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夢のようなシーンだった

久しぶりに長崎と幕末に関することを書く案件があって、昨日ぶらりとその場所を訪れたら、不思議なシーンに出会ってしまった。
まあ、不思議と感じるのは私の思い込みなんだけど、見過ごすことができなくて、シーンを切り取ってきた。

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高島秋帆旧宅跡に咲き乱れる彼岸花。
そこに真っ黒のアゲハチョウが…。
そこが自分の住処のように、私が近づいても飛び立たないでゆっくりと彼岸花と戯れていました。
真っ黒の姿はまるで、黒い陣笠、筒袖着物、たっつけ袴の幕末の砲兵みたい。
高島秋帆の西洋砲術のお弟子さんがアゲハチョウに身を変えて、秋帆のもとに遊びに来たのでしょうか。
秋帆宅跡は、邸宅も今はなく、灯篭や庭石の残骸が雑草のなかで静かにたたずんでいます。大きくなった庭木やソテツに時間の流れを感じます。


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長崎港で、時空を超えたような時間を体験しました。
港外から入港してきた船は外輪船の観光丸。
幕末、長崎海軍伝習所が使っていた船です。(もちろんレプリカ)
背景の造船所は三菱長崎造船所。
安政4年、徳川幕府が建設を始めた長崎鎔鉄(ようてつ)所を起源としている造船所です。
150年の時間が時空を超えて重なったような感じです。

長崎の町は、もともと不思議がいっぱい詰まった町だったはず。
わかりやすい観光ではなく、不思議に取り込まれて迷ってしまう町のほうがずっと魅力的と思うけどね。
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by windowhead | 2011-09-28 15:33 | 長崎と幕末維新 | Comments(1)

自炊したくなることも

自炊といっても最近はおうちごはんのことではなく、印刷された本を自分でスキャンしてPDFなんかで電子書籍にすることらしい。
私も、資料本の一部を自分で自炊したことがあるが、本当に手間のかかること。しかし、サーバーにアップしていると、いつでもどこでも資料が欲しいときに手にすることができるので、大変便利。

本が好き、正確に言えば読書が趣味のわたしには、電子書籍は魅力的。

本を持っているということが知のステータスという人もいるようだが、そこまでのこだわりはない。
ただ、買った本を読み終えてすぐ古本屋に売りに行くほどのこまめさもないので、本が貯まってしまう。
ぜひともそばに置いておきたいという本は買う本の中の10冊に1冊くらい。ほとんどは手放しても後図書館で読めるし、再び読み返すものも少ない。

電子書籍の魅力は、まずあの分厚い表紙がないということ。それから、カバーや帯のように無駄なものがない。
分厚い表紙もカバーも帯も携帯しながら読むには邪魔以外のなにものでもない。寝転んで読むとき、寝床で読むとき、バッグの隙間にいれて出先で読むとき、本当に邪魔だ。これらを簡素化すると本はもう少し使いやすく、お安くなるんじゃないのかな。

新聞も同じ。これこそ、まずは電子化でしょう。毎週毎週月曜日に、ビニールひもでくくった新聞をごみステーションに持っていくとき紙の無駄遣いだと感じてしまう。折り込みチラシなどその最たるもの。
で、朝日新聞の電子版の宣伝を新聞本紙でもWebでもやっているけれど、電子版のほうが紙版より高いって、ありえないことになっている。
出版界は、電子化には、消極的なんだなあ、できれば電子化したくないんだなあと痛感する。

私が趣味でやっている郷土史などの研究関連本も、出版部数が少ないため1冊の値段が高価だし、ある程度の中身がそろわないと本になりにくいためか、タイムリーに、その関係の本がでてこない。
ちょっとした研究や調査内容をすぐさま情報として発表できる方法として、ホームページやブログがあったが、読む側には少し読みにくいものらしい。b0009103_1605661.gif

そんなとき、友人から、面白い連絡をもらった。
i-Phoneアプリを自作するためのプログラムを作っているので、使ってみる?というもの。
おっかなびっくり、使って、気になるところをいくつか伝え、簡単なブクレットを作ってみた。
(これまで調べてきた足立仁十郎に関する内容をわかりやすく書いた足立仁十郎入門編のようなもの。)
i-Phoneでアクセスしてみて、これなら、使えるなあと。

持ち運べると便利なものはたくさん思いつく。これをみんなアプリにすると、私はすごく便利になる。
私と同じようなことをやっている人も便利になるのかも。

そして、友人がそのプログラムを一般公開して使いかたを懇切丁寧に書いた本を出した。
そして、私も協力者としてその本をいただいた。

「最速 i-Phoneアプリ制作術ーーHTML5+jQuery Mobileでスマートに作る」という本。
アマゾンならここhttp://amzn.to/nMwr2T

この本も高価ではあるんだけど、その先に、電子書籍のハードルを低くするという未来が開けているから納得がいく。
たくさんの普通の人たちが書き溜め、撮りため、作りためてきたものが、小さな括りで電子化されてくると、大手も本気になってくるかもしれない。

こんなことを書くと、本を殺すのかと怒られるけれど、そうではないのだ。
紙の本はやめて、すべて電子化しろといっているのではない。
さまざまな方法がでてきているのだから、積極的に使ってみればいい。その方法のほうが安価なら、安価版がでてもいいと言っているの。
また、個人に死蔵されている知のコンテンツをもっと気軽に一般化できる方法があるのだから、使おうよということ。
電子化より、旧来の紙の本やDVDにして発売したほうがよければそうすればいいことだけのこと。

情報の作り手が特別の人ではなくなっていることは、すでにみんなが感じていることだからね。
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by windowhead | 2011-09-20 16:03 | 至福の観・聞・読 | Comments(2)

夢が…(ヴィファーレン長崎に暗雲)

長崎新聞Webサイトに次のような記事が掲載された。

V長崎スタジアム問題/長崎市がJ基準断念 13年参戦、暗雲
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/v-varen/2011/09/07095117.shtml

大震災によって国庫からの補助金が削減されたこともあって、長崎市が「かきどまり陸上競技場の改修計画を縮小することにした。
それによって、この競技場でのJリーグ開催は事実上不可能となり、ここをホームスタジアムに2013年のJリーグ参入を目標としていたヴィファーレン長崎の行く末に暗雲が漂い始めた。

ショックです。。

私は、ヴィファーレン長崎の熱心なサポーターではない。
佐藤由紀彦選手の加入で、ヴィファーレン長崎に興味をもち、長崎市内でゲームがあれば、まれに見に行く。先日の開幕戦でやっとタオルマフラーを買った。
その程度のファンだ。
海外サッカーやJリーグを中心に見てきて、サッカーが好きになればなるほど募るのは「わが町のチーム」が欲しいという気持ちだった。
J1,J2で戦うわが町のチームが欲しい。
ヴィファーレン長崎の目標は、それを現実にしてくれる夢をはらんでいた。

長崎市の計画変更で、この夢は事実上破れることになる。

競技場は箱ものかもしれない。
しかし、そこには確実に人々の熱気が生まれ、活力が生まれる場所だし、長崎市が必死になっている観光以外の新しい集客が生まれることも確実だったのに。
国体のために、たくさんの施設を改修したり新設したりするんだろうが、その幾つぐらいがその後、ある程度の集客がみこまれているのか。
それらからすると、Jリーグの集客は確実性の高いものではないだろうか。

何より言いたいのは かきどまり競技場の改修計画縮小の理由が予算不足というのに、長崎市は市庁舎の新設計画は進めているということだ。
老朽化を理由に、改修するのではなく、他の場所に新設するという計画が進められている。
候補地には、モダン・ムーブメントにかかわる建物と環境形成の記録調査および保存のための国際組識DOCOMOMO(http://www.docomomojapan.com/docomomoabout.html)の、日本におけるDOCOMOMO150選に選ばれた長崎市公会堂(武基雄設計)があり、この建物の敷地も含め予定地になっているという。

乱暴な話をすれば、市庁舎の新設をやめ、改修とレンタルに切り替えて、予算を競技場改修に回せばいいのにということ。

それによって、サッカーファンを含むスポーツファンと、モダニズム建築を守り演劇や音楽の場を守りたい文化的市民の夢、2つが叶う可能性が大きくなる。

それは、長崎市民にとっていいことではないのかな。


さらに、サッカーについて言えば、もっと大きな市民力が生まれる可能性もある。

3月11日の震災と津波の被害に対し、多くのJリーグチームとサポーターが素早く援助の行動に出た。
特にサポーターの動きは素晴らしかったと思う。
私が情報を追いかけたのは横浜Fマリノスのサポーターの動きだが、震災の2日後には、支援の具体的な行動計画を決め、サポーターの組織力と市民の協力で、1週間くらい後には、救援物資を現地に運び込んでいる。その後も、継続的に他のチームのサポーター組織と連携して物資を運び、直接現地入りしてがれき撤去作業なども行っていた。

この自発的な行動力と組織力そして、市民との連携は、人に寄り添う心と横浜愛と横浜Fマリノスというサッカーチームがあってこそ生まれ育ってきたものだと思う。
べつにサッカーだけのものではないだろうと思うかもしれないが、では、他のスポーツファンたちの組織がJリーグサポーターたちの動きほど早く、大きな動きになったかというと、やはりJリーグサポーターの動きが格段に計画的であり実行力も継続力もあった。

このような、ヒューマニズムと組織力と行動力を持つる市民のグループが、できることが本当にうらやましい。
そして、ヴィファーレン長崎とそのサポーターたちを中心に、ホームタウンを愛するゆるやかだが、やさしさのある行動的な集まりができてくることを楽しみにしていた。


なんとか、長崎市の縮小計画を撤回してもらえないだろうか。
この事実を知らない人に、少しでも多くこのことを知ってもらい、事態が好転するようななにかにつながってもらえないか。
私ができることは、そんな小さな声をあげることしかないのだが。
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by windowhead | 2011-09-10 13:36 | 日日抄 | Comments(9)

ゴーヤベイビー次男三男

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マンション10階の我が家ベランダのグリーンカーテン。
ゴーヤの長男はすでに収穫済。冷蔵庫の野菜室で料理の出番待ちをしている。
ただいま、次男三男が成長中。
その向こうにヘチマくんもいるんだけど、彼をどう利用するか思案中。
せっかく実ってくれたもの、なにかに使ってあげたいし…。
素人が植えたゴーヤとヘチマとユウガオトヒョウタンのグリーンカーテン
どうなることやらと思っていたが、グリーンカーテンの役目をするまでに成長し、楽しませてくれた。


楽しいというと語弊があるけれど、なでしこさんたちのサッカーの緊張感を楽しんでいる。
いいサッカーとかじゃないし、ドキドキさせられるんだけど、きちんと勝つ。
澤さんはもちろんだけど、宮間さん、金賀さんのファンになりました。

今の男子日本代表には、残念ながらもう興味がなくなってしまっている。
サッカー熱がさめたわけではないけれど、日本代表への興味は確実に薄まっている。
ぐっと思い入れができる選手がいないというのもあるんだろうが、すでに前の代表ぐらいから日本代表がアジアの中でトップの位置をほぼ獲得できるくらいの実力になってきているので、さほどのハラハラがないしドラマも生まれない。強いサッカーなんだろうけど魅力的なサッカーではないし。
常勝チームの応援なんてつまらないしね。
個人的に、いまは確実に代表戦よりJリーグのほうがおもしろい。

人々が自分の気持ちに素直に好きなものをチョイスすると、この国の文化ももう少し幅と深みをもってくるのかもしれない。
人気ランキングなんかに左右されているうちは、本当のすごいものには出会えないんだろと思う。
長谷部誠の「心を整える」より、阿部勇樹の「泣いた日」のほうがずっと魅力的な本だったという人がいたら、その人の感性を信じてみたくなる。

月日が流れるように、自分も変わっていっているんだと、感じている今日この頃。


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夜の闇の中に白く花開くユウガオ。幻想的です。
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by windowhead | 2011-09-06 03:04 | 日日抄 | Comments(2)

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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