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小峰監督が参議院選挙出馬…正直、複雑な気分

高校サッカーの強豪(今回は初戦敗退だったけど)長崎県国見高校の総監督・小峰監督が、次期参議院選挙に自民党から出馬することが決まったようだ。

小峰監督は、国見高校サッカー部の総監督であり、長崎のサッカーチーム「Vファーレン長崎」の社長も兼任していたが、どちらもすでに退任されたらしい。

小峰監督といえば、長崎のサッカー界の象徴でもあり、全国的にもカリスマ監督として有名な人。政界への進出も、あって当たり前なんでしょうが、正直、複雑な思い。
サッカー界から政界進出で、サッカー初めスポーツ振興に寄与する人材として、小峰監督が最適だろうか?サッカー界ではなく、長崎県の振興のための政界進出であるなら、政治には素人の小峰監督では心細い。ただ、選挙に勝つだけのタレントとしての扱いになってしまうのではないだろうか。小峰監督が熟考して決められたことだから、回りがどうこういうべきことでゃないと、分かっていても、いつまでも若者たちに信頼され尊敬されるサッカーのカリスマ監督のままでいて欲しいという思いがどこかに引っかかっている。


その小峰監督が育てた選手で、昨年一番活躍したのは、横浜FC監督の高木琢也氏だろう。
途中引継ぎの新人監督でありながら、先輩のキング・カズをリスペクトしつつも選手として采配し、J2優勝、J1昇格を勝ち取った。昨年のJリーグ最優秀監督と言っても過言ではないはず。
大柄の肢体をダークスーツで包み、ピッチ上に指示を出す頼もしい姿は、全国のサッカーファンの間でも、すでにおなじみになっている。


小峰監督が参議院選挙出馬…正直、複雑な気分_b0009103_5161873.jpgその高木琢也監督も、長崎県出身で国見高校卒業。郷土の有名人となると、必ずお願いされるのが、郷土PRへの出演。
もちろん、高木監督も協力している。

長崎県の青少年健全育成のキャンペーン「ココロねっこ」運動というのがある。そのメインキャラクターだ。TV-CMやポスターなどで、ときどき、普通のおとうさん役の高木監督を見かける。ピッチの采配風景とは似ても似付かないおっとりとしたお父さん役の高木監督。本当に、普通のやさしいおっさんに見える。この広告が浸透しているので、長崎の人は、高木琢也氏とは、国見出身の元Jリーガー、今は引退している??くらいの認識しかない人がほとんどだろう。横浜FCの監督だということを知っている人は実に少ない。その原因のひとつは、「ココロねっこ」運動ポスターやHPでの高木琢也氏の紹介文にあると思っている。
いまだに、「父親役 元日本代表選手 高木琢也氏」と、なっている。
ポスターなどはまだしも、ホームページの紹介文くらいは修正すればいいのに…と思ってしまう。


現在、監督として活躍している高木氏にしてみれば、元日本代表選手という肩書きは通過点だろう。彼の出身地の人々にとっても、元日本代表というような過去の栄光より、横浜市民が支えている小さなチームをあのキングカズたちをとともにJ1に昇格させた若い監督としての高木琢也のほうが、さらに輝かしく頼もしい存在だと思う。

長崎県さん、どうか「ココロねっこ」キャンペーンでの、高木琢也氏のプロフィールを書き直してくださいね。
長崎って、小峰監督や彼が育てた選手たちのおかげで、サッカーが盛んな地のような印象があるが、実は、サッカー好きは少ないんじゃないかと感じている。



KTNさん、フジテレビ系で14日深夜に放映される予定の「中村俊輔欧州奮戦記」を長崎でも放映してくださいよ。
UEFAチャンピオンズリーグで奮闘し、ゴールをあげている中村俊輔の姿は、サッカーファンのみならず、ちょっと元気のない長崎っ子にとっても、すばらしいカンフル剤になること請け合いです。
ちなみにUEFAチャンピオンズリーグというのは、ヨーロッパでは、ワールドカップ以上の大会として認識されているもの。このリーグのチャンピオンが日本で開催されるクラブワールドカップの欧州代表になるわけ。ロナウジーニョの「バルセロナ」は昨年のチャンピオンチーム。そんな大会で日本人でただ一人、初めて決勝トーナメント進出をもぎとったのが中村俊輔なんだよ。
by windowhead | 2007-01-11 05:16 | 紙のフットボール

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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