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トラスタに中村俊輔が立った日(ジュビロ磐田戦)

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長崎の地で中村俊輔選手が見られる日が来るだろうか。
俊輔選手も常識的に言えばすでに引退しててもおかしくない年齢。今年が最後かもと思いながら、毎年怪我しませんように、インフルエンザにかかりませんようにと願うのは私だけじゃなかったはず。
俊輔選手40歳の10月20日、その日がきた。

よりにもよってVファーレン長崎もジュビロ磐田もJ1残留の正念場の試合。
いつも一緒に応援しているV長崎のサポさんたちや監督、選手の皆さんには本当に申し訳なかったが、この日ばかりは譲れない。俊輔選手、名波監督のサインが入ったサックスブルーのジュビロTシャツと10番のタオマフでメインのジュビロ寄り最前列に席を取った。心強い仲間は関東から駆けつけた20年弱のサポキャリアを持つ俊輔サポさんたち。斜め向かいのアウエーゴール裏にもちらほらと顔見知りの俊輔サポさんたちがいる。
何より嬉しかったのはマリノス時代からずっと見続けていた俊輔の大旗。ジュビロカラーになっても変わらないデザイン。あの人が、あの大旗をもってトラスタアウエーゴール裏にいる!感激!心強い。

練習前のアウエー側で鈴木武蔵選手と川又選手が本当に嬉しそうに握手して話し込んでいた。新潟時代の仲間なんだね。こういう姿を見ると嬉しくなってしまう。選手たちはチームは違ってもお互いを思いリスペクトし合っているのがわかるからだ。

選手紹介。中村俊輔では湧かないがリザーブの大久保嘉人で湧き上がる長崎側の声援。そういうことなんだね。とちょっと疎外感。俊輔くんは長崎には縁もゆかりもないもんね。
ただ、こんなこともあるんだよ。
私の隣の席のご一家。いつもはホーム側でVファーレン長崎の応援をしているそうだが、小学1年生くらいのお孫さんが、中村俊輔選手が大好きで今日は是非とも近くで応援したいというので一家でジュビロ磐田の応援ですとのことだった。日常的に俊輔選手が見られる環境でない長崎で、この坊やはどうして俊輔選手を知り魅了されたのだろうか。この坊やの俊輔愛が只者じゃないのは、彼がジュビロ磐田の俊輔チャントをしっかり覚えていて振りまで完璧だったことだ。10番のタオマフを高く掲げて、小ちゃいけど頼もしい姿。それにしてもこの(下の写真)予想フォーメーションはなんだったのだ?誰の予想だったの?
え〜〜っ有りえないぞと腰抜かしたわ〜。

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選手入場で微笑ましいシーンがあった。
いつもV長崎のホーム戦ではアウエー選手がエスコートキッズと手をつなぐことはなかったが、この日はジュビロの選手たちもエスコートキッズとてをつないで入場。一番最後に入ってくる俊輔選手は一番小さい男の子を連れていた。男の子の歩調に合わせて、その子の方を見ながらゆっくりと。V長崎側のしんがりを務めていた翁長選手も小さなこの手を引いていたがどこかぎこちない。若者と5児のパパの違いだね。俊輔くんは列にその子を並ばせて、その子が話しかけてくると腰をかがめて聞いて何か指差してお話していた。まるで親子みたい。握手のため子供たちと離れる時、その子が俊輔選手の後についていこうとしてカルガモ親子みたいで微笑ましかった。

試合は、どちらも攻守の切り替えが早く、絶対に点を取らせないという緊張の連続だった。
俊輔選手はまだ本調子ではないなあ。まだ自分のイメージと足の感覚がフィットしていないのかなあという感じがした。それでもなんとかしようという気持ちは痛いほど見えていて、黒木選手、翁長選手、慶太選手、澤田選手の厳しいチェックにも動ぜずボールを処理していた。
試合後にネットに流れてきたゲキサカの記事についていたJリーグ配信の写真がこの試合の俊輔選手を物語っていた気がする。今できることをやりきるという気迫のこもった表情。背負っているのは長崎の未来のディフェンスリーダー、日本のディフェンスリーダーにもお勧めしたい田上大地選手。40歳と25歳の気迫のこもったせめぎ合い。この写真に胸が熱くなってしまった。
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15000人以上入ったトラスタで、終盤の「入れろ!」コールは地鳴りのようだった。ものすごい後押しになるなあと実感した。
結果はスコアレスドロー。勝点1を分け合って、どこかホッとしたというのが本心。

ジュビロ磐田は水曜日に天皇杯を控えているので、その日のうちに磐田に帰らなければならない。終わったらすぐに出発しないと予定の飛行機に間に合わないらしく、すぐさま出発となっていた。選手たちの多くは髪の毛濡れたままって感じで急いでバスに乗っていた。名波さんのことだから遠方まで来てくれたサポーターにお礼を言い、ファンサもしたかっただろう。ただ3日後に負けられない試合が控えているのでそれも叶わなかった。
ぜひ来年もJ1でジュビロを迎えたい。思い切りファンサもしてもらいたい。そのためにも両チームとも今後の試合は全勝しよう。
選手たちとチームを信じて応援するのみ。









by windowhead | 2018-10-24 19:02 | 10中村俊輔の今

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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