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消えたダービーマッチ ベルファスト・セルティック物語

ザグレブ在住のサッカージャーナリスト長束恭行さんの”つぶやき”から
スコットランドのサッカークラブ、ダンディー・ユナイテッドの破産を救うため、選手の妻たちがセクシーカレンダーのモデルとなって援助するとか。そのカレンダーの写真→http://bit.ly/dGIwvi
だって!

ダンディー・Uといえば、セルティック時代の中村俊輔にとっては、とても相性のいいチームで、俊輔がプロになって2回目のハットトリックもダンディーU戦だったし、スコティッシュプレミアリーグ06/07シーズンベストゴールに輝いたゴールもダンディーU戦だったと思う。

それにしても、ダンディUの選手のご夫人がた、あっぱれです。

同時に「カレンダーガールズ」という素敵な映画を思い出した。
イギリスの片田舎の主婦達が、病院への寄付のために、自分達のヌードカレンダーを作って世界中で30万部も売り上げ、そのお金を寄付したという実話をベースにした素敵な映画だった。
主役は、「グイーン」でエリザベス女王を演じたヘレン・ミレン。
もともと、イギリスには、チャリティのためなら身銭を切る、身を張るという土壌があるのだろうか。
チャリティーで大金を集め、その中から参加したタレントや有名人のギャラを払って残りを寄付という詐欺のような日本のテレビ界のチャリティー土壌とは志からして違う。


セルティックといえば、先ごろ地味だけど読みがいのある本に出会った。
今年は日本中でさまざまなサッカー本が出版された。日本が勝つためにとか、日本代表に何が足りないのかとか、戦術はこうがいいとか、W杯に乗じてありとあらゆるサッカーライターや評論家を自称している人達が本を出した。
そんな中でひっそり(?)と出版されていた1冊。

「消えたダービーマッチ ベルファスト・セルティック物語」 加藤康博著 コスミック出版

b0009103_23361266.jpg政治、宗教、民族の対立ががいまでも複雑に影響しているイギリスやアイルランドのサッカー界。
その中でも、北アイルランドはさらに特殊な地域だった。

日本でもダービーマッチは特別のゲームとしてサポーターも選手もさらに熱くなる。
かつて中村俊輔が所属したグラスゴーセルティックとグラスゴーレンジャーズの試合は、「オールドファームダービー」と呼ばれ、世界最古のダービーマッチとして、その敵対心の激しさも世界一と言われている。
グラスゴーから海をへだてて向かい側の北アイルランドのベルファストにもかつて激しいダービーマッチがあった。その激しさがひとつの不幸な事件を呼び、ひとつのチームが消滅した。
そのチームは、グラスゴーセルティックと同じ理念で設立された同名のチーム「ベルファストセルティック」。この本はチームが消滅した要因とその背景をさぐるルポルタージュであり、同時に、北アイルランド社会の複雑で悲しい歴史と現実を知る一冊にもなっている。

北アイルランドの情勢は、「IRA」という名前やロックグループ「U2」の楽曲「ブラディ・サンデー」、映画「パトリオットゲーム」や「クライング・ゲーム」などで私の記憶にも残っている。「北アイルランド紛争」が終結したのはほんの10数年前なのだ。

スコットランドやアイルランドのサッカーについては「フットボールの犬」で宇都宮 徹壱も書いているが、この本は、さらに掘り下げてあり、ていねいな取材によって背景となる当時の世情や事件を生々しく浮き彫りにしている。「フットボールの犬」などこの本の足元にも及ばない。

「消えたダービーマッチ ベルファスト・セルティック物語」を通して心に残るのは、ベルファストの人々のフットボールへの埋み火のような視線だ。紛争で傷ついた人々の心はまだ完全に癒えていない。
スポーツをおおらかに楽しむには、まだ時間が必要なんだと感じた。
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by windowhead | 2010-11-25 23:37 | 紙のフットボール | Comments(0)

とても残念!NHK「週刊こどもニュース」終了

NHK「週刊こどもニュース」終了―経費節減のあおり? 
http://www.j-cast.com/tv/2010/11/18081215.html

またひとつ良い番組が消えていく。
NHKの週刊こどもニュースが終わるらしい。
この番組が始まった頃、スタッフの中に知り合いがいたので、心がけて見ていたが、手間ひまかけて、わかりやすくていねいに作られたニュース番組だなあと楽しみにしていた。
気になるテーマの時は録画して見ていたくらい。
ニュースをわかりやすく解説してくれるのが、いまや民放でひっぱりだこの池上彰キャスターだった。

いま、池上さん登場の番組が軒並み人気があるのは、池上さんの解説が本当にわかりやすいからだろう。
難しい言葉や専門用語はできるだけ普通の日本語に置き換えて話してくれる。もやもやとした言い回しがほとんどなく、「あっ、そういうことだったんだ!」と自分の理解としてすとんと自分の中に落としこめる。だから、だれかと話す時、自分の言葉で引き出すことができる。

ニュースショーや情報番組はこれまでも数々あり、専門家やコメンテーターなどという人達がいろいろと解説してきたが、実は、ほとんどそれらは見ている人との間に距離があった。
専門家もコメンテーターも自分の知識の高さを売り、鋭い切り口を売り物にしようとしてきた。「私はこんなことも知っているのよ」「そんな表面的な理解では世界は見えないですよ」みたいな、彼らの自己顕示の場になっていたと思う。その場を仕切るキャスターも分かりやすく一般化するより、自分も同じレベルで話せるということに躍起になっているようだった。その証拠に女性キャスターでさえ、やわらかさなど微塵もないような人をニュースショーのメインにすえているのだから。

見る側も、このレベルを知っておかなければついていけないのでは…という強迫観念で、生煮えのままぐっと飲み込んでいたのだろう。
いい加減胸焼けして、どうも自分にあったものを取り込んでいないようだと感じだしたころに、池上彰さんが民放に登場し、バラエティー番組でタレント相手とはいえ大人に向けて、子供ニュース並みのわかりやすさで時事問題を解説しはじめた。
本当に分かるということの気持ちよさは、どんどん広まって池上さんはいまや引っ張りだこのようだ。


池上彰さんの分かりやすさの土台はNHK時代の「週刊こどもニュース」にあるのだとおもう。
この週刊こどもニュースを見ているのはこどもではなく高齢者が多かったらしい。
こどもの視聴率が低いので終了し、家族向け情報解説番組にしていくということらしい。

本当に、その方針はまちがっていないのだろうか。
少ないが視聴者には子供たちがいることも事実で、この子供たちにとっては、大切な子供向け情報番組が消えることになる。
民放では視聴率などの関係もあるのだろうが(とはいえ、それだけが大切というような今の民放はまったく魅力がない)NHKだからこそ、この番組を残して欲しい。
日本の未来を支えるのはこどもたちだと、本気でおもっているのなら、大河や夜のバラエティ番組の予算を割いてでも、週刊こどもニュースは続けてほしいと思う。
時事ニュースや国際問題などをわかりやすく伝えること、本当に理解することを知るには、この番組が一番だなあと思っているのは私だけではないと思う。
週刊こどもニュースファンの一人として、NHKにもう一度再考をお願いしたい。


え、週刊こどもニュースを見ているって、あなたも高齢者なの?と言いたいわけ?
はいはい、ババアでございますよ。
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by windowhead | 2010-11-19 13:10 | 日日抄 | Comments(2)

敬意が欲しいだけ <<<ポンテ

b0009103_1611053.jpg 晴天と言っても、日差しが弱くなって晩秋から冬の気配を感じる。セーターを干したベランダに枯葉が1枚。
どこから飛んできたんだろうか。我が家は高台のマンションの10階。向かい側に段々の宅地はあるが、この葉っぱの木は見当たらない。元の木を離れて、ずいぶん遠くまで飛んできたんだなあ。一枚っきりで心細い旅だっただろうに。我が家のベランダが最終地でよかったのだろうか?
我が家のベランダが、図らずも到達点になってしまったのだから、葉っぱくんの勇姿を記録に残そう。
春に若々しい若葉として、夏は青々とした木陰を作っていただろう、秋になって色づいた景色を見せていただろう葉っぱくん。最後に我が家に来てくれたのもなにかの縁。


Jリーグもあと3節?4節?今シーズンも終わりに近づいた。
あちこちから、移籍のニュースなども聞こえてくる。
そんな中で、京都の柳沢選手への対応に疑問を感じていたら、浦和からもポンテ選手への首をかしげるような対応がでてきた。
浦和・ポンテ 涙と怒りの“決別弾”(スポーツナビ)

ポンテ選手は言う「自分に話もせず裏で他の選手に接触。コソコソせず男らしくしてほしい。敬意が欲しいだけ」
柳沢選手にしても同じ気持ちだと思う。
年俸が高すぎたり、戦力的に魅力が薄れてきていることは自分が一番わかっているだろう。
だから、それなりの覚悟はあったと思う。
彼らは、きっとゴネたりするつもりはない。まずは自分に話をしてくれることが人と人の関係だろうと言うことだろう。
「敬意が欲しいだけ」という言葉は、本当に重い。

経済原理と強者崇拝にまみれた人達に、この言葉の意味が届くだろうか。
選手を使い捨てにする限り、日本のサッカー界は、本物になれないと思う。
チームの歴史、代表の歴史を作ってくれた選手に敬意を表することを忘れて、強くなることだけにまい進し続けることは、エコノミックアニマルと呼ばれていた時代の日本を見るようだ。
経済効率から先達の仕事を切り捨ててきたのちの姿が今の日本の姿。

日本サッカーの未来のためにも、フロントやスタッフ、サポーター、ファンたちそれと、メディア、サッカージャーナリストが、もっと選手を大事にしなければと思う。
少なくとも、選手の心を傷つけることはやるべきではない。
心の傷は、不信感にも繋がる。
彼らが第一線を離れた時、よい思い出が残っていなければ、その世界の未来は暗いと思う。


私は、レッズのファンではない。あまり興味のないチームだ。
それでもポンテの素晴らしさには敬意をもっている。
レッズの絶頂期を作った選手ではないか。
日本のサッカー界のフロントに、人の心や思いやりが育たないのはなぜだろう。
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by windowhead | 2010-11-16 16:54 | 紙のフットボール | Comments(5)

黄砂がかかったみたいに気持ちが晴れない

b0009103_15371315.jpg

晩秋には珍しい黄砂の襲来。
洗濯物は外に干せない…と言いつつ、干しちゃったけど。
なんだか晴れ晴れとしないのは、お天気ばかりのせいじゃないなあ。

最近のサッカーニュースにも原因があったりで…。

こんなのがあった。
岡ちゃん、オシム氏への反骨心「何でなの」(サンスポ)

で、これは我が家の息子のたった一言でかたがついた。
人格の差じゃん。こんなこと言うことからして狭い男。」

岡田さん、相変わらず自分が人気者でいるためなら、口が軽い軽い。
何でも、長谷部の破局が漏れたのも岡田さんがどこかの講演会でしゃべったのを聴いていた人が、ツイッターでつぶやいたかららしい。岡田さんって、人から慕われないだろうなあ。

槙野の移籍話
なんでもマリノスと柏は槙野が丁重にお断りしたらしい。
名古屋か海外か広島残留か
広島ファンとしては、是非とも広島に残って欲しいが。
最悪、移籍なら広島から海外に気持ちよく送り出したい。
中村俊輔が海外に出た時のように。
俊輔は、海外にいてもマリノス愛は変わらず「日本に帰るならマリノスしかない」と言い、その約束を果たした。
広島を愛する槙野にも「どこに行っても、最後は広島に帰ってきます!」と言える移籍をして欲しいと思う。
ファンの勝手な思い込みなんだろうけど。

ただ、槙野って、こんな伝説(Blog「サッカー蟻地獄」)を持った男。
これだけでもスターでしょう。このキャラクターが日本から消えるのはさびしいし、Jリーグの損失。
でも、こんな槙野のキャラクターを活かせるのは広島しかないと言いたいぞ。


俊輔といえば、本当に残念な情報が聞こえてきた。
毎年、俊輔ファンが楽しみにしている「中村俊輔オフシャルカレンダー」だが、今年は製作しないらしい。
マリノスのカレンダーへの配慮もあるのだろうけど、マリノスのカレンダーにはどうせ1ページだけだろう。
俊輔ファンは、すべてのページに俊輔が欲しいわけで…それは、他の選手のファンだって同じだろ。
個人カレンダーを作っても元が取れない選手ならともかく、中村俊輔なら絶対に黒字見込めるのにね。俊輔の黒字で長友のカレンダーくらい作れるだろうに。(いくらW杯で活躍しても全ページ長友って…ねえ。私なら柴犬カレンダーを買う)
俊輔カレンダー発売されないのなら、自分で作るしかないのかなあ~。
などと思いながら、俊輔ライブラリー(と言っても、昔の雑誌や書籍)をひっくり返していたら、2001年1月に発売された「シュンスケー中村俊輔ファンタジスタの予感」という小学館のムック版が出てきた。
2001年1月の雑誌に、すでに代表の10番を背負った写真が載っている。
まだまだ幼顔でパンツがダブダブの10番。20歳~21歳ころかな、今の香川と同じくらい?
この頃もう個人を特集したムック版が出ているのだから、その人気は国民的だったんだ。

その中に、シュンスケが語る柳沢選手のエピソードがある。
引退についてだが、この頃のシュンスケは、ピークの時にスパッと引退するほうがカッコいいからそうしたいと言っている。しかし、「そのときになったら、サッカー好きだから続けるって言うかもしれない。ヤナギさんは、やるって。「なにあの人超おせーよ。」と新人に言われようがやるって。」

俊輔は、柳沢選手から多くのことを学んだと公言している。
このころも1歳上の柳沢選手は俊輔の身近な憧れだったのかな。

その柳沢選手が、まだ「超おせーよ」と言う新人さえ出てきていないのに、ギャラが高すぎるからって京都から戦力外通告を受けた。
まだシーズン最中。京都は残留にむけて必死で頑張らなければいけないときに、チームの柱になるような実績のあるベテラン選手に戦力外通告をだすデリカシーのなさ。
さらに驚いたのは社長のコメント「J1残留が難しくなって、すでに移籍先を探している選手もいる。京都を愛するものだけ残ればいい。」
京都を愛して選手として来年も頑張りたいという柳沢選手を切っていながら、返す刀でこの言葉だよ。
選手を何だと思っているのだろう。
この社長の行為が、チームのムードの引き締めになると解釈しているマスコミもあるが、こんなことで危機感を感じるような選手って、京都を愛しているんじゃなく自分がかわいいだけでしょう。

W杯で岡田さんがやったようなことを、Jリーグチームの社長がやりだしたわけだ。
選手を大事にしないやり方は岡田ジャパンの負の遺産。



チームサポーターからはバカにされる選手サポーターだけど、最後まで個々の選手を支えるのは選手サポーターしかいないんだなあと…。
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by windowhead | 2010-11-12 15:51 | 紙のフットボール | Comments(3)

俊輔ファンのきょうこのごろ

先日のサンフレッチェ戦で、マリノスの選手として久しぶりのトップ下でプレーした中村俊輔。
ファンとしても感慨深いものがあるのだが、だからといって満足感があるわけではない。
マリノスファンたちのブログで感じるのは俊輔との距離。まだまだマリノス一家では客人なんだなあと感じることが多い。
そんな中で、必死でマリノス一家の一員になろうとしている俊輔がいじらしくもある。
でも、本当にここに帰ってきたかったんだね、君は。
そうであるなら、ファンとしてはそれを受け入れるしかない。

海外での俊輔のゲームを観戦するために貯金してたり、スケジュール組んでいた人はそれがぽっかり浮いてしまった。
サッカー雑誌やメディアの登場も極端に減ってしまったので、おこずかいがあまったり、時間があまったりしている。
俊輔のことを気にしながらも、彼の帰国をきっかけにサッカーから遠ざかった人もいる。
熱中する対象を他のものに向けたり、これまでおあずけにしていたことに取り組むことにしり…。
それでも、みんな俊輔から決別したわけではなく、いつも心の中に中村俊輔のプレーイメージをもって、活躍のニュースや彼の言葉を待っている。
やっかいな存在だが、消すことはできない……。
だから、中村俊輔のファンは、減らないんだなあ。


b0009103_1465822.jpg俊輔ファンのMさんから、あることのお礼と言ってすてきな手紙とお菓子が届いた。
彼女のお勧めの御菓子は京都・北山、マールブランシェの「茶の菓」。
お会いしたこともないのに、私が濃茶が好きだとなんで分かったのでしょう。
お濃茶風味のラングドシャでホワイトチョコレートを挟んだお菓子。抹茶味のスイーツはたくさんあるけれど、これほど濃厚に抹茶を堪能できるお菓子には初対面です。
「さすが京都!洗練されている」

「茶の菓」を味わいながら、ふとあることに思い至った。「茶の菓」には、彼女の俊輔ファン魂が託されてるんじゃないかな。。
きっとそうだよ。そんな風流な人なんだ。
だから、こっちもちょっと風流にそのことを伝えようかな。
で、都都逸を
「茶の菓かじって思いを馳せる 白と緑はセルティック」


お粗末でした。


さあ、今日は緑のチームと戦うんだね。
セルティック時代のハットトリックを見せてね。
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by windowhead | 2010-11-06 13:51 | 10-25shun | Comments(2)

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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