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女子フィギュア、斜め読み

今日は女子フィギュアを無視しちゃ、非国民と言われそうなくらい一日、日本中その話題ばっかり。
そこで私も、ゴールデンタイムの特番で素晴らしい演技を見せてもらった。

どうしても、浅田真央ちゃんに肩入れしたくなってしまうが、今回は真央ちゃん、完敗だと思う。
スケートの技術など専門的なことはわからないが、トータルな戦略で負けたような気がする。

たとえば音楽。
オリンピック前から、キムヨナ選手といえば、あの「007の演技」というほど、強いインパクトがあった。
ショートプログラムは「007」そして、フリーはガーシュインの曲だった。
どちらも、ポピュラーで特に英米の人に愛されている曲。特にガーシュインは、アメリカ人がもっとも愛する作曲家だ。カナダでの人気も同じようだと聞いている。
対する真央ちゃんは、ショートがハチャトゥリアンの「仮面舞踏会」、フリーがラフマニノフの「鐘」。どちらもロシアの作曲家のクラシック曲。
曲だけ見ても、どちらが観客を引きつけるかはっきりしている。

衣装も、キム・ヨナさんのほうは、シンプルで都会的だったのに対して、真央ちゃんのはデコラティブで古典的。バンクーバーという都市の持つ雰囲気に合うのは、圧倒的にキムヨナ選手のほうだった。

真央ちゃんプロジェクト(?)グループやフィギュア協会は、真央ちゃんの技量と才能に頼るだけでなく、開催地の人々を味方に付ける戦略というのも必要だったのではないかな。

そんな意味では、日本選手でもっとも成功したのは鈴木明子さんだったと思う。彼女が選んだ「ウエストサイドストーリー」はアメリカが生んだ大音楽家レナード・バーンシュタイン作曲。
「大好きな曲で踊る幸せ」を全身にみなぎらせたような鈴木さんのスケートは、アメリカ・カナダの人たちのハートにフィットしやすかったと思う。
安藤さんは、いつもどおりちょっとずれたセンスのまま。

今回、男女ともロシア勢が振るわなかった事実をみても、開催地の影響というのがあると思う。それは、政治力というのではなく、都市の雰囲気がもたらす好みの変化というようなもの。
同じ東洋人であり、同じ才能をもった真央ちゃんとキムヨナさんだが、カナダを練習の本拠地にしてからのキムヨナさんが都会的な魅力の演者になったことは間違いない。
開催地の大衆を味方に付けることの重要度を知っていたほうが勝ったといえるのかもしれない。


真央ちゃんは、これからもっと女性としての魅力が加わってくるはず。美しい人だから、これからが本番なのかもしれない。
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by windowhead | 2010-02-27 04:39 | 至福の観・聞・読 | Comments(0)

スターが欲しい!

ひさしぶりにJスポーツの「Foot!」を見た。
ゲストは関塚隆氏。今シーズンはスカパーの解説をするようだ。
中で、印象的な会話があった。

「いまJリーグに最も欲しいものは?」というような質問に、関塚さんは「スター」と答えた。
この答えは、倉敷さんも同感のようだった。

たしかに、Jリーグに欠けているものは、日本中が納得する「スター選手」だと思う。
野球のダルビッシュ選手、ゴルフの石川遼くん、昨日銅メダルをとったフィギュアスケートの高橋大輔選手というような、そのスポーツを代表するイメージ選手が今のJリーグにはいない。
あえて言うなら「キングカズ」しかいない。
各チームのサポーターに言わせれば、自分のチームのスター選手が、スターなのかもしれないが、日本サッカーを代表するスターとしては、何かが足りない。
おそらく、今でも日本サッカーのスターは中村俊輔になるのだろう。彼が出るか出ないかで日本代表の観客数が大きく変わること、視聴率が変わることを見れば、客観的にみて中村俊輔であることを認めないわけにはいかない。
しかし、彼も今年32歳になる2児のパパだ。キラキラしたスターには、トウが立ちすぎている。
なぜ、サッカー界にだけ、若いスターが誕生しないのだろうか?

スターというのは「人」。
サッカー独特の応援なのかもしれないが、最も熱狂的なファンといわれるサポーターという人たちは、チームを応援する。
選手たちは、チームの戦術や経営によって、チームを変わることは当たり前の世界。
チームが違えば、応援できない、好きになれないということもあるのだろう。他チームの選手をスターと認めてはいけないと自己規制するサポーターもいるようだ。
まあ、本当のスターというのは、そうであっても認めざるを得ないという存在なのだろうが。

また、サッカーほど評論家の多いスポーツもないんじゃないだろうか。
それぞれが、自分の理想とするサッカーに照らし合わせて、日本サッカーの弱点をあげていく。
先輩国が米国しかない野球にくらべて、発展途上の日本サッカーは先輩国が無数にあるし、それぞれの地域でプレースタイルが変わる。
評論する人の好きなスタイルもさまざま。じつに大変なご意見番たちを抱えている。
彼らはなぜか辛口であることが、最良の批評だと思っている感がある。
ほめてもらえなきゃあ、選手もそだたないだろうに…。Jリーグ選手の多くはまだ10代20代なんだから。

わたしにとっては、「中村俊輔」というスター選手がいるが、それでも彼の人気を越える選手がでてくることを熱望する。
そうでなければ、日本サッカー人気は先細りしそうだから。
サッカー評論家たちからの評価は偏っていても、サッカーに詳しくない一般の人からも、子供たちからも、愛されるサッカー選手。
若くて元気でまっすぐな気持ちをもった愛嬌のある選手って、いないのかなあ。
今シーズン、そんな選手がでてくることを期待!

3月の開幕が楽しみ…、ことしもサンフレッチェ広島に肩入れしながら見ることになりそう。
(中村俊輔がマリノスに帰ってきても、サンフレッチェは見逃せない!)
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by windowhead | 2010-02-20 14:22 | 紙のフットボール | Comments(2)

「龍馬伝」に「クローズZERO」の拳さん登場!

幕末ファンとしては、やっぱり気になるのがNHK大河「龍馬伝」。
以前も「新選組!」で、ブログのお仲間がたくさんでき、史料や史実の情報収集に大いに役立ったし、楽しい1年をすごした。
幕末明治維新の幕臣たちや旧幕府に肩入れした人々について興味を持って調べたり書いたりしている立場からすれば、「龍馬伝」にお願いしたいのは、旧幕府側を古臭い考え方の人間たち、遅れた人々というような昔ながらのステレオタイプな書き方をして欲しくないなあということ。
調べていけば旧幕府側が如何に進歩的で優秀な人材を抱えていたかということが、分かってくる。龍馬や明治政府設立に貢献した人々を知ることと同じくらい、旧幕府に属した人々を知って欲しいなあと、思っている。
まあ、そんなことは、私の個人的な思いなわけで、勝手に思っとけと…。

さて、龍馬伝の配役で気になっている。

龍馬にとっては親友ともいうべき大きな存在の三吉慎蔵の配役がだれになるのか。
それから、高杉晋作をやるのはだれになるのか。

一番気になっているのは、この2人なのだが、ひょんなことから、久坂玄瑞の配役がわかった。

久坂玄瑞を演じるのは「やべきょうすけ」さんらしい。

ご本人のブログで情報解禁になりました!とのこと。彼は演じるにそなえて、久坂玄瑞の生地やお墓なども訪ねているようだ。

やべきょうすけ と言えば映画「クローズzero」でチンピラの拳さんを熱演した人。また、クローズの映画化に当っては、原作者と映画人との調整役をやったり、若い出演者たちのサポートをしたり、PR活動に率先して参加したりと、この映画制作にはなくてはならない存在だった人。
イケメン若手でもアイドル系でもないが、彼の映画に対する情熱のようなものが、久坂玄瑞のまっすぐな熱い生き方につながるような気がする。
悲劇の最後をとげる久坂玄瑞を「男」として演じられる俳優さんではないかなと、思う。
久坂玄瑞の登場が楽しみになってきた。

そういえば、「クローズZERO」からは、時雄役の桐谷健太が、池内蔵太役で出演が決っている。この人も、悲劇の最後を迎える人。

希望に輝く龍馬だが、さまざまな死に取り囲まれている。
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by windowhead | 2010-02-11 12:47 | Comments(0)

「パイレーツロック」ー紳士の国のご機嫌な音楽海賊たちーー

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1966年、ブリティッシュロックが世界中を席巻していた時代。なんとイギリスでは民放ラジオ局が存在していなかった。人々が聞きたいポップミュージックをはBBCラジオが流すのは1日45分だけ。
もっと聴きたい!…そんなニーズに応えるように登場した海賊ラジオ局。
8人の個性的なDJが1日中ごきげんなポップミュージックを流す「ラジオロック」は、なんと公海沖に停泊した船のなかが放送局。そこに、ドラッグとタバコで高校を退学になったカールが送られてくる。
ポップミュージックを愛する人たちの自由で能天気でありながら、音楽のためなら命さえかけてしまう骨太な生き様とその中で自由に人間らしく成長していく男の子の成長物語。

待ちに待っていたが、期待を裏切ることのない「ブラボー!!」な映画だった。

リチャード・カーティス監督おとくいのラヴコメディー仕立て。ラヴの対象はポップミュージック。愛するものと一緒にいるときの幸せそうな姿がたくさん見られて、ついこっちも幸せな気分になる。

この映画の本当の主役でもあるポップミュージックも日本人にもなじみの曲が多く楽しめる。しょっぱなの曲がキンクスの「オール・オブ・ザ・ナイト」というところがいかにもイギリス映画らしい。
ホリーズやドノヴァン、ストーンス、シュープリームス、ヤードバーズ、シーカーズ、オーティスレディング、スモーキーロビンソン、クリーム、マンフレッドマンのポールジョーンズ、ザ・フー、ビーチボーイズ、ジミーヘンドリック、キャット・スティーブンス、プロコルハルム、ムーディーブルース、などなど、素晴らしいアーティストたちの懐かしい曲ばかり。エンドロールの曲はデビッドボウイの「レッツダンス」
イギリスの曲だけでなく、アメリカの曲が多く混じっているところが、当時の世界のポップミュージックシーンをリアルに表現している。「ラジオロック」の人気DJがアメリカ人というのも、当時のイギリスらしいのだろう。日本だってそのころは、アメリカ人と彼らの音楽に憧れていたのだから。
映画の始まりの部分では、ややもすると映像より音楽に集中したくなって、物語に入り込めなかったほどだ。

物語クライマックスで、船の危機的状況で、その後どうなるかほぼ予測でき、予定調和のようにそうなるのだが、それでもそのシーンでは感動がこみ上げてくる。
「幸せの黄色いハンカチ」という映画で、ラストにはため黄色いハンカチの映像は何度も見ているのだが、そのシーンになるとやっぱり涙が出てくるのと同じような感覚だ。
人間が信じられた幸せ、ハッピーエンドを共感できる幸福感は素直にうれしい。

この監督の映画では欠かせない俳優、ビル・ナイの60歳とは思えぬかっこよさ!彼の着こなしとスタイリッシュな動きをみるだけでもこの映画は楽しめる。エマ・トンプソンも今回はとってもおしゃれに垢抜けていた。悪役をケネスプラナーが演じてくれているのもうれしい。
芸達者な俳優たちと人生賛歌を愛する監督が作り出した自由なエネルギーに溢れた映画は、見る人をきっと元気にしてくれる。
今この映画が一番必要なのは、硬直している日本の音楽業界や芸能界なのかもしれない。

「パイレーツ ロック」を上映してくれた「長崎セントラル劇場」に感謝!

劇場支配人の話では、この映画を見た初老の男性が「元気と勇気がでてきました」と言って帰っていかれたそうだ。
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by windowhead | 2010-02-04 03:33 | 至福の観・聞・読 | Comments(0)

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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