夏場の試合、闘い方も変わる?

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サッカーマガジン買う目的は実は「名波浩のフットボール新論」が大きな部分を占める。
名波さんは、選手時代を見てきているし、その時代の裏エピソードなども代表ファンたちから届いていたしで、なんとなく親密感を持った人でもある。まだまだ選手の感覚が残っている監督さんが、どんな考え方をし、チームを引っ張っているのだろう、と思って読んでいた。、中村俊輔選手を獲得したときの「うちは年齢なんか関係ない。必要な選手には門が開いているんだよ」というような言葉や100枚のジュビロユニのエピソードなど聞くと、人の心を掴む魅力を持った監督さんだなと、好感を持っている。

先日発売されていた8月号の「フットボール新論」に確か夏場の闘い方について書かれていたようで再読した。
これからの時季は、いかにボールを動かしながら休むか、ゲームコントロールが重要になるという。
「Jのチームに多いのはスタンドの声援に煽られて「イケイケ」になること。乗せられて攻めにでていってしまう。結果的に前と後ろが間延びして、体力も消耗し、ガス欠に陥って、最終的にやられるというケースもある。ほとんど自滅に近い。夏場は人一倍賢く戦わなければいけない。」

そうだよね。これを読み直してみると、この前の甲府戦を監督がすごく褒めていたのがわかる気がする。
前半16分頃に得点してその後、攻撃がペースダウンしたように見え、なんで早いうちにもう1点取る攻め方をしないんだろうか、今日のジュビロはその勢いがないのかなと思って見ていたが、決して攻撃意欲が落ちていたわけでもない。無理をして前がかりになって、ボールロストして甲府得意のカウンターをくらうことを警戒していたのかもしれない。
その日は気温29度湿度60%。すごく蒸し暑くて体力消耗しそうなピッチ環境だったようだし、夏らしい蒸し暑さの試合にまだ体がなれていない時期、体力のもち具合がよめないので無理をしなかったのかも。それでも後ろや中盤でパス回しして相手を引きずり出して、そこにギャップができたら一気に攻めに転じチャンスを作っていた。でもなかなかゴールは決まらなかった。
後半になると甲府は得点が必要なので積極的に攻めてくるが、ジュビロは守備固めしてがっちり守っている。マイボールにしても中盤でパス交換しながら、チャンスを見つけていく。1点差なんだからとにかくもう1点を!と見ている方はドキドキ焦ってしまうが、俊輔なんかはボールを持ってパス回ししながらサイドに移動している。あ、これ地の利を使おうとしてるんだ。真ん中だとボールを持った時全方向からプレッシャーがくるけど、サイドだとその半分はラインの外になるからボール取られにくいのね。(なぜサイドを使うかって理由は昨シーズン長崎のゴールキーパーコーチが教えてくれたっけ)すると、どうしても甲府の選手はボールを取るためにそのサイドに移動せざるを得ない。それを見越すと逆サイドに大きくパスする。ボール回ししながら相手を走らせ、疲れさせる。その間味方は余裕を持ってポジショニングできる。俊輔らしい頭のいいプレー。相手キーパーがボールとったら、FWの川又やアダはキーパーにプレッシャーかけに行く。とにかく気持ち良く攻めさせない。
それでもカウンターがきたら、俊輔も最終ラインに入って5バック、6バックで守っている。選手全員が1点を守りきることを徹底している感じ。
結果1−0で勝利。
その前の節の磐田を見ていた感じだと物足りない感もあったけれど、監督の「この勝ち方に感激した」というコメントがでてきて、ファンはそうなんだと納得させられる。
名波監督、選手の気持ち、サポの気持ちもわかっていてのコメント。

蒸し暑い夏の試合では、それなりの闘い方があるようだ。サポーターもそれを知っておいて損はない。
いくら鍛えていても選手も人間。煽られても無理だったり、戦術的にイケイケになれないときもある。
ボール回ししているからといって、ワンタッチでボール裁かないからといって、ボールをすぐ出さないからといって、サボっているのでも下手なわけでもない。時間を作るプレーも大事だし、それができる選手は少ない。試合を落ち着かせるプレーは夏場はさらに大事になってくるとおもう。
縦パス◯、横パスバックパス✖️とか、ワンタッチプレー◯、ツータッチやボール持つこと✖️、とかヒールパスはオシャレとか、場面も考えず、使い古された考え方で試合を見るのはそろそろやめよう。
それと、自分の体力消耗度合いもチェックして無理をしないこと。
スポーツ選手よりスポーツ観戦者のほうが熱中症で倒れるケースが多いそうだ。
これからのスタジアム行きには、個々人で熱中症対策必須。スタジアムもできるかぎりの対策をお願いしたい。



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by windowhead | 2017-07-12 16:45 | 10-25shun | Comments(0)