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遠藤選手の思慮深さ、犬飼会長の浅はかさ

サンフレッチェ広島が負けてしまったところで天皇杯の楽しみが半分になってしまったが、それでも佐原のいるFC東京が勝ち残っているし、ガンバと名古屋という魅力的なチームのどちらかも勝ち残ることになるので、まあ楽しみが無くなったわけではない。
サンフレッチェの、小さくパスをつないで小気味よく攻め込んでいく躍動的なサッカーを元旦の青空の下で見たかった。(もちろんTVだけど)

エキサイティングなパスサッカーといえば、木曜日のガンバ大阪も楽しいサッカーを見せてくれた。
もちろんマンチェスターユナイテッドとの力の差は歴然としていたが、それでも終始攻撃的でワクワクするようなサッカーを見せてくれた。
この日、スタジアムで赤のユニフォームを着た日本人のにわかマンチェファンたちが色あせて見えるほど、ガンバを応援した人たちの顔は輝いていた。
TVの前の人もスタジアムの人たちもこの試合を見たことで元気とワクワク感をもらったと思う。

バロンドール選手をかかえる世界トップのビッグクラブとの対戦に、相手をリスペクトしながらも、臆することなく気負うことなく、いつものガンバらしいプレーを通した選手たち。
そんなワクワクしたゲームを見せてくれたガンバ大阪の選手にクレームをつけたおっさんがいた。
驚くことにそれは、JFA会長の犬飼氏。

試合後、選手は笑顔でサポーターに応えていた。あの試合内容で満足げだったのはどうかと思う。もっと悔しがらないといけない。監督が一番悔しがっていたではないか。と、試合直後にコメントしていたらしい。
相変わらず犬飼さんは浅い人だとがっかりさせられる。

あのゲームでガンバの選手たちが本当に満足していたと思うのか。
チーム力の差、個の力や技術の差を痛感したのは対戦した選手たちが一番のはず。
緒戦のマンチェスターUがガチの本気モードでなかったというのも戦っている彼らには体感しはずだ。それに対しても礼を尽くして普段の超攻撃サッカーで挑んだからこそ、ガンバの選手たちには得るものがあり、満足感もあったのだとおもう。
力んだり、臆したり、買被ったり、いいところを見せようと色気を出したりしていたら、試合直後の興奮のまま意味なく悔しがることもあるだろうが、ガンバの選手たちはいつものようなサッカーをしたからこそ、力が及ばなかったことを冷静に受け止められつつも、通用した部分も見定められたのだと思う。
そのような真摯で気持ちのいいプレーに満ち溢れていたからこそ、観戦した多くの人たちにワクワクした楽しさを与えられたのだと思う。

試合終了後、若い安田選手たちはユニフォームの交換をして、国際試合らしい華やぎを見せてくれた。しかしチームの顔である遠藤選手はインタビューにそなえてかガンバのユニフォームのままだった。アジアを代表するクラブチームの顔として最後まで堂々とガンバをアピールした遠藤の冷静さと心配りに「さすが」と思った。

あのインタビューで、遠藤やガンバの選手たちが、「いいゲームでも負けたから意味がない」とか「マンUとの力の差は、とても大きい。アジアや日本はまだ世界と互角に戦えない」などマイナスイメージのコメントばかりしたら、どうだろうか。
アジア代表である日本のチームが善戦したことで盛り上がっている一般の人たちの盛り上がりに水をさすことになるし、Jリーグと海外との差は大きいのだと失望させることにもなる。それでは、Jリーグやサッカーのファンを増やすことに繋がらない。
冷静で気配りのある遠藤はそこまで見越して「自分たちのサッカーができた」と言ったのだと思うし、サポーターに対して笑顔で答えていたのだと思う。

本来は、日本サッカー協会のトップである犬飼氏が真っ先に日本のサッカーも世界と互角に戦えるようになってきているとかガンバやJリーグを賞賛するようなコメントをして、サッカー熱を高め、ファンを増やさなければいけないはずだ。
失言が多かった川渕さんは、そこらへんは上手だったが、犬飼さんは嫌味な中間管理職のようにこまかいことにクレームばかり付けるが大局が見えていない。
日本サッカー協会の会長は、本当に犬飼氏で大丈夫なのだろうか。ガンバの次の試合よりそのことのほうが心配になってくる。


そういえば、昨年のクラブW杯で3位になった浦和レッズとサポーターたちが、レッズは世界3位のビッグクラブとはしゃいでいたが、犬飼氏は、それに対してクレームをつけたのだろうか。
昨年の川崎へのベストメンバークレームといい、今年のガンバへのクレームといい、犬飼さんはどうも青組が気に入らないように見えてしまうのだが。
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by windowhead | 2008-12-21 02:44 | 紙のフットボール | Comments(0)

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