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ファンとは難儀なもの…あいつの心がままならない

世界選抜より日の丸選んだ!俊輔、帰国→代表合宿に即合流(サンスポ:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070529-00000011-sanspo-spo)

中村俊輔は、世界選抜を辞退して日本代表に合流した。

この記事を見たとたん、膨らんでいた風船の空気がぬけていくような脱力感。
昨日は一日、この虚脱感から抜け出せないでいた。

今、中村俊輔にやってもらいたいことは、日本代表としてアジアで戦うことではなく、日本サッカーの広告塔として、日本選手と日本サッカーのすばらしさを世界にPRすることなのに…。
いくらイベント的要素が大きいといっても、世界選抜はアジアカップ以上に日本サッカーをアピールできる場所だったのに。
「キリンカップ・モンテネグロ戦、コロンビア戦」と「世界選抜」の価値観が、中村俊輔の中では後者にあったなんて…、あまりに、視野が狭くないか、あまりに自分勝手ではないか!
中村俊輔が、だれよりも日本代表を愛しているのは、痛いほどわかっている。
だからこそ、言いたい。
あなたは、もうそこで選ばれる人ではないんだと。それ以上の仕事があるんだと。
FIFAマガジンの表紙を飾り、FIFAのヨーロッパで活躍する選手ベスト50の40位にいる選手。
アジアカップなんか戦うより、日本のPRに努めるのも中村俊輔の使命なのだ。いまさら、晴れがましい場所は苦手とか、サッカー以外で目立ちたくないとか、わがまま言って欲しくない。
世界選抜は親善試合であっても「サッカー」じゃないか。
カカも、メッシもベッカムも出るんだよ。
日本代表で戦いたいなんてわがままいうなよ~~ファンとしてとても悲しい。(とても謙虚な中村俊輔だから、世界選抜の辞退は熟慮の上と確信できるのだが、あえてこの行為を「わがまま」だと言わせて欲しい)

日本のサッカー協会も、なぜ代表より「世界選抜」で日本をPRして来いと言えないんだろ。
いまの日本代表の親善試合の相手は、ヘボなところばかり。
ヤレヤレさんも言っていたがナカムーラの魅力で、魅力的な強豪を対戦相手として引っ張ってくるぞ!」くらいの心意気で「世界選抜」に出て欲しかった。

このときほど、ヒデにいてもらいたいと思ったことはなかった。
ヒデから、俊輔に、ヨーロッパで有名になったプレーヤーは、何をしなければいけないか説得して欲しい。
「シュン、おしゃれはしなくてもいいからさ、晴れがましい場所にでることを恐れるな。いやかもしれないがその場所にいくのも、役割なんだ」と。
ヒデは、そこのところは、よくわかっていたのだと思う。
そして、俊輔は、ヒデの後ろをみて戦ってきて、ヒデを尊敬している一人でもある。ヒデの言うことなら聞くだろう。


私たちは、中村俊輔につい過大な要求をしてしまう。

イタリアでの3年間を活躍できなかったという人たちがいるが、セリエAにあがったばかりのチームを3年間残留させるのに貢献してきた。だからこそ、5億円という移籍金をはたいてもセルティックは欲しがった。セルティックでは、自分が中心選手としてCLの出場権も獲得し、決勝トーナメントにたどり着き、リーグ連覇に貢献し、カップ戦も制し、スコッティッシュプレミアリーグの賞を総なめした。
それでも、日本代表では、他の選手と同じ扱い。
そのために、日本サッカーのPRにもなる「世界選抜」を辞退し、セルティック選手としてのアメリカ遠征も辞退するなど、「日本サッカーをPRできる舞台」を自ら手放してしまった。
中村俊輔は、日本代表を辞退して、世界にむけてのPRに行くべきだったと思う。
日本代表なら代わりはいるが、世界選抜は、日本人のどの選手が代わりたくても代われない特別の存在なんだから。

今は、日本でサッカーすることが、中村俊輔の最大の喜びになっているのだろう。

トルシエの時代からずーっと、過酷な役割を背負い続けてきた中村俊輔は、そろそろ僕も楽しませてよと思っているのかもしれない。
でも、私たちは、過酷だけど、もうひとがんばりを彼にお願いしたい。
なぜなら、まだ中村俊輔のすぐ後ろに迫る選手が出てきていないからだ。ヒデのすぐ後ろに俊輔がいたような拮抗した実力(サッカーも人気も含めて)の持ち主が実際出ていないからだ。可能性を語るのではなく、実績を持った選手があとに続いていないからだ。
そのような選手が今の中村俊輔の位置に成長するまで、もう少し中村俊輔には、ヨーロッパでレジェンドを続けていて欲しい。
今期はセルティックが、俊輔に21億円の値段をつけて移籍させないようガードしているので、移籍は難しいだろう。が、できるチャンスがあれば、さらにヨーロッパでの移籍を続けて欲しい。セルティックのレジェンドになって、日本に帰る必要はない。さらに上を目指してヨーロッパで戦って欲しい。中村俊輔は、チャレンジャーとして戦う姿が一番美しいのだから。

中村俊輔がさらに一皮剥けるときは、日本代表と決別できるときなのかもしれない。
日本なんか忘れていいのに……。



b0009103_1248377.jpgそういえば、おととい、「ご予約の、FIFAマガジンが届きました」と紀伊国屋さんから連絡があった。
すぐさま買ってきて、辞書を片手に読んでいる。ブルーノ・メッツは、アラブ首長国連邦ナショナルチームの監督だったのだ。ということは、アジアカップで日本と対戦する可能性もあるわけか。
表紙をよくよく眺めていて、違和感があった。
俊輔の写真に添えられたキャッチコピーがちがう!
「GENIUS」ではなく「DAS GENIE」となっている。サブコピー英語ではない。
中身は英語なのに…。FIFAマガジンは英、仏、独、伊、スペイン語などで発行されているらしいし、世界各国のサッカー関連団体にも送られているらしいが、この雑誌はどこ向けに出版されたものなのだろうか?
世界中に「天才」とキャッチコピーが打たれた中村俊輔写真が表紙を飾る雑誌が散らばっていくのだ!ということを、なんとなくだけど体感した出来事。

本人は、不本意かもしれないが、あなたは世界の有名人なんだよ。これが現実なんだよ、中村俊輔さん。
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by windowhead | 2007-05-31 12:55 | 日日抄 | Comments(8)

ミラニスタたちへ「おめでとう!」、で、早々と気になるのがクラブW杯

ビッグイヤーは「ミラン」の手に。
なんだかんだと言われていながら、やっぱり優勝したミラン。

決勝リーグ抽選前、中村俊輔が「強いチームと当りたい。ミランがいい」と言ったとき、いろんな人が「今年のミランは弱いよ。なにが、強いチームと当りたいだよ。セルティックはミランに当って幸運だ」と言っていたが、最後に残ったのはそのミランだった。
決勝の予想を聞かれた中村俊輔は「2対1でミラン。インザーキやカカが入れる。」と言っていた。まさに的中。
イタリアで苦しい3シーズンをすごした中村俊輔はミランの底力を知っていた。
だからこそ結果的に、彼の所属する「セルティック」が、延長戦までもつれ込み、ミランを一番苦しめたチームとなったのだろう。

中村俊輔ファンのヤレヤレさんによると、川勝良一氏は、ミラン対セルティックのときから、ミランの優勝と言っていたそうだ。
セルティックがミランの闘志に火を着けたのかな。


サイバーバンクにもミラニスタたちの誇らしい声がいっぱい。
ミランの人気を改めて実感した。
日本のミラニスタのみなさん、おめでとう!!

スポーツマンのブロガーも多いが、その中でもとてもクオリティーの高いブロガー・サンフレッチェ広島のFW佐藤寿人も、大喜びだった。(佐藤寿人ブログは、ひとりのお父さんのブログとして読んでも楽しい。時折挿入されるレオトくんの写真がかわいい。私は、レオトファン。)
佐藤選手、インザーキのユニ着て、TVの前で応援したという。
日本人トップのゴールゲッターが、インザーキの前ではただのファンに化している。
佐藤寿人さん、ミラン優勝おめでとう。
あなたの裏抜けシュートも期待しているね。今年は、ウェズレイを抜いてね。


初めてチャンピオンズリーグを見た人もいたようだ。。興奮してこんな内容のことを書いているのをみた。「ミラン対リバプールの試合がすばらしかった。これがサッカーです。これから比べると中村俊輔がすごいと言っているマスコミは何をみているんでしょう。きっとチャンピオンズリーグを見ていないんでしょうね」と。
この人、中村選手がチャンピオンズリーグに出たこともミランを苦しめたチームの中心選手ということも知らないんだね。すぐに、だれかからそのことを聞いて驚くでしょうが、こんな、サッカーをはじめてみたような人たちが感動するゲームだったことがうれしい。
この人は、きっと今後サッカーのTV放送を観てくれるはずだもの。
このすばらしいゲームを、録画でもいいから、地上波で放映してほしい。と思っている人がどれほど多いことか。放映権の問題、なんとかならないんでしょうかねえ。


ひとあたり、ミラニスタの幸福に付き合って、こちらも幸せ気分になっていたけれど、12月のことを考えると、急に気分が暗くなった。
もちろん、クラブワールドカップのこと。
ミランがくるわけですよね。
カカも、ピッポもピルロもガッちゃんも…。

昨年のバルサのように、日本中がにわかミランファンになりますね。
そのお膳立てをする放送局が持っているサッカー番組が「サッカーアース」。

「サッカーアース」を見ていると、この局でクラブW杯をして欲しくないと痛切に思う。
MCのタカアンドトシとかいうお笑いタレントにサッカーに対する愛が感じられない。
「欧米か!」というネタをこの番組の中で数十回もやったバカたちです。サッカーをネタの振込み場所としか考えていない二人をなぜ、MCにしたのでしょう。中学時代にサッカーをやったって?それなら、市船サッカー部出身のペナルティーのほうがましだろうに。
昨年のクラブW杯の時も、「サッカーアース」にゲストで出演して、場違いなテンションにいらいらさせられた覚えがあるので、まずは、「サッカーアース」のMCを変えることから、備えて欲しい。

それに、お祭り気分を高めるための演出もやめて欲しい。
昨年の上戸アヤちゃん。「デコが好き、デコが好き」と言っていましたが、本当に好きなら、優勝を逃して泣くほどくやしい思いをしているデコ選手をお祭り騒ぎのテンションの場にひきずりだして、コメントを聞くのはないだろう。あのときのデコ選手の顔が忘れられない。
そして、今年も、アヤちゃんのような高感度アイドルが、言うんだろうな。
「私、カカが好き!」「ピルロがしぶい」と。
「闘犬ガットゥーゾ」などと呼ばれて色物扱いされそうで心配なのはガットゥーゾ選手。「興奮すると、パンツを脱いでブリーフ姿になるんです」などとアナウンスされるのでは…。

UEFAチャンピオンズリーグの放映にはこれといったお祭り騒ぎはなかったが、ミランとリバプールの試合をはじめ放映されたすべての試合が、多くのサッカー初心者の心をひきつけている。
サッカーには、なんの演出も修飾もいらない。盛り上げるアイドルなんて無駄な存在。
選手は、ピッチ上で輝くし、彼らの戦う姿は、なによりも美しい。

12月のクラブワールドカップの放送には、UEFAチャンピオンズリーグの放送のようなサッカーが主役の、サッカー番組らしい放送をお願いしたい。
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by windowhead | 2007-05-25 16:31 | 紙のフットボール | Comments(6)

「FIFAマガジン」を注文してしまった。

Excite エキサイト : スポーツニュース

b0009103_1424395.jpg 俊輔「世界の顔」FIFAマガジンの表紙 
俊輔が「世界の顔」になった! セルティックMF中村俊輔(28)が、アジア選手として初めて国際サッカー連盟(FIFA)のオフィシャルマガジンの表紙を飾った。最新の6月号に日本代表のユニホーム姿でプレーする写真に「GENIUS(天才)」という大文字が躍った。3ページの特集記事では、02年W杯代表メンバー落ちから今季セルティックでの活躍までを詳報。私生活も含め、細かく紹介されている。(日刊スポーツより)
 

ウエストコースト・長崎市の本屋でFIFAマガジンを置いていそうなところは…ない。
それでも、「もしも」ということがあるので、電話で確認くらいとってみようかと。
長崎で一番大きいM書店ではこの手の本は無理と思うので、「紀伊国屋」の支店にTEL。

「あの~、おたくでFIFAマガジンは扱っていますか、英国のサッカー雑誌ですが…・」
「調べますので、後ほどお電話します」
すぐに電話があり、
「こちらにはないんですが、弊社の他店にありますので、取り寄せます」
とのこと、「あ、6月号、な」っと言いかけたら、「はい、中村俊輔が表紙のものですね」という対応。
すごい!本屋さんい電話して、このようにこちらの意図を汲んだような回答をする店員さんはすくないのに。
この店員さんは、インターネットでニュースを読んでいたのかな?
もしかしたら、ほかにもこの雑誌を注文した人がいたのかな?

このFIFAマガジン、日刊スポーツの記事によれば、
英語、スペイン、フランス、ドイツ語版があり発行部数は4万部ながら加盟208カ国に配付されている(一部6ユーロ=約960円)。
と書かれているが、日本で購入すると、1680円なんだよね。(「紀伊国屋BOOKWEB」による)ネットで注文してもいいんだけど、これに送料が乗るんで、今回は本屋さんに注文。

しかし、本屋さんの流通って、十年一日のごとく相変わらず遅い。
同じ会社内の他店から取り寄せるのにも1週間から10日かかるんだって。
これなら、FIFAマガジン発行元のイギリスにインターネットで注文したほうが早いかも。
まあ、こんな努力をしてでもこの雑誌を買って読みたい(もちろん英語だよ)と思わせるところが、中村俊輔のすごいところなのかもしれない。それは、日本のファンだけじゃないようだ。
FIFAマガジンの編集長のコメントが掲載されていたが、
「過去に中田英寿らの記事を扱ったことはあるが、表紙となるとアジア人では初めて。本来は欧州、南米選手を表紙に持ってくるところだが、中村はアジア人でありながら唯一売り上げにつながる好例なんだ」

売り上げにつながるということは、イギリスを始めヨーロッパ各国で、中村選手のことを知りたい、中村選手が表紙なら買いたいと思われていると言うことか。
人気があるんだなあ。


ところで、このFIFAマガジンを購入しようと思った理由はもう1つあった。
表紙写真の左のほうに、縦3つの囲み写真がある。
その真ん中の写真は、ブルーノ・メッツじゃないのかな?
2002日韓W杯のとき、セネガルチームの監督だった、長髪のフランス人監督。
日本の監督が、トルシエじゃなく、この人だったらよかったのにと思っていた。
その後、中国とか韓国とか、いろいろうわさはあったが、結局どこの監督をしているのか、知らずじまい。
あれから、ブルーノ・メッツがどうしていたのか知りたくて、つい、注文の電話をかけてしまった。

ブルーノ・メッツ、今どこの監督なのかなあ。
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by windowhead | 2007-05-24 13:52 | 紙のフットボール | Comments(2)

5月19日生まれは、アンドレア・ピルロと同じ誕生日!

昨日が誕生日だったわけで…。
5月19日生まれ。(何年というのは伏せとこう)この19日というのは、ずーっと微妙な日にちなんですねえ。
星占いとかだと牡牛座なんだけど、あと2日後は双子座。そのせいか、「ぜんぜん牡牛座ぽくないじゃない」と言われること多し。父親が役人だったので、お給料日は20日。私の誕生日は家計が一番ピンチの日。さらに、5月はゴールデンウイークのある月。いやがうえにも誕生日プレゼントは貧相になる。12月のボーナス日が誕生日の弟に比べて、その差は歴然としていたなあ。
でも、最近少しばかり5月19日もいいか!と思えている。
なぜなら、ACミランのアンドレア・ピルロが5月19日生まれと知ったから。

昨日で、ピルロは、28歳になったのかな?ピルロって、小野や高原や稲本や中田コたちと同じ年齢なんだね。うーーん、老け顔?男として完成した顔?ハンサムとかかわいさとか、セクシーとかいう女性向けのアピールポイントから少しずれた完成顔のピルロ。ガッツーゾみたいな、どうしようないけどかわいいんだよね、という女心に触れるばかっぽさが出せないポジションだし、冷静そうだし、サッカープレーヤーとしての実力は高いのに、いまいち人気がついてきていないような……(まあ、この人気と言うのは一般的なもので、サッカーファンたちは、ピルロを高く評価しているんだけどね。俊輔も、ミランでいちばん注意しなければいけないのはピルロと言っていたもんねえ。)

なんとなく、ピルロは実力ほど評価されてないぞと感じたのは、「チャンピオンズ」というチャンピオンズリーグの公式雑誌に掲載されたという記事ヨーロッパ最強の選手ベスト10にプレミヤリーグ選手が7人入ったという記事を見て。

その記事の中に「ヨーロッパで活躍する最強選手ベスト50ランキング」がある。
1位カカ、2位ロナウジーニョ、3位クリスチアーノ・ロナウド。あと、ジェラード、ドログバ、ルーニー、アンリ、メッシ、テリー、ランパードがベスト10。
ミランの選手をあげると1位のカカ、16位にのマルディーニ、21位にロナウド、で、30位がピルロなのね。18位にベッカムがいるのに、ピルロは30位、デコは32位なのね。
ベッカムに比べると、ピルロやデコの評価は、微妙です。
なんだろう、一般受けする華がないのかなあ、玄人好みなのかなあ。大きすぎる鼻とか太い眉で下がり目とか、確かに見た目も微妙だけど、味があるのになあ。うまいのになあ。


そんな思いでベスト50の下のほうを見ていたら、37位がガッツーゾ、で、40位に中村俊輔!!
中村俊輔が、「ヨーロッパ最強選手50人」に入ったんだ!ヨーロッパで活躍するということは、サッカー界では、ほとんど世界のトップ50と見てもいいはず。下位ランクとはいえ、中村選手が世界のサッカー選手トップ50に入ったんだ。ディエゴやシュバイシュタイガーやマケレレよりも上だ。いいのかな、いいのかな、いいんだよね。
少なくとも、UEFAや、ヨーロッパでは、中村俊輔をそれくらい高く評価してくれているということ。
いつも感じるのだが、中村俊輔を一番低く評価しているのは、日本だと思う。
いまだに、フィジカルが弱いだの、走らないだの言ったり書いたりする人がいる。この人たちはいつの中村を見ているのだろう。いや、彼らはサッカーを見ていない人なんだろうね。


5月19日生まれのピルロ。
なんとなく、親近感を感じたので、これからは、ミランも応援するかな。
余談だけど、ファッションの話。
 「ドルチェ&ガッバーナ」のサイトの「D&Gワールド」のなかに、「ミランファミリー」(写真集)の紹介ページがあって、ポーズするピルロがいた。ン、あどけなさが感じられていい。
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by windowhead | 2007-05-20 14:44 | 日日抄 | Comments(9)

「コルセット」が命取りになった美人の話

「長崎女人伝」(深潟久著)と言う本がある。もう25年以上も前に出版された本。
大先輩からの依頼の調べ物で、久しぶりにこの本を手にした。
つらつら読みふけっていた中で、とても興味深い話に出会った。

その1つは、西南戦争が勃発したころ、身体を張って薩摩男をかくまった「おむら」という芸妓の話の中で、足立仁十郎の「田辺屋」の場所が、具体的に書かれていたこと。(以前地図と長崎談叢でそれを知ったが、ほかの人の書き物の中では初めて出会った)
そのころの長崎署はいまの浜屋百貨店のところにあった。田辺屋という貿易商の後で、田辺屋の一番蔵の二階が特別取調室兼留置場になっていた。
と書かれていた。



もう1つは、コルセットを締めすぎたうえ、多くの殿方にダンスの申し込みをされて、その場に倒れて亡くなった美人の話。

コルセットといえば、昔の映画「風とともに去りぬ」を見た人なら、スカーレットが召使に命令してコルセットをぎゅーっと締めさせるシーンを思い出すはず。美しさのためなら苦しさだってなんのその!という心意気も勝気なスカーレットなら、ありそうだが、日本でもあの鹿鳴館風ドレスを着るために、コルセットの苦行に耐えていたんですね。

この不幸な女性は、28歳になる、県令(県知事)さんの美人妻。

明治19年12月、当時、長崎にあった交親館というところで、各国の領事夫妻たちが集まって舞踏会が開かれた。
お茶やお琴が得意で、明治の要人・井上馨邸で、行儀作法にも磨きをかけた賢夫人としても取りざたされていた県令夫人は、この舞踏会でも人気者。
新調のドレスのコルセットをきつく締めすぎたうえ、多くの殿方からダンスの申し込みを受けて大変疲れていた。そこに、余興の山伏踊りが登場。山伏といえばホラ貝はつき物。ところが、県令夫人はこのホラ貝の音が大きらいだったとかで、その場で卒倒して意識不明に陥った。
「高熱にうなされ、島原の温泉獄に飛脚を走らせて囲い氷を取りにいかせたが、間に合わず息を引き取った」と、県令が後に友人に話している。
島原の温泉嶽とは、雲仙・普賢岳の「鳩穴」のことかしら?当時はまだ氷は天然のものしかなかったんだね。
この県令さんは、愛妻の不幸な死に遭遇して、西洋のように製氷ができない日本の文明の低さを痛感し、長崎に製氷事業を持ち込み、稲佐製氷会社を設立した。
そのほかにも、衛生面を考えて、土葬を禁止し、火葬場を定めたり、検疫所や避病院を設置したり、下水道を整備したり、築港計画をしたり、桜の並木をつくり、カルルスという花見の場所を作ったり、エネルギッシュな事業を行っている。
彼の事業で今でも長崎市民が恩恵あずかっているものがある。
それは、水道の創設。

以前からこのブログを訪問してくださっている幕末史ファンの皆さんは、あら?と憶をたどられたんじゃないでしょうかそうです、この県令さんは、8代目長崎県令。会津出身の日下義雄。
そして、不幸にも亡くなった県令夫人は、日下義雄が米国留学から帰国後、東京で下宿した元幕府御用達の菓子司の山内家の四女可明子(かめこ)。

明治8年に二人は婚約し、明治9年から4年間、日下義雄は井上馨に随行して欧州に滞在。その間、可明子は静女塾に通って義雄の帰りを待ち、明治13年、帰国した義雄とやっと新婚生活。明治19年2月に義雄が県令中最少年齢(36歳)で、長崎県令に就任し、遅れて5月に可明子も長崎に来た。そして、その年の12月の舞踏会で急死したのだ。

可明子の死に製氷会社の設立まで決心した義雄だけど、翌年(明治20年)の秋、水野明子という女性と再婚しているんだわ!
先妻の死から1年もたっていないのに~~~~!!

その後も、日下義雄は、さまざまな業績を残している。仕事人間の典型だったと思えばいいのかな。
そんな義雄と再婚した水野明子という女性は幸せな結婚生活を送ることができたのかな?
ちょっと、気になるなあ。


●現代女性としての教訓!
「おしゃれのために身体をいじめると、えらいことになるぞ!」
いや 「男のためにおしゃれすると、えらいことになるぞ!」 
のほうがいいかな。
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by windowhead | 2007-05-18 13:52 | Comments(1)

カズに失礼だとわかっていない自民党の恥ずかしさ

自民党が夏の参議院戦に向けて、比例区の候補擁立にやっきになっているようだが、よりにもよって、「キングカズ」こと三浦知良選手を擁立候補として発表した。
そして、丁重なお断りの言葉をもらったようだ。

自民党は最近とても気持ちが悪い。小泉政権も、なんとなくパフォーマンスばっかりに見えたけれど、安倍政権になってから、そのパフォーマンスが権威をえさにした特権階級意識に裏打ちされているようで見るに耐えない。
そもそも、参議院比例代表というのは、その人の力で勝ち抜く選挙ではない。政党の看板で戦いその議席を手に入れるやりかた。比例区代表の候補者は、人寄せパンダ、人気取りの要素が大きい。
そこに、よりにもよって、サッカー界の至宝でもある「キングカズ」を持ってこようなんて、失礼極まりない。

キングカズこと三浦選手は、40歳だが現役選手だ。「40歳の今だってまだまだサッカーがうまくなれると思う」と言い放つバリバリのプレーヤー。サッカー以外には興味もないように、サッカーにまい進する姿が多くのファンを持ち、チームに関係なく選手たちからも尊敬されている人。
今現役をやめる気もない、政界入りに興味もない人だろう。
そんな人に、「議員になりませんか?」と持ちかけた。
「政治には素人でいいんです、票さえ集めてくれたらおいしい権力とセカンドキャリアがまってますよ」といっているようなもの。
これって、三浦選手を貶めているのと同じこと。失礼すぎる。
一サッカー選手が政界にデビューできるチャンスをあげるんだからサッカー界にも喜んでもらえるとでもおもったのだろうか。もしそうなら、自民党のあまりの尊大さに、はらわたが煮えくり返る。

プロサッカーは、まだ15年ほどの歴史しかないので、政界のアブラギッシュな親父たちにはわからないだろうが、「キング・カズ」に自民党の客寄せパンダになってくれということは、「ミスタージャイアンツ・長嶋茂雄」が現役のころに、政党の客寄せパンダになれということと同じなんだ。
さすがの安倍首相だって、すでにピークは過ぎたとはいえ現役時代のミスターに選挙に出てくれとはいえないはず。今だっていえないだろう。

「キングカズ」は日本のサッカー界では、「ミスター」に匹敵する人なんだと思う。
今回のことは、サッカー界に対しても失礼なことをしたということだ。

そんな失礼なオファー(正式にオファーをしていたのか、擁立ニュースを先行させてカズを絡めとろうとしたのか)に対しても、三浦選手は「自民党より要請がありましたが、お断りしました」と、公式な記者会見という場で、きちんと応えている。

この礼儀正しく、正々堂々とした姿が「キング」なる所以。

最近、中村俊輔選手が、インタビューで「キングカズは器が違います」と言っていた。
20歳代がピークのサッカー選手のキャリアのなかで40歳まで戦うモチベーションを持ち続けるのは至難のことらしい。中村選手は、自分も「キング」の年齢までモチベーションを持ち続けられるか、新しい目標だと言っていた。日本とスコットランドのサッカー小僧たちの憧れでもある中村選手が、さらに憧れている「キングカズ・三浦知良選手」。
私のように、すでに「キング」より年上の人間にだって、「キング」はすごいね!と無邪気に手をたたいてしまいたくなる陽性のオーラを持つ人だ。

横浜FCの高木監督は、生涯現役にこだわるカズが、この話を受けるはずがないと言いつつ、「どうせやるなら総理大臣くらいやってほしいけどね」と記者たちを笑わせたと、スポニチに書かれていた。

そうだよね、総理大臣の椅子あげます!くらいなら受けてあげてもいいかも。
でもね、それでも「ありがたいですが断りました。次の試合に向けてがんばることしか考えていません」と言いそう。
それが、「キングカズ」なんだろうね。
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by windowhead | 2007-05-17 10:50 | 紙のフットボール | Comments(4)

中村俊輔の超人的な日程、お願い、休んでよ~~~。

中村俊輔選手と高原選手にキリンカップとアジアカップの正式な召集レターがきたそうだ。

中村選手の「セルティック」は、召集に協力してくれるらしいが、高原選手のフランクフルトは、選手の体調管理を理由に消極的とか。
正直、「セルティック」だって、来シーズンの中村の体調を考えたら、シーズンオフにはゆっくりリフレッシュして、来シーズンに備えてほしいだろうが、そこは、チームのスター選手が熱烈に希望することなので、しかたなくOKしたんじゃないかなあ。

ファンとしても、ここは、グッと押さえて「休んでほしい」と、叫んじゃうよ。

中村選手は、ここ数年、1月以上のまとまった休暇をとっていないはず。
ジーコの時代は、呼ばれればできるかぎり日本代表に合流していたので、ヨーロッパリーグのシーズンオフは、日本代表としてアジアカップ予選などに参戦していた。その間、スコットランドというプレースタイルの違うリーグへの移籍もあった。
昨シーズン終了後、すぐに日本代表に合流してW杯。W杯が6月半ばに終わると、7月半ばにはスコットランドに帰り、すぐに、マリノスとの親善試合に日本にとんぼ返り、7月29日に今期リーグが始まって、38試合すべてに先発出場、さらにチャンピオンズリーグが8試合、スコティッシュカップ戦もある。ほぼすべてに出場しているので、年間50試合くらいになる。
よく頑張っているよねというより、超人的というべき。

で、5月26日午後3時(現地時間)からのスコットランド杯決勝戦でシーズンを終わることになるんだけど、日本代表合宿の集合日が28日の夕方。
これに間に合うためには、優勝パーティーもレノン主将とのお別れもそこそこに、27日午前中の飛行機にのって日本に向かい、その脚でそのまま合宿に合流というハードスケジュールになる。いくら、選手は平等といっても、外国から帰ってくる選手はその旅程を考慮すべきではないですか、オシム爺さん。これでは、いじわる爺さんですよ。
スコットランドーー日本の空路の大変さは、中西哲生氏の「買い物W杯2」に書かれていた。

28日夜からの日本代表の合宿とその後のスケジュールを並べてみると、
6月1日 キリンカップ 日本代表VSモンテネグロ代表(静岡スタジアム)
6月5日 キリンカップ 日本代表VSコロンビア代表(埼玉スタジアム)
●1
7月9日 アジア杯グループリーグ 日本代表VSカタール代表 (ハノイ)
7月13日 ”               日本VSアラブ首長国連邦(ハノイ)
7月16日 ”               日本VSベトナム(ハノイ)
●2
7月21日~28日 アジア杯決勝トーナメント

日本代表はキリンカップとアジアカップの間に合宿があるだろう。

ただ、中村俊輔個人は、日本代表以外にも大事な試合がある。
●1に入るのが、6月8日、スペインで開催されるアディダス主催の「世界選抜」。親善試合とはいえ、メッシ、ロッベン、L.ポドルスキのチームメイトとして選出されている。ベッカム、カカ、リケルメのいるチームと対戦するという夢のようなゲーム。アディダスジャパンの顔でもある中村選手は絶対参加だろう。

●2にはいるのは、7月19日のアメリカメジャーリーグサッカー、オールスター対セルティックの親善試合。コロラドラピッズの新本拠地デイックススポーティンググッズパークで開催される。
これも、昨年はチェルシーが招待されたように、アメリカサッカー界の大きなイベントの1つなので、招待されたセルティックは、2軍というわけにはいかないだろう。ホスト側への礼儀としても、スコットランドMVPを総なめにした中村選手ははずせないと思う。中村選手も、セルティック残留が決まっていれば、なにはさておき、この試合は欠場できないはず。
ここで、アジアカップがあるから…、なんてことを言おうものなら、スコットランドとアメリカに対して失礼な男になってしまう。アメリカ人の15%はスコッツだよ。いや、世界のアイルランド系の人々を敵に回すことになると思うよ。ケネディー一族だってクリントン前大統領だって、ハリソン・フォードだって、ジョニ・ディップだって、ジュリア・ロバーツだってアイルランド系だったし、ショーン・コネリーだって、ブレア首相だって、スコットランド人だよねえ。こんな人たちから無礼者!って、言われるよ…というのも大げさではないと思うよ。絶対に参戦すべし。ベッカムが出るかどうかは微妙だろうけど。彼がいなければ、フリーキックは独壇場だよ。

で、もって、昨年同様のスケジュールなら、7月末には、スコットランドの来シーズンが始まるわけで、さらに、来シーズンのチャンピオンズリーグは、予選からというハードスケジュール。

どうみても、お休みはとれないねえ。

いくらコンスタントに身体を鍛えていても、疲れはたまるでしょう。怪我が心配だ。
来シーズンも、その後も、その後も、ヨーロッパで戦う中村俊輔が見たい。
お願いだから、休んでほしいよ~~。
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by windowhead | 2007-05-16 15:31 | 紙のフットボール | Comments(0)

「I.W.G.P.」は現代の捕り物帳かも

今年も「池袋ウエストゲートパーク」を読むことができた!
毎年毎年、このシリーズの新しい本を手にするたびに、これが最後かなあと心配になっている。「アキハバラ@DEEP」が出たときには、ついに、池袋からアキハバラに移ったか!マコトとはお別れか!と悲しんだけれど、その後も、定期的に新刊が出ているので、とりあえず一安心しているところ。そして、今年も、新刊が出た。

読んでしまうとまた1年待ちになるのでもったいなくて積読にしていた「Gボーイズ冬戦争~池袋ウエストゲートパーク~Ⅶ」(石田衣良:文芸春秋社)を惜しみながら読んでいる。
シリーズももう7巻目、最初の「池袋ウエストゲートパーク」が出てから10年近くなると思う。
数あるシリーズ物、それも今も継続している物の中で読み続けているのはこの「「I.W.G.P.シリーズ」と、佐伯泰英の「鎌倉河岸シリーズ」「居眠り磐音シリーズ」くらいかなあ。後ろの2つは、時代物なので、現代物では「I.W.G.P.」だけになっている。

池袋西口公園前の果物屋の店番(息子)マコトが、持ち込まれる事件を解決していくという物語の連続。
工業高校卒の半フリーターのような青年の元気いっぱい、無鉄砲さと正義感で突っ走る姿がかわいくて。暴力もやくざもチーマーもかっぱらいも殺しもあるんだけど、読後感のさわやかさが最高なシリーズだが、それだけではない。彼に持ち込まれる事件は、いつも日本の姿を映す鏡のように、その時代の社会の問題をはらんでいる。大きく言えば、グローバル化の波がもたらしたマイナス部分は、勝者の目には映りにくいが、社会の隅っこに押し寄せて、姿を変えながら、一番弱いところに吹き溜まる。そのあおりを受けるのは、保護の手の外にいる弱い人々。そんな人々からもたらされる切羽詰った事件を身体を張って解決する若者のお話。
スピーディーなバイオレンスという感じもあった1作目だったが、シリーズを重ねるごとに、成長していくマコトの姿があり、彼のハートにあるやわらかなヒューマニズムにときおり、グッとくるんだが、それを言うと当の真島マコトは照れてしまいそうだから、声高には言わないでおこう。


ミステリーや犯罪小説がどんどん専門化し、冷徹な頭脳プレーと化ていくなかで、このシリーズは、人間の知恵とハートと信頼関係で事件を解決していく、ある意味ゆるい古典的なスタイルだ。だからこそ、そこに普遍的な良さが隠れているような気がする。

・主人公の立ち位置は、権力の側ではなく、市井の人々の側にある。
・権力や悪の力に正面から向かえる勇気と無鉄砲さとおせっかい。
・自分の生活する土地や周りの人々を愛しているし、周りからも愛されている。
・男同士の友情や信頼をなにより大事にしている。
・知恵と周囲の人とのチームワークで事件を解決するが、最後の決着は権力にゆだねないで、当事者同士にまかす。
・理論より情緒、理性より感情を大事にする。
・暇なときは家事の手伝い人。スーパーな彼でも頭の上がらない強者を身内に抱える(マコトの場合はおふくろさん)
・時代の空気感や町の移ろい、流行などがさりげなく織り込まれている。
などなど。
これは、明治から続く日本ならではの探偵物・捕り物帳の設定とよく似ている。

思うに、 「池袋ウエストゲートパーク」は「半七捕り物帳」なんだ! 
文学として読んでもすばらしい「半七捕り物帳」は日本を代表する古典ミステリーの金字塔だと思う。「池袋ウエストゲートパーク」は現代の「半七捕り物帳」と言える。
マコトが、果物屋の店先で聞くクラシック音楽は、さしずめ、半七の周辺で聞こえる風鈴の音や物売りの呼び声や、三味線の音なんだろうか。

シリーズ最初では、チャイコフスキーよりストラビンスキーがいいと言っていたマコト。ジョン・ケージや武満徹なんかまで聞いていた尖がったマコトの音楽の嗜好が少しづつ変わっているのも面白い。今回は、ベートーベンのバイオリンソナタ5番「春」や、ヘンデルの「王宮の花火の音楽」なんかを聴いている。音楽に向かって構える人ではなくなってきたのかな。

さらに今回の作品でささやかな発見(?)
果物屋に戻って、店番をはじめた。まあ、たまにトラブルはあってもおれの本業はこちらのほう。やっぱり店は落ち着く。というフレーズがあった。
「店は落ち着く」とマコトが言ったのは初めてではないだろうか。ウエストゲートパークのベンチではなく、自宅の果物屋の店先が落ち着くというマコトも確実に年を重ねているということか。

「池袋ウエストゲートパーク」が若者向けカルチャーノベルの代表作になるのか、普遍的な作品になるのかは、シリーズが続くか終わるかにかかっているような気がする。
できれば、このまま、マコトの成長とともに続く、超ロングランシリーズになってほしい。
池袋の町が、マコトたちのような普通の人々を締め出すような町にならない限り、このシリーズは続いていけると思うのだが…。
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by windowhead | 2007-05-12 14:06 | 至福の観・聞・読 | Comments(0)

「Get Sports」中西哲生と中村俊輔の程よい会話と未来予想

「Get Sports」の2週間に渡った中村俊輔へのインタビューを見た。

中西哲生氏のインタビュアーとしてのスタンスが洗練されていてとても気持ちがいい。
中村選手の自主トレの相手やサッカー教室の解説を中西氏が引き受けるなど、中村選手と中西哲生氏の間には交流があるようだ。(中西哲生オフシャルWebサイトのマネージャーブログや買い物ワールドカップ2より)

もちろん、中西氏のほうが年上、Jリーガーとしての先輩でもある。その中西氏が、中村選手へのインタビューで、きちんと敬語で語りかけていた。
一般社会では、そんなのあたりまえじゃん!なんだけど、プロスポーツ界のインタビューを見ていると、そうじゃないことが多くて、違和感を感じることが多かった。
特に気になるのはプロ野球。
選手経験の解説者やレポーターが、現役選手にインタビューするとき、先輩面するというか、アドバイザーやコーチのように上から物を言うようなインタビューをよく見かける。金村氏、達川氏、デイブなんとか氏などなど。球界では先輩かもしれないが、TVを見ている者からすると、インタビューされる主役より偉そうなインタビュアーというのは、違和感がある。そんなインタビューに限って、主役の選手は、「ハイ」か「そうですね」しか言わない。いや、言えない。選手がこたえるべきことばをインタビュアーが言ってしまうから。これは、へたくそなインタビュアーのやること。

中西氏のうまさは、質問の内容や言葉が、平易なところにもある。
奇をてらった質問はしないし、サッカーの専門用語をあまり使わない。中西氏も元Jリーガーで、今はスポーツジャーナリストだから、専門用語で会話したほうが、やりやすいはず。そこを、あえて平易な言葉を選んでいるということは、このインタビュー番組を見ているのは一般の人なんだという想定のもとにインタビューをしているからと思う。気配りがあってクレバーな人だ。

信頼している相手による程よい距離をとった質問は心地よかっただろう。
中村選手は少しづつリラックスして、自分の思うところをきちんと説明してくれる。些細なことでも言葉を選び、違和感がある発言だと思うと言葉を選びなおして言い直すところは相変わらずだが、、ところどころに出てくる中村選手の普段の語り口には親しみを感じた。インタビューする人、される人が、そのインタビューの趣旨と対象者を理解しているとても気持ちのいいインタビューだった。

内容については省略するが、興味深かったのは、2回目のの最後の最後。

インタビューも終わってプライベートな会食の場なのかな。
「監督の視点でサッカー解説をしてるんだよ」という中西氏に、中村選手が「監督になればいい」とけしかける。「監督は5年後という目標なんだ。そのときシュンは選手だね」という言葉に、中村選手は「選手でいくよ」と。中西氏は「じゃあ、プレーイングコーチだね」、中村選手「プレーイングコーチね、頑張るよ」という、会話があった。
先月の「Number」の中西氏の記事にも、中村選手が「哲生さん、監督やろうよ!」とけしかけているというようなことが書かれていたが、やはりその言葉は、本物だった。

監督になるというのは、S級ライセンスをとって、Jリーグのどこかの監督になるということなんだろうか?
もしかしたら中西哲生と中村俊輔は、彼らなりの「日本人らしいサッカー」を形にしようとしているのではないだろうか。
もしかしたら彼らは、自分たちの考えるサッカーを表現するチームを作ろうとしているのではないだろうか?この2人の才能と実行力なら、それも夢ではないような気がする。
中村選手が選手としてのトップキャリアのうちに日本に帰るのもいいと言っていた本当のわけは、単なる希望ではなく、彼の中でかなり具体的なビジョンができているのではないだろうか。
もしそうなら、これまでのサッカー選手の将来像からは予想できなかった新しい将来を切り開こうとしていることになる。頼もしいチャレンジだ。

そんな勝手な未来予想をしてしまうほど、このインタビューには、日本のサッカーに希望の持てる未来が詰まっていた。
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by windowhead | 2007-05-09 17:58 | 紙のフットボール | Comments(0)

TVサッカー観戦の必需品は「ふたがわくん」

幸か不幸か(私は絶対に不幸と思っているが)私の県にはJリーグのチームがない。
そのため、熱狂的な思い入れをするチームもなく、日常的に追いかけてゲームを観戦するのは中村俊輔選手がいるスコットランド「セルティック」が中心。もちろんTV観戦。

でも、最近ちょっとJリーグもTV観戦するようになっている。
TVで時折流れるゲームを見るわけだが、どのチームにも絶対的に思い入れがあるわけでないので、選手の名前や背番号がわからない。
「ねえ、福西、今度の背番号は何番だっけ?」とか「ジェフのMFは水野だっけ、水本だっけ?」とか「ちっちゃい俊ちゃん(我が家ではつい最近まで、川崎の中村憲剛選手はこう呼ばれていた。見た目もプレースタイルも俊輔に似ているからね)がパス出した相手はだれよ?」という風に、そのチームのファンから見れば、おいおいといいたくなるくらい、選手のことを知らない。

そんなときは必ず「ふたくん、取って!」「ふたがわ、見せて!」となる。
「ふたがわくん=ふたくん」とは、何か?
それは、「週間サッカーダイジェスト」の3月13日号のこと。
表紙を飾るのはガンバの二川選手。「二川が表紙って、シブイね、画期的だよ!」と息子は言う。この中にJ1全選手のプロフィールが掲載されている。選手名鑑をわざわざ買うまでもない我が家では、この「ふたくん」がテレビ観戦の必携品になっている。
「ふたくん」のおかげで、若い選手たちの名前も知ったし、移籍した選手の現在もわかるようになった。

最近は、「ふたくん」のおかげもあってか、ガンバ大阪がとても気になっている。

今年はじめのゼロックスカップだったかな?左サイドから、ガーッと走ってきてがむしゃらにシュートを打つ、プラチナブロンドのあんちゃんがいた。「パスしろよ!」と言っていたら、次のシーンでは、ちゃんとパスしていた。「あら、あの子、学習能力あるじゃん、だれ?ふたくんで調べて!」
「安田だって!」「いいね、いいね、」というわけで、その日から、我が家は、安田ファン。

よくよく見ると、ガンバには、多彩な個性が光っている。
俊ちゃんの親友・がちゃぴん遠藤は足が長い。正統派のハンサム顔なのに渋い明神、俊ちゃんを恐れさせた無口な二川、やさしそうな山口、明るいハイトーンボイスの播戸、二枚目か三枚目か、ツーフェイスな加地、誠実そうな橋本、若いのに完成顔の家永、一目見たら忘れられないマグノアウベスなどなど、こんなに多様な個性が、ツネさま一人の影に隠れていたとは、もったいなかったなあ。ツネさまがいなくなって、あの二枚目路線をだれが受け継いだのかな?と思ってながめているけど、案外このカテゴリーは西野監督がちゃっかりおさえてるんじゃないかな。
「ふたくん」(選手名鑑)一冊で、ずいぶん楽しめる。

明日、ガンバは神戸と対戦だね。
遠藤兄弟の対決はあるのかな?と思いながら「ふたくん」で神戸の選手をながめたら、平瀬選手がいた!シドニー五輪のころが懐かしい。

あすも、「ふたがわくん」のお世話になりながら、丸刈りになった(ベッカムより早くプラチナブロンドにしてたのにねえ、残念だよ)安田くんの勢いを楽しみたいと思う。

ガンバレ、ガンバ……文字にすると、出来損ないの回文みたい。
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by windowhead | 2007-05-03 03:35 | 紙のフットボール | Comments(3)

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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