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一年の計は土方中心にありになりそうな…


一年の計は土方中心にありになりそうな…_b0009103_16265330.jpgおだやかに、ゆったりと新しい年を迎えることができました。
平凡にゆったりとなにもしないでいい元旦です。喪中なので、派手なおせちもなく、お屠蘇で「おめでとう」もないのですが、いっそおだやかで静かでお正月らしいですね。

お昼前、TVでは新年にぴったりの清々しい男性たちを見て眼福!(もちろん、山本耕史氏と片岡愛之助氏です)
午後は天皇杯です。
今年は、浦和レッズVS清水エスパルス。
浦和市と清水市、どちらも昨年の平成の大合併で、市の名前が消えてしまいました。残念です。個人的に、残った市の名前より、消えた浦和市、清水市のほうが愛着がありました。そんな消えた都市の名前を持った2つのチーム、どちらにも負けて欲しくないので、今年の応援は複雑です。
「君が代」は天道よしみ。さすがです。堂々とした「君が代」でした。国歌斉唱は、変にサプライズ企画などせず、きちんと国歌として歌える人を選ぶべきだと思っていましたが、天道よしみはその役をきちんと果たしました。
いま、レッズが勝っているけど、どうなるかなあ。

天皇杯がおわったら、今年最初の一冊を開くことになります。
昨年から、読んだ本に敬意を表する意味も込めて(というより、忘れっぽくなっているのでメモする必要がでてきたから)、できるだけ読み終えた本をブログに記録することにしましたが、三日坊主になることなく、ほぼ7割ちかくは記録できたようです。
今年も、この習慣はつづけることにしましょう。

そこで、ことし最初の1冊をなににするか…。
手元には、正月用に準備した新しい本が何冊かあるのですが、やはり、3日の「新選組!!-土方歳三最期の一日」が気になって、既読の本箱をあさってしまいました。
ここは、もう決心しました。3日までは「土方歳三」でいきます。それが、歴史ファン、土方ファンとして潔いでしょう。
そこで、あえて選んだのが2冊。
●「新選組風雲録ー函館編」 広瀬仁紀 著  (私のは古いので大陸書房ですが、大河放映時に文春文庫で復刊したと思います)
●「土方新選組」菊池明/山村竜也 著 PHP出版

「新選組風雲録」は、土方主人公で京都から函館までを追った全5巻の大河小説。史実に沿っっていながら物語の匠さでわくわくするような広がりのある物語になっている。なにより、土方のしゃべり口が多摩弁というか江戸弁というか伝法な言葉なのがいい。長いので、このさい、函館編だけを読みなおそうとおもっています。広瀬仁紀氏の性格もあるのでしょうが、土方の最期という悲劇を描きながらもどこかからりと明るい空気感があって、3日の「土方歳三最期の一日」への助走にはぴったりだと思います。

いっぽう、「土方新選組」は、菊池明/山村竜也という2人の若手(刊行当時は若手でした)研究家による、近藤死後の新選組、特に会津以降の新選組についての研究本。
これは、函館での新選組の配置や土方の立場などを知るのに一番の資料になると思います。

土方新選組には、京都とはまったく違った加入のしかたをした隊士たちも増えています。大河や!!では出てこない彼らのことも記憶に残しておきたいと思っています。
その一人が、小笠原胖之助 (三好胖)です。唐津藩二代藩主小笠原長泰の末子というれっきとした若様。彰義隊で戦い、榎本艦隊「長鯨」に乗って、会津猪苗代口戦に参戦、箱舘に渡り、七重村の戦いで戦死しています。享年十七歳。市村鉄之助より1才上の若様は、ずっと戦場で戦っていました。記録も少なく、小説にもあまりでてきませんが、中島登は「戦友姿絵」に三好胖として残してくれていました。

大河!!がだんだん近まってくると、終わったあとの寂寥感が気になりますが、新選組にはまだまだ沢山知りたいこと、魅力的なことが隠れています。土方を追いながら、興味は限りなくひろがっていきます。今年も、土方から広がる底知れない幕末ワールドに浸りっきりになりそう。
by windowhead | 2006-01-01 16:26 | 新選組!な人々

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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