手帳にメモした「生存指導書」の巻頭言

「日経PC21」に掲載されている幸田真音氏のコラムに「生存指導書」のことが書かれていた。
船などに積んである救命艇や拡張式救命筏の装備品のなかにオレンジ色の表紙の「生存指導書」がある。海上で遭難した時のサバイバル法が事細かにかかれているが、その本の「巻頭言」が紹介されていた。

「生き抜くために、望みを捨てるな
救助は必ずやってくる。
遭難、漂流と人生最悪の極限ではあるが、
強い精神力で3日は生き延びよう。
後は10日も生きられる。
海は不毛の砂漠ではない。
食料の魚、プランクトンもある。
又、魚肉の50~80%は真水である。
船が沈んでも世界はある。
何も恐れることは無い。
過去の遭難の犠牲者は海の為に死んだのではない。
恐怖のために死んだのである。
飢えや渇きによって死ぬには長時間かかる。
最後の1秒まで生き延びる努力をしよう。
死を急ぐ理由は何にも無い。
家族が待っている。」



私たちの日常でも、「生存指導書」の精神は大いに役立つ。すぐに手帳にメモした。


もう10年以上前だがオフロードバイクに乗って山を走っていた時期がある。そのころはオフロードの先輩たちからいろいろとサバイバルの方法を教えてもらっていた。
彼らはサバイバル用グッズにも興味があって、廃船になる漁船の拡張式救命筏が廃棄されているという情報が入るとすぐさまその場所までいったほど。そのとき、救命筏の装備品を実際に見て、触れた。
すでに筏はこじ開けられていて、装備されていたはずのものもずいぶんなくなっていたが、それでもオレンジ色の角柱型プラケースに入った食料や発炎筒や救急医療具などが残っていたのでさっそく拾い集めて、自分のバイク用緊急時装備に入れ込んだりした。そのとき、2冊ほど説明書のようなものも拾ったが、その1つが「生存指導書」だったのかもしれない。(これは一緒に行ったM君が発炎筒と一緒に持ち帰った。…もう時効だよね)
救命筏には、小さな室内灯がついているらしいが、「生存指導書」が読める明るさになっているらしい。この「生存指導書」の役割の大きさを実感する話だ。


日常持ち歩くバッグの中に、非常事態に使えるものがどれだけはいっているかチェックしてみた。
ミニマグランプ(バッグが小さいときは入れない。そのときは携帯電話で代用する)、ミニサイズのビクトリノックス(十得ナイフ)、飴玉、キーホルダーに付いた磁石、ボート用ホイッスル、筆記用具、ハンカチ、そんなものかなあ。


ちなみに、拡張式非常用筏には、次のものが装備されているそうだ。

【参考資料】膨張式救命いかだの艤装品と用途
品名   (用途 )
浮き輪   (水中漂流者収容用 )
安全ナイフ   (本船離脱の際のもやい綱切断用 )
あかくみ   (いかだの内部に浸水した海水等の排水用 )
スポンジ   (床面の水分を取るために使用)
シーアンカー  ( いかだの安定を良くし、風によりいかだが流れえるのを防ぐ)
櫂   (本船離脱のため )
修理用具   (パッチ、ゴムのりなど気室の応急修理用 )
ふいご   (気室の空気補充用 )
救難食料   (1万キロジュール/人)
飲料水    (1.5リットル/人 )
コップ   (飲料水の等量配分のため)
応急医療具   (負傷者の応急手当用 )
船酔い薬   (出来るだけ全員が服用する)
船酔い袋   (嘔吐物収容用、いかだ内衛生環境保持のため)
保温具   (人体の体温低下を防ぐ為のもの)
缶切
笛   (聴覚信号、合図用 )
釣り道具   (漂流中の魚釣りのため)
行動指導書   (いかだに乗り込み後、直ちに取るべき行動を示したもの)
生存指導書   (必ず読むこと、生存する方法を示す指導書 )
救命信号説明表   (救命信号の送受信の解説 )
落下傘付き信号   (夜間の長距離用(有効距離12海里)
信号紅炎   (夜間の近距離用(有効距離1~5海里) )
発煙筒信号   (昼間最も有効な信号(有効距離5海里))
水密電気灯   (モールス信号発信可能 )
日光信号鏡   (日中に有効な信号)
レーダー反射器   (救助船のレーダーにキャッチされる )
取扱い説明書   (艤装品の使用方法)
安全弁閉止プラグ


これが、海上遭難時、力をあわせて生き残るための究極の品物なんだなあ。
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by windowhead | 2007-04-17 02:57 | 私的危機管理 | Comments(0)