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中村俊輔という存在こそ、正真正銘の日本代表だ。

中村俊輔という花は、やっぱり世界で咲かせていたい…そう強く思った。

最近では、Jリーグでもダービー大流行だが、「世界一古く、世界で最も熱い」ダービーといえば、スコットランドのセルティックとレンジャーズが対戦する「オールドファーム・ダービー」だ。

その世界一人気の「オールドファームダービー」でセルティックの中村俊輔が30メートルのあざやかなミドルシュートを決めた。俊輔にとって念願のオールドファームダービー初ゴール。ゲームも、セルティックがレンジャーズを制して絶望視されていた優勝の可能性を少し引き戻した。

とんでもないミラクルシュート。
Jリーグでもズトンとしたミドルシュートは人気。流れるようなパス回しからのシュートより、ドリブルからミドルシュートによるゴールに歓声があがる。横浜Mの山瀬選手や川崎Fの中村憲剛選手たちはそれぞれにすごいミドルシュートを持っている。だが俊輔のミドルはさらに魅力的だった。ロングシュートを走りながら受け、ワントラップしてそのままシュート。ボールは「ありえない!」軌道を描いてゴールに突き刺さった。無回転のブレ玉とも違う。ちゃんと回転しているボールが生き物のようにキーパーの前で急に曲がった。
レンジャーズ選手にとってこのシュートは脅威になったのだろう。次に、俊輔が蹴ったFKをレンジャーズ選手が手をのばして止めたくらいだから。これほどはっきりしたハンドはめったにみられない。恐怖から思わず手がでたという雰囲気だった。もちろんその選手は一発レッド。

やっぱりNAKAは魔法使いだ。

こんなファンタジーあふれるプレーをする中村選手はスコットランド、グラスゴーの子供たちのアイドルらしい。NAKAのことを知りたい子供たちの間で昨年から日本語熱が急上昇。
今年はついに、義務教育(5~16歳)の終了時に受ける統一試験で、日本語が外国語科目の一つとして認定されることになったそうだ。(注1)
このできごとには、あのカネタツ氏さえも、「華奢な身体で奮闘する中村の姿が、恐ろしく保守的なグラスゴーの空気に変化をもたらした。この出来事はちょっとした奇跡だ」と言っている。(注2)

ダービーといえば、東京ダービーを録画で見た。
同じスタジアムをホームにしているFC東京と東京ヴェルディ。解説などは、フッキが主役だったが、FC東京の長友や藤山に再三付きまとわれて、期待ほどの仕事はできず、切れてイエローがかさなって、退場。素人目にはそれほど脅威的な選手には見えなかったけど、FC東京がそれほどすごかったのかな?そうも見えなかったけどね。
それでも、フッキを止めていた、長友は早速日本代表の合宿に選ばれていた。徳永ってどんなだったっけ?印象すらないのに代表選出。あら、まあ。

結果的に、私にとっての東京ダービーの見ものは福西だった。
「さわやか893」って言われるの、納得したけどね。あの身体バランスは絶対にただものではないし、海外、とくにアジアのきたないプレーに対しては福西でお返しが得策だよね。
巧妙なラフプレーの芸術性は、ある意味俊ちゃんのフリーキック並。審判に見えないんだから、不思議でならない。今野を止めながら、しっかりとお目目をパンチした。今野はのた打ち回り、FC東京の選手が審判に詰め寄る。ヴェルディの選手もその抗議に対抗して審判に詰め寄る。その外で、しれーっと給水する福西くん。まるで他人事。実は佐原の激しいプレーを期待しての観戦だったけど、福西くん見たら佐原くんはかわいく見えた。
代表に選ぶなら、長友や徳永じゃなく福西でしょう。福西は走らないとか言われるけれど、オシムサッカーをやるわけじゃないんでしょう、岡田さんは。選んだメンバーを見るかぎり、高度な連携プレーは捨てているもの。カウンターサッカーでいくのなら、元代表の福西のほうが絶対お役に立てそうなのに。彼の存在感が、岡田さんには御しきれないのかな。

一見目新しい代表合宿メンバー。でもレトロ感漂います。
スーパーマーケットでの衝動買いのようなメンバー選出です。なにが作りたいんでしょう…レシピ見えません。

そんな代表の話は、中村俊輔のミドルのリプレーで掻き消えてしまう。
今の中村俊輔の存在こそ正真正銘な日本代表なんだよね。

注1:英グラスゴー 俊輔“アシスト”子供に日本語熱
注2:「セルティックに殉ずる俊輔」でもいい」
by windowhead | 2008-04-18 08:02 | 紙のフットボール

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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