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山野八十八も登場?「新選組!!土方歳三最後の一日」

昨年の大河「新選組!」の続編になるNHK正月時代劇「新選組!!土方歳三最後の一日」。
出演者の中に鳥羽潤の名前があったが、情報によれば山野八十八役らしい。

山野八十八といえば、子母澤寛の『新選組始末記』では、「隊中美男五人衆」のひとりに挙げられていた隊士。
美男五人衆とは、佐々木愛次郎、楠木小十郎、馬越三郎、馬詰柳太郎、山野八十八のこと。『新選組始末記』によれば、色白でいつもニコニコした人だったらしく壬生の水茶屋やまと屋の娘との恋のエピソードが残っている。
永倉新八の記録によれば文久3年8月永倉、斉藤、平山、中村金吾と一緒に四条堀川西の米屋の押し込み強盗捕縛に出動している。池田屋では出動名簿にない。行軍表では沖田の1番隊に属している。
「美男五人衆」のなかでたった一人戊辰戦争、箱舘戦争を戦った人なので、それなりに強かったのだろう。
山野八十八は、箱舘でも生き残り、のち京都下京の菊浜小学校の小使として働き、晩年は京都時代に残していた愛娘に引き取られて一緒に暮らしたとか。天寿をまっとうした一人。
明治22年、佐藤彦五郎の長男・佐藤俊宣の訪問を受けている。

大河のほうで登場しなかった山野八十八がわざわざ出てくるのは、なぜ?

なにかで、山野のプロフィールに、土方が箱舘から逃がしたとの記述を読んだことがある。そのときは、これは市村鉄之助の間違いだと軽く流したが、土方が逃がしたのは一人とは限らない。山野には、京都に妻と子どもがいる。それを知っている土方が「もう充分一緒に居てくれた。子どものためにも生き残れ」といって、決戦前に逃がした可能性も考えられる。
三谷脚本だから、きっとなにかの役割をもたせているのだろう。
配役が決まったら決まったで、やきもきすることが多い。楽しいやきもきだけどね。
by windowhead | 2005-09-22 04:06 | 新選組!な人々

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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