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「国民保護ポータルサイト」とは、大きく出たなあ。

武力攻撃受けた際の避難手順、国民保護のHP開設(読売新聞)によれば、政府は29日、武力攻撃を受けた際の避難手順などの情報をまとめたホームページを開設したそうだ。
その名も「国民保護ポータルサイト」

いま、村上 龍 著「半島を出よ」を読んでいるが、この本に物語として書かかれていることがことごとく近未来に現実となりそうな感じがする。武力攻撃を受けた時の自分たちはどうすればいいのか、本の中でも日本中が右往左往するだけ。
このような本を読むことは、一種のシュミレーションになる。
有事に自分たちはどのように扱われるのか、知らないより知っているほうが振り回されないですむ。最近は個人としての危機管理に関心が向いている。

ということで、「国民保護ポータルサイト」をのぞいてみたが、残念ながらこれまでの各省庁のHPとは変わらず、政府は取り組んでいるんだぞ!というPRのみ。じゃあ、国民はどうすればいいのかが具体的にかかれていない。
有事のサイレンがHP上から聞けるとPRしているので、聞いてみたが、これが流れた時、私たちは、どうすればいいのか書かれていない。
国民保護法による地方自治体の具体的な行動マニュアルのようなものは、今年あたりから各自治体で作成していくのだろうが、どのようなものになるのか、関心を示しているぞというアピールが必要だろうなあ。
それでも、このサイトが上がって、ここから、防衛庁や消防庁、各自治体の取り組みにリンクされていることだけでも、ないよりずっといい。今後充実されることを期待しながら、要望メールなど送ってみようかなあ。


行政といえば、先の首都圏地震で、震度5強を記録する地震が発生した際に、都庁に駆けつけなければいけない当番職務の都庁職員34人のうち21人が駆けつけなかったらしい。

<震度5強地震>当日待機当番職員21人、都庁に駆けつけず>(毎日新聞)

緊急時に働くために好条件を与えてもらっていながら、緊急時に対応を拒否する公務員の姿は、きっと東京都庁だけではないはずだと胆に銘じておいたほうがいいのだろう。最近は地方自治体の公務員でも安定した高収入のエリートサラリーマンだと錯覚している人が多い。有事に自分の家族を守ってなにが悪いと悪びれずに言いそうだ。

とにかく、自分たちでできることは、自分たちでやっておきたいということで、せめて避難用品の準備をしている。
自分たちで災害や有事にそなえる力をつけたり、情報ネットワークや人的ネットワークをつくる方法などを教えてくれるところがないだろうか。

国民保護法は、その裏にあるものも含めてしっかりと関心をもって見ていきたい。
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by windowhead | 2005-07-30 13:21 | 私的危機管理 | Comments(2)

映画「姑獲鳥の夏」を観た。

最近、日本映画づいている。6月から「ローレライ」「電車男」「戦国自衛隊」「いつか読書する日」と続いて、一昨日も、「姑獲鳥の夏」を見た。

京極夏彦デビュー作の「姑獲鳥の夏」から6作目「塗仏の宴」くらいまでは、出版されるたびに没頭するくらい愛読していたが、その後はぼつぼつ読みたい気持ちと時間が調和したときに読む普通の読者になっている。

京極夏彦の中尊寺秋彦シリーズは、相変わらずファンが多いようだ。
このシリーズを読んだという人と話をすると、それぞれがお気に入りの登場人物や、印象的なシーン、雰囲気の特異さなどを熱心に語ってくれるが、不思議なことに、事件が、どのような経緯でどのようにして解決されたかを答えられる人が少ない。
しっかりと構築されたミステリー的な幹を 複雑に組み合わさった枝や、魅惑的な影を作る葉や耽美的な花が覆い魅力的な大木にしているのが京極夏彦の魅力。大木として魅力的すぎるので、本幹のミステリー部分が頭に残らないのかもしれない。

映画「姑獲鳥の夏」は、京極夏彦独特の、あの魑魅魍魎うごめくレンガ本の中から、本幹の探偵劇としてのエッセンスを抜き出し映像化すると、このような映画になるんだと感心させられるほどうまくまとめられている。

映像も奇をてらうことなく安定した美しさを持っている。
浮世離れした古本屋と大病院が舞台のため、昭和27年という時代感がでにくいが、そこを、タイトルロールの後ろに映し出す当時の風景のモノクロの写真が上手く補完している。そのモノクロ写真が不思議な郷愁をそそる。

配役も今だったら、この面子で不可なし。特に、私の中で人物設定しにくかった関口巽を永瀬正敏が的確に具現してくれたと思う。
少し違和感があったのが、中尊寺秋彦の堤真一。台詞の言い回しが、テレビドラマに登場するときと同じだったためか、どうしても現実に引き戻されてしまう。拝み屋の雰囲気は「京極夏彦 怪シリーズ」の田辺誠一に軍配があがる。
拝み屋の口からバーチャルリアリティという言葉が出てきたときは笑ったが、これも「この世には不思議なことなどないんだよ」という中尊寺秋彦ならではの科学的思考なのだろう。

原作本を知らなくても楽しめる映画だが、映画を観ただけでは、京極夏彦作品の本当の魅力にふれるのは無理というもの。 本を読め!
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by windowhead | 2005-07-29 02:34 | 至福の観・聞・読 | Comments(2)

ケミストリーの「Wings of Words」PVを見ようっと。

「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」のオープニングテーマ「Wings of Words」が今日発売される。
さすが、ガンダムのオープニング、拡散する宇宙感というのかなあ、無限に広がる開放感がいいなあと思いながら聞いていたら、これ、ケミストリーだった。
15枚目のシングルらしいが、あまりJ-POPに興味がない私が、なぜ知っているかと言うと、この曲を手がけた(作曲:葛谷葉子・谷口尚久と編曲:谷口尚久)のが、友人の谷口尚久氏だから。

今朝、彼からのメールで、
実は今日、僕の手がけたケミストリーのシングルが発売されます。
Wings of Wordsという曲です。
今日いっぱい、webでPVがフルコーラスで試聴出来ます。
http://www.chemistryclub.net/pc/top.jsp

と知らせてくれたから。

メールの最後には、しっかりと
聴いて気に入ったら、CD屋に行ってみて下さい
って、書かれていた。

視聴しました。
新しいガンダムの世界が開けたような曲です。
古臭い哀愁や悲壮感がないのがいいなあ。
CD屋に行きますよ。

というわけで、ケミストリーファンのみなさん。
上のアドレスから、Topicsの●の項目を4つスクロールしてください。
●7/27 0時~24時間限定クリップフルコーラス無料公開!というのがあります。
ここから、Sony Music Online Japanに飛ぶと、
今日27日だけ、Wings of Words」のビデオクリップをフルコーラスで見ることができます。

なんといっても、友人の仕事ですから、ばんばん紹介しちゃいます。

注意!http://www.chemistryclub.net/pc/top.jspにアクセスすると歌がながれますので、お仕事中の方は、注意してね。
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by windowhead | 2005-07-27 11:37 | 至福の観・聞・読 | Comments(0)

杉浦日向子さんと「百日紅」

Excite エキサイト : 芸能ニュース
杉浦日向子さんが亡くなった。
著名人の訃報は毎日のようにTVやネットで流れてくるが、杉浦さんの早すぎるともいえる訃報は正直ショックで悲しみは大きい。

ぽっちゃりとしたお顔でおきゃんな色気のある着物姿の杉浦さんが、江戸の日常を細やかに解説してくれるNHKの「お江戸でござる」は、木曜日の楽しみだった。同時に、杉浦さんの着物が楽しめるというおまけまであった。「お江戸でござる」が「道中でござる」に変わり、杉浦さんが登場しなくなってからは、あまり見ていない。振り返れば、そのころ発病されたのだろうか。

b0009103_11543459.jpg彼女の作品にであったのは、いつごろだろう。そんなに昔ではない。ミステリーに飽きて、シンプルな捕物帳を再認識してみようと古本屋を探し回っていた頃だから、10年ちょっと前だろう。古本屋で出会った。
手元にある記念すべき出逢いの1冊「ゑひもせすー杉浦日向子作品集」は1983年のものだ。この中にある「本朝大義考 吉良供養」に少なからずショックを受けた。「本朝大義考 吉良供養」は、赤穂浪士の吉良邸討ち入りを吉良邸の側から描いたもので、夜襲をかけられた側の無念さに溢れたマンガルポのようなもの。杉浦さんの江戸っ子魂が書かせたものだろう。その後彰義隊の無念をを描いた「合葬」にも出会った。
93年には、漫画家を引退されたので、その後は、時折エッセイなどを読ませてもらったが、私にとってはやはり江戸の粋を見せてくれる当世女浮世絵師という風情の漫画家杉浦さんが好きだった。

b0009103_1155267.jpg昨年は文庫本になった「百日紅」を見つけて、久しぶりに杉浦さんが描く江戸に浸ったものだ。北斎父娘と居候の絵師善次郎(後の英泉)の周辺を描いた「百日紅」は、私の大好きな浮世絵師たちが主人公。まだ前髪立てで見習いの月岡芳年を見ると、もうすぐそこに明治が来ているんだと感慨深い。(月岡芳年は、新選組ファンにはおなじみの「勝沼駅近藤勇驍勇之図」の作者大蘇芳年のこと。)

江戸情緒を楽しませてくれた杉浦日向子さんのご冥福をお祈りしつつ、毎度の発言だがこの「百日紅」をNHKの金曜時代劇でドラマ化してくれることを更に更に期待したい。
(ついでながら、そのときは善次郎を山本耕史でお願いしたい。…;:)
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by windowhead | 2005-07-26 11:55 | 至福の観・聞・読 | Comments(6)

「地虫鳴く」木内 昇著:「点」すら残せない男たちの心模様

b0009103_3204493.jpg「地虫鳴く」 木内 昇著 河出書房新社

帯から引用する解説文
「お前が俺の役目、引き継いでみねえか」--ある日、土方は尾方に監察の差配を命じた。
探る山崎、進む伊東、醒める斉藤、そして惑う阿部ーー。
兆し始めた「近代」に入っていこうとする、男たちそれぞれの、地を這う旅の行方。
走っても走っても、どこへも行けないのか。


「幕末の青嵐」で、みずみずしい青春小説のような新選組をみせてくれた著者が、また新しい「新選組」を書いてくれた。
従来の「新選組」では、脇役や仇役であった隊士たちをとりあげて、彼らが「近代」に向う歴史に翻弄されながらも彼らなりのやり方で「自分」を生きようとする姿を内面的な視点から描いた秀作。抗っても「歴史」に「点」すらも残せない人間たちの無力感が、現代にシンクロしてくる。


乱世を楽しむかのように生き生きしている山崎丞。この人も時代が求めた異才の一人だったのだろう。全編をとおして、彼の存在が強いアクセントになっていて、印象に残る。

兄弟を連れて入隊した谷三十郎の長男としての責任感と矜持。
理想に直進する伊東甲子太郎と、そんな兄のために汚れ仕事を引き受けている三木三郎のねじれた兄弟愛。
この2組の兄弟たちの兄弟愛が悲しいのは、どこか片思いに似ているからか。愛を注がれた側が無自覚であったり、その愛の現れ方をうとんじていたりするからだろうか。
伊東甲子太郎の生い立ちが悲しい。

確信をもって突き進む土方や伊東と違って、居場所も行き先も見つけられない阿部の戸惑いは、特殊な時代、特殊な集団に放り込まれた一般人の姿に最も近いのかもしれない。その阿部が、逃げないと決心して落ち着いた高台寺党だったが、その行く末が痛々しい。

もう一人、興味深い存在が斉藤一。
いついかなるときも自分に課せられた仕事をクールにこなす剣客は、内面的に謎の多い人である。
近藤、土方の信頼も厚く、難しい仕事を任される彼は、いかにも完成された大人の男を思わせるが、年齢は若い沖田総司と同じ。いくら天才的な剣客であっても、それほどクールに人間的なかかわりを切り離すことができるのだろうか、と,前々から気になる存在であった。彼は本当に人間的なつながりというものへの興味が希薄だったのだろうか。
信頼され、期待され、頼られる人は、どうしても、人を頼ったり弱音を吐いたりしにくい。
「できる人」ほど「甘え下手」が多い。土方歳三もそうだ。
土方と斉藤は同じ種類の人間なのだ。大河ドラマでも、土方は自分のこととなると「おれのことはいい」と言って自分を切り捨てる。斉藤も同じ台詞を言っていた。
沖田と同じ年齢の若い斉藤は、男として剣客として、年上の同士以上の信頼を勝ち得ている喜びもあっただろうが、沖田の人懐っこい「甘え上手」がうらやましかったのではないだろうか。
誰かと人間的なウエットなつながりを求めていたのかもしれない。会津以降の斉藤の生き方を見ると、どうしてもそう思えてならないのだ。
「地虫鳴く」の中の斉藤も、あくまでもクールで厭世的でありながら、ほころびの中から温かいものがのぞいてしまう若さを持って描かれている。


「地虫鳴く」は、男であり、武士であるがゆえに想いを伝える言葉をもたない男たちの、心のすれ違いの物語でもある。
しかし、ラストにすえられた景色に、全てが救われる。木内作品ならではの清涼感がいい。
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by windowhead | 2005-07-25 03:25 | 至福の観・聞・読 | Comments(0)

あれから23年がたったのか…

お昼前、黙祷のサイレンがウエストコーストの市街に鳴り響いた。
この街では原子爆弾が投下された8月9日午前11時2分に黙祷のサイレンが鳴るのが通例だったが、22年前から、夏、もう1日サイレンが鳴る日が増えた。
23年前の1982年7月23日、夕方から、未曾有の大雨で水害が発生し、長崎市内で300人の人が亡くなった。長崎大水害だ。
ひと晩の水害で300人も亡くなったのは、何箇所もの斜面でがけ崩れや鉄砲水が起こったから。

当日、雨がひどくて家から一歩も出られなかったが、TVニュースなどで、市中心部の惨状が流れる。よく知っている場所やお店などがめちゃくちゃになっている映像に唖然としながら、自分たちも避難の準備をし、水が高くなったら、愛犬「くろべえ」をどのようにして水の中を避難させるか思案していた。
我が家は大きな被害はなかったが、家の上の坂からごろごろという音がきこえたのでのぞいたら大きな石がどんどん流されていたし、敷地の横に畑があったから水がそちらに逃げたが、畑がなければ我が家も床下浸水だったかも。

今思い出せば、あの雨は本当に異常だった。ザリガニの水槽の水を替えるために雨水を取ろうと、インスタント焼きそばUFOの空容器を庭に置いたら、雨水はたちまち容器一杯になった。その印象が一番強く残っている。

身近で起きた一番大きな災害は今のところ「長崎大水害」だ。
この日から、やはり、日常なにげないことにも気配りするようになってきている。自分でできる危機管理に興味をもちだしたのもこの日の出来事がきっかけになっていると思う。

今、TVで、またどこかが爆破されたとのニュースがながれている。
自分でできる危機管理に本気で取り組む時がきているんだと痛感している。
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by windowhead | 2005-07-23 12:27 | 日日抄 | Comments(0)

読書は娯楽だからなあ…。Reading Baton

「手当たり次第の読書日記」の青空百景さんからあずかったままのReading Baton。回す人はすぐに話がついたのだが、私のぐーたらでそのままになっていた。回そうとおもっていながらそのまま玄関に置いてある回覧板。そんな感じですね。なんで遅れたかって?自分のことをあれこれ書くのがそんなに好きじゃないってことかな。私の読書傾向を読みたいなんて奇特な人がいるわけじゃなし、第一、私にとって読書は、他の人のカラオケや海外旅行やゲームと同じ娯楽だからなあ。哲学書もビジネス書もマンガも同じ目線だから、いまさらそれを振り返って考えるのが大変。それにしては、ブログに本のことをたくさん書いているねって思う人もいるだろうが、これ、覚書。楽しんだことの記録みたいなもの。
というわけで、とりあえずササッと書いて回そう。

■お気に入りのテキストサイト(ブログ)
毎日チェックするブログは、
「白牡丹のつぶやき」:幕末情報クリップはデータベースとして利用させていただいている。毎日新しい情報がクリップされていて、いながらにして日本中のニュースが手に入るありがたいブログ。感謝しています・
「ASYLUM~山本耕史ファンによるつれづれ日記~」:正確にはブログではないのだろうが、山本耕史情報はここからいただいています。彼女も読書は娯楽派のよう。
「tngcnohsblog」友人でもあるミュージシャン・「オノロフ」の谷口尚久氏のお仕事ブログ。データだけの簡素なものだけど、音楽家の仕事の様子がわかっておもしろい。彼の動静もわかるしね。


■今読んでる本
「半島を出よ」上巻 村上龍:今、絶対に読まなければいけない1冊だと確信している。他人事ではない。村上龍は、日本の近未来を的確に掴んでいる作家。芸術なんて陳腐なものとしてではなく、ライヴとして体感したい小説。
「戦艦武蔵」取材ノート 吉村昭
女たちの新選組 ー花期花会ー 江宮隆之
 3冊くらい同時の読むのが普通だが、しばらくは「半島を出よ」に集中だ。


■好きな作家
最近、本が出ると必ず読む作家は
・恩田陸
・石田衣良
・北森鴻


■よく読み返す本、または自分にとって特に思い入れのある5冊
「9マイルは遠すぎる」ハリーケメルマン:ミステリーを知的な遊びだと体感させてくれた記念すべき1冊。
「戦艦武蔵」吉村昭:読ませるジャーナリズムのお手本となる作品として、座右の一冊
「俳遊の人 土方歳三」管 宗次:土方本を1冊選ぶなら絶対にこれ。豊玉発句集の全句が掲載されているのが一番うれしい。
「鉄塔武蔵野線」銀林みのる:鉄塔好きには最高のファンタジー。

次にバトンを渡す3名
ねずみ算的に広がるやり方には疑問があります。
だから、1人に回すことにしました。ウエストコーストの友人で猫大好きの「「mogumiの集会所」のmogumiさんへ。  最近写真に燃えている彼女。どんな本、読んでいるのかな?
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by windowhead | 2005-07-21 11:46 | 至福の観・聞・読 | Comments(4)

フライを飛ばす山本耕史を見ていると…

録画していた「にっぽん釣りの旅」と「食彩浪漫」を見た。どちらもゲストが山本耕史。いまさらだけど、私もこの人のファン。

「食彩浪漫」はいい雰囲気の料理番組だった。ジェントルな人が持つ気持ちのいい空気感が、鉄板で焼く肉料理まで爽やかにしていた。必要以上に大声を出したりオーバーなリアクションがないので、気持ちよく見ていられた。なにより高良シェフが知的でハンサム。こんな人が作った料理は押さえの利いた上品な味なんだろう。

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早朝のため録画した「にっぽん釣りの旅」。早朝の澄み切った空気の中で見たかったとちょっと後悔したほど、さわやかさと清涼感にあふれた番組だった。

「電光石火の早合わせ!テンカラでヤマメ釣り」というタイトル。テンカラというのがどのような釣り方なのか、知識がないためずいぶん変な釣り方を想像したが、なんと、フライフィッシングだった。
緑いっぱいの渓流でフライを飛ばす山本耕史を見ていると、映画「リバーランズ スルーイット」を思い出した。
ロバートレッドフォードの監督によるこの映画はブラッド・ピットを一躍スターダムにのし上げた。モンタナの美しい自然の中で、敬虔な牧師である父にフライフィッシングを仕込まれる兄弟の話。アメリカ映画で一番美しい映画は?と聞かれたら、おそらく私はこの映画を挙げるだろう。

この映画を観て、当時私の周りでもフライフィッシング熱が上がった。残念ながらウエストコーストは海釣りの本場で、フライフィッシングできるような渓流がない。そこで、オフロードバイクに釣竿を背負って、熊本や宮崎、遠くは四万十川まで出かけていくのだ。当時オフロードバイク乗りだった私も何度か付き合ったことがあるが、目標のポイントにフライを飛ばすのはなかなか難しかった。渓流釣りよりもダートや獣道をバイクで走るおもしろさとオゾンいっぱいの緑の中を走る快感が魅力で同行していた。

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「リバーランス スルーイット」の原作者は、ノーマン・マクリーンというシカゴ大学で英文学の教鞭をとった元大学教授。72歳の処女作だ。日本では「マクリーンの川」というタイトルで、集英社から出版されている。装丁も製本も文章も美しい本だ。
物語のラスト、すでに年老いた男が、フライフィッシングを語る言葉が哲学をはらんでいて美しい。

その川は世界の大洪水によって出現し、時間の基盤から岩を越え、流れてゆく。岩のいくつかは、なお、時間を越えた永遠の雨だれの跡をとどめている。岩の下には言葉が潜んでいる。その言葉のいくつかは忘れえぬ人びと、彼らの言葉なのだ。いまもなお、わたしはこの水の世界にとりつかれている。ー渡辺利雄・訳
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by windowhead | 2005-07-19 01:27 | 至福の観・聞・読 | Comments(0)

「ハバナ・モード」

b0009103_2215939.jpg 「ハバナ・モード」  村上 龍著 KKベストセラーズ
彼が20年以上連載しているエッセイシリーズ「すべての男は消耗品である」の8巻目になる。

村上龍の作品は、エッセイも含めて、現実感のある近未来だ。それもすごく目の前にある切実な近未来。
私にとって、今の状況になんとなく違和感を感じている時、その状況を整理するのに、とても役に立つ。今回も、ここ数年で日本は2極化が急激に進んできていると体感しているのだが、それをはっきりと分析して報道してくれるメディアがない。マスメディアの体質や報道の中味に、なんとなく時代の変化を知らん振りしているような違和感を感じていた。その違和感を村上氏は、マスメディアは旧態依然とした文脈しかもたないが、急激な変化を好まない大衆に支持されることで成り立っている。と表現している。

私が「ハバナモード」と勝手に呼んでいる態度は、プールサイドでダイキリとか、カリブ海に沈む夕日を見ながらのモヒートというような「ムード」ではない。(中略)危機に際した国家や個人が取りうる唯一の基本戦略だと思う。
という文章が、2005年5月のエッセイの中にある。
では、彼のいう「ハバナモード」という態度はどんなものか?
絶望的な状況に遭遇した時、まずは、「なんとかなるだろう」と楽観してまず「あきらめる」という選択肢を打ち消す。一旦リラックスし気持ちをポジティブに向けたら、その後は危機回避や状況の好転に向けて、できることから一つづつ集中と緊張感をもって速やかに実行する態度のようだ。

「ハバナモード」は、村上氏の最新長編「半島を出でよ」に反映されているのだろうか。
日本とそこに住む日本人が侵略されるという危機にさらされたとしたら…。今の日本はその経験をもたない。「半島を出でよ」は、そのシュミレーションでもあると言うようなことを村上氏がなにかの番組で語っていた。
この本を「半島を出でよ」の前に読んで正解だったかもしれない。

次はいよいよ「半島を出でよ」上・下に取り掛かりたい。
村上龍作品は、時代にフィットしている。出版されたらできるだけ早く読む。というのが、私の村上作品との付き合い方だ。
特に近未来的な作品は、最初の賞味期限があると思う。
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by windowhead | 2005-07-18 02:18 | 至福の観・聞・読 | Comments(0)

今日も新種の「迷惑メール」捕獲

迷惑メールや、振り込め詐欺のような迷惑電話は日々変化し、成長していく。せっかくだから、新種は捕獲して、標本にしておこう。
さらに、自分の周囲にはさまざまな危険がいっぱいという認識で、それらに対する対処法なども、気になっているところだ。
ということでせっかくだから、私的危機管理というカテゴリーを新設した。

本日捕獲した迷惑メールは、「個人情報収集系」だと推理している。

●メールの発信人はアルファベット表記
●件名は Re:ご確認ください。
●内容は
現在、お客様は仮登録状態にあります。
至急、本登録をお済ませ下さいます様お願いします。
仮登録の状態のままですと、当サイトのサーバーに影響
がでてしまい、損害賠償請求する場合もございます。
また、退会希望でしたら、無料にて退会手続きができますので
登録をお済ませ下さいますようお願いします。
下記へ空メールにて送信下さい。登録メールを送ります。
○○○○@○○○○.com


自分は関係ないわと思っている人も、損害賠償請求するという言葉で不安になり、つい、退会希望のメールを入れようとするか、問い合わせをするという心理的な弱点をたくみに利用していると思います。
まじめな人や潔癖症の人ほど、ひっかかりそう。

対策は、即捨てること!


<追記>オーレ港北のヒロさんからいただいたコメントに、またもやユニークな迷惑メールが紹介されています。各地の銭湯貸切でいかがわしいことやるらしい。気になる方は、この記事のコメント欄のole_kohokuさんのカキコミをごらんくださいね。
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by windowhead | 2005-07-16 19:26 | 私的危機管理 | Comments(7)

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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