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日本人はオシムからバカにされている?

サウジ戦、途中で寝てしまった。
きょう、録画チェックしたけど、なんだかちっともおもしろくない。
わくわくもドキドキもしない。これが、日本代表のゲームなんだろうか?

ジーコの代表たちのときは、勝っても負けても、こちらの感情に訴えるなにかがあったが、今の代表戦は、魅せるものがあまりにもなさすぎる。
これがオシムのサッカーなのか。
オシムに言わせるとファンタジスタのいるサッカーは古臭いらしい。
確かにヨーロッパの今のサッカーは組織のサッカーだし、力のサッカーだなあと思う。
それでも、やはり小野や中村、中田たちのように天性の才能がある選手を観たいのはファンの心理。組織のパーツでしかない選手たちでは観戦する気持ちにも、応援する気持ちにもなれない。

いまのオシムのやり方をみているとトルシエに似ているなあと思う。

・スタープレーヤーを嫌い、そのわりに自分がマスコミに取り上げられるのを好む。(オシムはマスコミ嫌いな風にしているが、書かれるような情報の出し方をしているし、自分をアピールするが選手をアピールすることには消極的)
・やたら比喩を使い、当たり前のことをさも高尚な持論のようにすり替え煙に巻く話術。
・戦術や采配のミスより選手のミスや弱点をあげつらう。少なくともジーコはマスコミに向けても選手の誇りや人格を守る発言をしていた。
・選手を子ども扱い。(コンビに禁止、ゲーム禁止、スリッパ禁止などということをマスコミに書かせるやりかたは、選手に失礼ではないか。選手はプロだし、ほとんどが未成年ではない。自分のペースでのリラックスの仕方があるはず。それさえも尊重してあげられないのだろうか)
・「ファンタジスタはいらない」などと、技術の向上を図る選手の努力を逆撫でするような発言をこれ見よがしにする。
・国が勝つためには、個人はいらない。個人はパーツであればいい。…まるで、日本の軍国教育みたい。

なぜ、こんな人に日本代表を託すことができるのだろうか。

また、ぎりぎりの選手の招集の仕方といい、アウエー現地到着時にすぐに練習させたやりかたといい、さらには、調理人(シェフ)の同行をキャンセルするやりかたといい、選手を人と見ていないような扱いだ。
初めての海外試合経験者が多い今回の代表だから、それなりに準備にも手間がかかるだろうし、それがストレスになっているかもしれない。
現地到着後すぐの練習は時差ぼけを修正するためでもあるらしいが、それなら、いっそ経験豊かな海外組の選手を入れて、彼らから海外での戦い方や時差ぼけ解消などのノウハウを伝承させればいいのに…なぜか、頑なに海外組、それも一番のノウハウの持ち主である中村俊輔を呼びたくないらしい。(まあ、今の中村はCLに向けて集中したいだろうから、呼ばれるほうが迷惑かも)
さらにオシムは「グルメツアーではないから調理人の同行は、必要ない」と言ったらしいが、本当に失礼な人だ。シェフの同行は、健康管理と危機管理のためでしょう。慣れない土地で慣れない食べ物で体調をこわす選手がでてくるかもしれない。ホテルの食事が合わない選手がいるかもしれない。量が足りない選手がいても、コンビニで調達することもダメなら、選手のストレスはさらに高じるのではないかしら。
そんなことが我慢できない程度では代表の資格がない!という人もあるだろう。
でも、私たちはそこまでがちがちに管理され、システムのパーツとして走らされる代表選手を観たいだろうか。
さらに言えば、オシムは自国の選手たちにも同じことを要求できるだろうか。おそらく、ヨーロッパではそんな要求はできないだろう。
日本人だからそれがやれるのであれば、日本人はオシムからバカにされていることになりはしないだろうか。
貸し出した選手たちがこんなに手ひどい扱いを受けても、J1の各チームは協会に文句言わないんだろうか?日本のサッカー界が、オシムから軽くみられているのかも。


ここからは、サッカー素人の疑問だけど

オシムジャパンはなぜ背の低い選手ばかり集めるのだろう。170センチを切る選手が5人以上いるよ。これも日本人らしいサッカーなのかな?

3戦見たけど、オシムが嫌いな日本のファンタジスタ君以上にゲームをクリエイトできた選手は見当たらなかった。今からそれを育てるなら、ファンタジスタ君を使ったほうがずっと完成度が高くなるのに…ない才能を育てるより、ある才能を活用して欲しいなあ。

オシムに言わせると、ファンタジスタ君は、走れないからダメらしいが、彼はフィジカルの強い海外リーグで、先発出場を続けているし、削られてもぶっとんでもフル出場でタフにプレーしている。なにより、63キャップで15得点という実績は、日本代表ではフォアード並の得点実績ではないかなあ。これでも使えないというのだろうか。

振り返って、オシムの秘蔵っ子たち、光っているか?
前の試合でアベ君が得点したけど、彼、その試合フル出場だったっけ?と思うほど得点前までは消えていたよ。さらに、オシム一押しの羽生君。よく走るらしいし、元気に飛び出していいチャンスを作っていたけど、彼も、後半の途中出場。他の選手が疲れてくる後半に出場するのだから、動きがいいのは当たり前じゃん。まだ、代表でフルに90分走り回るのは見せてもらっていない。半分しか走っていない選手が、さも走れているように錯覚させる采配こそオシムマジックなのかもしれない。
頭がきき足のまきくんもいろんな意味で頭使えていないしね。


だれもがオシムがすごい人だと思わされてしまっているが、本当にこの人はすばらしいのだろうか?
この人、日本人を指導する実績はあるだろうが、日本人を認評価しているという姿勢は感じられない。少なくとも、今回の海外遠征での代表選手たちの扱いには、日本人に対する人としての尊敬は感じられない。

そして、一番危惧するのは、サッカーマガジンの千野圭一氏も書いているように(KEIICHI CHINOの辛口コラム第313回「走るサッカーにファンタジスタは必要ないのか?」)、少年サッカーやユースの指導者たちの中で、オシムの考え方を表面的に捉えて、ファンタジスタ不要とばかりに、天性の優れたボールプレーヤーの芽を摘んでしまう指導者が出てくることだ。
千野氏は以下のようにも書かれている。
ファンタジスタ、ボール・プレーヤーは希少価値があり、指導者が育てて生まれるような選手ではなく、生まれ持った天才性を開花させるのが指導者の重要な責務であり、役割と言えるが、そうした才能を持った芽を摘み取るのは非常に簡単であり、そうしたことがなされるとしたら、それは罪悪とも言いかねない行為になる。
オシム代表でも、時期がくれば、ファンタジスタの働き場も見出せることは間違いない。これはオシム代表だけではなく、サッカー界永遠の不変だと信じている。



見る人にとってもプレーする人にとっても、サッカーはワクワクするほど楽しいものでなければ意味がない。サッカーから苦行を学ぼうなんて誰も期待していないよ。


オシムさんはお歳だから4年もたないかも…、3年目からはベンゲルさんに!と密かに期待していたりする。


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英国にお住いの方のこんな記事をみつけた。
オシムジャパンにとりあえず言っておきたいこと
心強かった。
by windowhead | 2006-09-06 00:32 | 紙のフットボール

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


by windowhead