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龍馬を囲んで「こげんよか月は、えっとなかばい」

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風頭公園にある龍馬の像の前で、「亀山社中ば活かす会」恒例の月見の宴が行われた。

龍馬を囲んで「こげんよか月は、えっとなかばい」_b0009103_1227565.jpg龍馬の像にはススキが飾られ、足元には月見団子も! お酒は?って、もちろん台座のまえにいっぱ~~い。でも、すぐに宴席に移動しましたが。今日のお酒のお供えには、甘酒もありました。甘酒を日本酒や焼酎で割って飲むと、これまた美味成り。




龍馬を囲んで「こげんよか月は、えっとなかばい」_b0009103_1231091.jpg司馬遼太郎の碑の前で、龍馬ファンたちがお酒を酌み交わすの図。司馬さん、きっとほほえんでいることでしょう。
酔うとちょっとおもしろい話も飛び出す。「ねえ、いろは丸に、銃は積んでいたんでしょうか?」「あれ、岩崎が別に運んでいると思うよ、海援隊は操船技術はそんなにうまくなかったと思うし」…おいおい、では、龍馬はハッタリで 金、ふんだくったのか!「そうかもね~~~」。こんな話、龍馬様命の熱狂的盲目ファンの前ではとてもい言えないけど、こちらのファンたちは、その点はこなれています。人間的におおまかで、ぱしり上手で、人懐っこくおおらかな龍馬をまるごと好きのようです。こんな人たちの集まりだから、司馬遼太郎記念館も、この地で、「菜の花忌」を開催することを許可してくれたのでしょう。
参加者は長崎ばかりでなく、毎回、福岡や北九州からも駆けつけてくれます。今年は、「亀山社中ば活かす会」がある伊良林、風頭地区が「長崎くんち」の神輿守に当たっているので、神輿を担ぐ人たちも参加してくれました。

龍馬を囲んで「こげんよか月は、えっとなかばい」_b0009103_12501728.jpgこの日、長崎の夜は、雲が多くて、なかなか月が出てくれませんでした。雲の切れ間から、ほんのちょっと月が顔をのぞかせるのを見計らって月と龍馬像を眺めつつ、酒はすすんでいきます。会場の風頭山公園展望台は、長崎市の繁華街の真上の高台にあります。眼下には、長崎市街と港の夜景が広がっています。

そして、ついに、最高の瞬間がきました。
月が、龍馬像の肩のあたりまで上りました。雲も晴れてくれました。
龍馬の肩越しに名月を見るのは、この夜ならではの趣向です。

「こげんよか月は、えっとなかばい」(こんなにいい月はめったにないよねえ)。
龍馬ファンには最高の月見の宴ではないでしょうか。

この宴は、お酒や肴をもちこめば、だれでも参加できますし、さらに会の婦人連が作ってくれたおいしい料理もでてきます。あなたも、来年来て見ますか?
by windowhead | 2005-09-19 13:07 | 長崎と幕末維新

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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