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手紙の朗読が楽しみ!な「毎日モーツアルト」

今日(正確には昨日なんだけど…)「毎日モーツアルト」の放送時間が変更になっていたため、HD録画に失敗していた。なんで時間変更になったんだろ。

それほど興味があるわけでもなかったモーツアルトを毎日聞くという行為を案外楽しんでいる。
リアルタイムではむつかしいのでHD録画して、その日時間があるときに観るという視聴の仕方だが、放映が始まってから今日までずーと続けて楽しんでいる。

もちろんモーツアルトの音楽の多彩さもあるのだが、たった10分に詰め込まれた「モーツアルトファンによるそれぞれのモーツアルトの解説」や「モーツアルト一行の演奏の旅のようす」などがとても興味深い。

なかでも最も私をひきつけているのは「モーツアルトの手紙」の朗読。
モーツアルトはほとんどが旅にあけくれた一生のなかでたくさんの手紙を残している。
その手紙がナレーションのなかに組み込まれていて、それをナレーター・山本耕史が朗読してくれるのだが、元気な少年が旅先ざきで観るもの聞くものに感動している姿が手に取るようにわかってほほえましい。
躍動的なかわいい手紙ばかり。「愛するママへ…」とか「…ママの手に千回のキスを贈ります」なんて書き出しや結びを山本耕史の清潔感とかわいげのある朗読で聞くと、神童ともてはやされていてもまだまだママが恋しい幼い少年の旅先での気負いまでもが伝わってくる。

「毎日モーツアルト」の案内人(ナレーション)に山本耕史をキャスティングしたのには特別な理由があるのだろう。それは、声や演技力以外に、彼の生い立ちも考慮されたのではないだろうか。
幼いときから子役として観客の前に立ってきた山本耕史は少年モーツアルトの旅のようすを読みながら自分の少年時代を追体験しているのではないかな。二人がシンクロしているのでとても自然に少年モーツアルトの気持ちを感じ取ることができる。
番組の中で、もうすぐモーツアルトも思春期にさしかかるだろう。恋をしたり、裏切られたりと心の葛藤をかかえながらも音楽に打ち込むモーツアルトの手紙にも対面できるはずだ。その手紙を山本耕史はどのような朗読できかせてくれるか、とても期待している。
山本耕史のファンとしては、モーツアルトをとおして山本耕史の心の記録を聞かせてもらっているという二重の幸福を味わっている。

山本耕史くんは、今年30歳になるらしい。
モーツアルトは30歳の時、あの「フィガロの結婚」を書いたと聞いている。
ことしの山本耕史にはおおいに期待してよさそうだ。
by windowhead | 2006-02-23 03:52 | 至福の観・聞・読

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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