2でのチームを引っ張ってきたベテランたち、前田選手、高杉選手、復帰した古部選手は健在だ。村上キャプテンも三浦選手も養父選手も覚悟のプレーを見せてくれると思う。今シーズンも究極の戦いでは彼らの底力がものをいうはず。
若い選手が多いチームだからこそ、ベテランや中堅選手に期待していきたいと思った。
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by windowhead | 2017-02-21 16:16 | 紙のフットボール | Comments(0)