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ウルグアイ戦を見ながら感じたこと

ウルグアイ戦、岡田さんはこれも新しい選手を試すのテストマッチにしちゃった感。
で、どうなのよ?というと、新しい人みんなイマイチに見えました。

残念ですが、天才と言われ続けた小野選手も、いまや普通の選手になっていました。
たしかに、ボールタッチなどは、いまでも日本人で一番優れた選手なのでしょうが、ゲームのなかでは、「昔、天才、今、普通」の選手にしかみえません。パスをもらうときも出した後も動けていない。途中交代せずに最後までやれたことを評価するしかないような。
たった数日の合流で試合に臨むような今回の召集ではチームコンセプトの理解もままならにでしょうから、気の毒な気もします。それでも、日本代表への想いがあるのなら、自分が召集されていないときのチームの動きや戦術などにも注目してそれに備えておくべきです。
小野選手の試合前のコメントは「王様にならないようなプレーをする」でした。今のチームはあなたを王様扱いするような戦術のチームではないのに…なにを今更言っているのかなと、なんだか時代錯誤な感じがしたものです。試合後の感想は、これまた「このチームは良く走るので驚いた」だの「サッカーは走らなければいけないと思った」と、これもまた今更なコメントです。いままであなたは何をしていたのか!浦和やドイツのサッカーは走らなくてもよかったのか!
小野選手は、ドイツW杯以降、まだ迷い路にいるような感じです。何かに決着が付けられないでいるような重苦しさが表情に漂っていて見ているほうが辛いのです。彼一人で無理なら彼を取り巻く周囲の人が手伝って、迷い路から抜け出させて欲しい。私には、あのオランダ時代の天使の笑顔とは別人物に見えてしまうのです。


やっぱり今現在、日本代表の大黒柱を任せられる人格は「中澤祐二」しかいないと思いました。獅子奮迅のプレーでした。
中澤選手のすてきなところは楢崎選手や川口選手たち先輩との気持ちの連携がきちんとできているところ。彼らにしっかり支えられながらチームを鼓舞している。人間関係の小さなところまで気配りのできるすばらしい人柄。海外から合流する中村俊輔も、中澤選手がいてくれるからすんなり入っていけるのでしょう。小野選手も、中澤選手の人柄を理解する時間があったらもっと安心してプレーできたのかもしれません。ドイツW杯代表や反町ジャパンの反省からも、強いチームには選手間のゆるぎない信頼関係が大切と痛感しました。中澤選手ならすべての選手の信頼が得られそう。


岡田さんにお願いしたいのは、そろそろ中心メンバーを固定して実践モードになって欲しいことと、阿部勇樹選手のポジションを固定して欲しいこと。
ポリバレントな選手だからということで、弱点の穴埋め的にいろいろなポジションで使われていますが、それは彼にとっていいことなのだろうか、ストレスは溜まらないのでしょうか。トルシエ時代の俊輔のように、そのポジションのスペシャリストが定着したら、お払い箱という扱いにならないことを願っています。ジェフのときはフリーキックもPKも蹴っていたのに、最近は彼がFKを蹴ることはほとんど見られません。俊輔がいるときはまだしも、いないとき香川なんぞがFK蹴っているのを見ると、我が家では、阿部がいるだろ!!という怒声が沸きます。新し物好きの岡田さんでは阿部勇樹は活きないのでしょうか。


中村憲剛選手のはじけるようなプレーに久々ストレス開放できました。お役御免の交代だったのでしょうが、もっと見ていたかった。


フジテレビのサッカー中継は、なぜかやたらと選手のアップや足元のアップなどが多すぎて、ゲームが見づらいのが欠点です。もっとひどいのは日テレですが。
野球なら、プレーが止まっている時間が多いので、選手のアップで臨場感をあおる見せ方も意味があるのでしょうが、サッカーは違うんですよね。サッカーは選手の足元や顔より、そのボールがどこに出されるか、それがどうつながっていくかを見るんですよ。足元より、その先のスペースが大事なの!私は中村俊輔ファンですが、試合中の彼の顔より、彼がどこにパスを出すか、それが通るかのほうがずっと大事なことです。サッカーを見る人はそういう見方をしているはず。アップ映像はいりません。攻撃の方向に向けて、できるだけ広くピッチが映っていればいいんです。
さらに試合中に意味のないリプレーを流して、大切な得点シーンを見逃すという大きなチョンボがありました。ウルグアイの3点目のシーンです。ウルグアイの攻めのスタイルを見ていると、ちょっとしたミスからカウンターを食らうことはわかっていたはず。なんでカメラ担当の人はゲームに集中できなかったのだろう。
スカパー見てカメラアングルを勉強して欲しいです。


オシムさんとともに戦ったスイス戦を懐かしく思い出しています。
あの時のメンバーに戻したほうが、今よりずっと勝てるチームになるような気がします。
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by windowhead | 2008-08-21 14:50 | 紙のフットボール | Comments(0)

やっぱり中村俊輔!また進化しているわ。

すでにスコティッシュプレミアリーグは10日に開幕していたが、中村俊輔ファンたちにとっては、俊輔のベンチ入りが決まった17日のダンディーユナイテッド戦が、実質上の開幕。

俊輔自身が試合前に言っていたので後半途中からかなと思っていたら、スタメン出場。
7月30日に股関節の手術をしてまだ2週間ちょっと、チーム練習に合流して3日目くらい。
さすがの俊輔さんも最初はおそるおそるという感じだったが、彼がなじみ始めると、おもしろいほどセルティックのサッカーが変わった。マクギディが安心して大きくサイドチェンジのパスを送り、それを受けた俊輔が相手選手を2,3人引き寄せて、丁寧なパスをハートリーの前のスペースに入れるとそこにハートリーが走りこんでゴール!
このアシストパスのやさしさったらね~~、まるで俊輔jr.のボール蹴りの相手をしているんじゃないかと錯覚しそうなほど丁寧でほほえましいパス。
小野伸二君のやさしいパスが天使のパスなら、今の中村俊輔君のパスは父性のパス。
その後のプレーもどんどん活性化して、次の試合からフル出場でも大丈夫と確信させてくれた。

今シーズン、セルティックのメンバーは昨シーズンとほとんど変わっていない。そうであれば2,3日の練習でチームと合わせることができるということなんだね。後はフィジカルを上げていくだけなのかな。
7月日本を離れるときに、W杯最終予選初戦アウエー・バーレーン戦には、欧州組は直接バーレーンに入って調整しておくという方法もありだよとなにかのメディアに語っていたが、短期間でチームにフィットするためのノウハウを獲得するということも、俊輔は今シーズンの課題にしているのかもしれない。

アウエー、ダンディーU戦で楽しみだったのは、セルティックの新しいセカンドユニフォームが見られるということだったが、残念ながら、セルティックはグリーンと白の横縞のファーストユニフォームを着けていた。ダンディーUのユニフォームがオレンジ色なので、濃い黄色のセカンドユニではまぎらわしいためだろうか。

今年もヨーロッパの地でプレーする中村俊輔を堪能できるシーズンが始まった。お得意様的リピーターをさせてもらっている俊輔ファンブログが軒並み活性化しはじめた。コアなファンの人たちのブログが動き出すと情報も集まってくる。

早速入った情報は、8月21日に英国で中村俊輔の伝記(英国人ライターによる英字の本)が出版されるということ。なんでもタイトルは「The Zen of NAKA ~The Journey of a Japanese Genius」らしい。すでにアマゾンの洋書欄に掲載されていたが、240ページのハードカバー。
本人がインタビューに協力的なのでさまざまな雑誌や本で中村俊輔のおいたちや考え方などは逐一追うことができるが、英国人の目、価値観から見た中村俊輔とはどのように表現されるのだろう。気になるなあ。


それから、大好きなサッカー番組、Jスポーツの「FOOT!」も新しいシーズンになって再開した。
倉敷さんは、番組がお休みの間に、オランダのフットボールクラブめぐりをしていたようだ。アヤックスやヘラクレスなど現地の映像やちょっとした情報が楽しい。
ヘラクレスの本拠地アルメロの映像を見ながら「スタジアム周辺はなにもないところ。FC東京の平山相太君がホームシックになったのは仕方ないかも」と言っていた。帰ってきた当時平山君は、甘えん坊だとずいぶん叩かれたが、気の毒な部分もあったんだね。(がんばれ、平山君! 佐原ヒデ君を応援するときには 必ず君にも声援を送るよ!)


サッカー視点でヨーロッパの文化に触れる楽しみなシーズンがまた始まった。
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by windowhead | 2008-08-19 16:01 | 紙のフットボール | Comments(0)

Celticのタータンーー「タータンチェックの文化史」

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タータンチェックの文化史
奥田実紀 著  白水社


今日から、サッカー、スコットランドプレミアリーグの新しいシーズンが始まる。
中村俊輔の「セルティック」は、セルティックパークで「セント・ミレン」と戦う。
先月末に股関節ヘルニア手術をした中村俊輔、膝の手術をした水野晃樹は残念ながら開幕戦に間に合わなかったが、きっとチームのスーツを着てスタンドから観戦するはずだ。

6万人収容のスタジアムいっぱいのサポーターが、グリーンと白のチームカラーのマフラーを高々と掲げて「You’ll Never Walk Alone」を大合唱する映像を また1年間見ることができることを素直に喜んでいる。
中村俊輔がセルティックに移籍したとき、はじめてセルティックパークのスタジアム映像を見た。サッカーのスタジアムはこんなに美しいのか!と感動したのを覚えている。そしてその美しさへの感動は今も変わらない。
グリーンと白、そして赤茶がとてもクリアーで汚れやくすみをまったく感じさせない。あの澄み切ったグリーンはスコットランドの空気感が見せてくれるものなのだろうか。日本にセルティックパークを持ってきたら、あの澄み切った美しさが保たれるだろうか。

クリアな色の美しさといえば、スコットランド独特の「タータンチェック」にも不思議な美しさがある。
規則的な縦線横線の組み合わせでこれほど様々なチェックを作り出すことができるのかと思うほど限りなく多様なタータンチェック。日本では学校の制服などに使われているが、スコットランドのタータンチェックは日本のものに比べると遥かに美しく澄み切っていて格調高い。スコットランドの人々がタータンチェックにこめた歴史や誇りの意味を知らず、短なる服飾として制服に取り入れている日本の服飾界のアイデアとでは、もともと大きな違いがあるのだ。そのこころざしの違いが色の美しさに出ているような気がする。

この本にはタータンチェックにまつわるスコットランドの歴史からタータンチェックの存在理由、チェックの解読方法、服飾界とのスタンスなど興味深い事柄が、多く書かれている。様々なタータンチェックとその名称がカラー印刷されているで、それだけでも大いに楽しめるし役に立つ。

この本で知ったことだが、タータンチェックの柄は登録認可制になっていて、その柄の正当な持ち主があるらしい。クランタータンという由緒ある氏族の柄というものもあり、勝手に使うことは礼を失することになるらしい。一般に使えるものはユニバーサルナショナルタータンと呼ばれるカテゴリーのもの。それでも多くの種類がある。
「スコティッシュ・タータンズ・ソサエティー」という国際的にタータンチェックの登録と認可を行う団体がある。その団体が運用しているスコティッシュ・タータンズ世界登録簿というのがあって、インターネット上でもさまざまなターンチェックを見ることができる。

b0009103_15141989.gifそこで、ずーっと気になっているチェックを探してみた。
セルティックのホームページだったと思うが、グリーン系のタータンがベースに敷いてあるページがあった。このグリーンのタータンはセルティックとどのような関係なのだろう?と気になっていた。
調べてみると、このタータンチェックの名称は「CELTIC」。
セルティックFCのコーポレートタータンとなっている。
チーム独自のタータンチェックなのだ。
このチェックがチームのタータンとして初登場したのは1989年のイタリアワールドカップ大会だったそうだ。
もちろん宿敵「レンジャーズ」もきれいなブルーのタータンを持っている。(ここは、女性のドレス用のタータンも持っている)
スコティッシュプレミアリーグには、チームを表現するものにタオルマフラーやエンブレム以外にもタータンチェックという独特のアイテムがあるのだ。いつか中村俊輔にもこのタータンチェックが贈られるのかもしれないなどと想像している。彼はタータンチェックの栄誉に見合うだけの活躍をしているのだから。

ブレイブ・ハートの国の誇りと繊細さを楽しめる本だ。
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by windowhead | 2008-08-10 15:18 | 至福の観・聞・読 | Comments(2)

「あの子」が聞こえる8月9日

8月9日、北京オリンピックのさなかですが、長崎ではオリンピックよりもやはり「原爆祈念の日」でした。


小学校5年生の1学期末に長崎市中心部にある「新興善小学校」から浦上地区にある山里小学校に転校しました。路線バスでも30分もかからない地区なのに、ぜんぜん違った文化圏だなあと子供心に思ったものです。浦上地区は敬虔なカトリック信者の町です。そして、原爆の被害を強く受けた町でもあります。
山里小学校も多くの生徒が犠牲になっています。私が転校したころも、校区の被爆者の方から原爆の経験談を聞いていました。担任の美しい女の先生の腕には被爆によるケロイドが残っていました。プールの授業のとき、水着姿の先生は「まだ怪我の中にガラスの破片が残っとるとよ」とケロイドを触らせてくれました。

この学校には、校歌以外にもうひとつ大切な歌がありました。
校歌のメロディーは今ではほとんど覚えていませんが、もう1つの歌は今でもちゃんと歌えます。
「あの子」というタイトルのその歌の歌詞は、「長崎の鐘」や「この子を残して」の著者、永井隆(医学)博士によるものです。
原爆によって一瞬に消えてしまったあの子
学校の壁に、人々の記憶に残っているあの子の名残り
もういないとわかっていても、夕暮れになると帰ってきそうで迎えにでてしまう残された人の気持ちがとてもやさしくて悲しい歌なのです。


あの子

壁に残ったらくがきの
幼い文字のあの子の名
呼んでひそかに 耳すます
ああ
あの子が生きていたならば

運動会のスピーカー
聞こえるへやに だしてみる
テープ切ったるユニフォーム
ああ
あの子が生きていたならば

ついに帰らぬおもかげと
知ってはいても夕焼けの
かどに出てみる葉鶏頭
ああ
あの子が生きていたならば


とても美しい歌です。
山里小学校の生徒の合唱で聞けるサイトを見つけました。
小学生の澄んだ歌は心に沁みます。
http://www2.nbc-nagasaki.co.jp/peace/uta/index.html

山里小学校のホームページも

http://www.nagasaki-city.ed.jp/yamazato-e/
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by windowhead | 2008-08-10 00:34 | 日日抄 | Comments(2)

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


by windowhead
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