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ルーズストッキングの反骨漢・神崎大輔選手

2016年12月18日は特別の日になった。
日本中をワクワクさせた大河「真田丸」の最終回と鹿島アントラーズとレアルマドリードのCWCチャンピオン争い。夕方から日本中が楽しんだ素晴らしいエンタテイメントの先駆けのようなイベントが西の端の長崎の商業施設の一角であった。え〜〜っ、うそ〜!と言われるかもしれないが、Vファーレン長崎のファンサポーターにとってはCWCや真田丸と同じくらい楽しく清々しいひとときだった。

「神崎大輔選手感謝の会」
2009年からVファーレン長崎に所属して8年、ついに最古参になっていた神崎大輔選手が今シーズンを最後にV長崎を去ることになった。Vファーレンのスピリットを受けつぐ選手である彼を慕うファンサポーターは大変多く、特別にトークショーとファンと触れ合う場が設けられた。
当時サポーターだった番記者さんと2009年から今日までを振り返り。昇格後の話になると、なんとサプライズゲスト。2013,2014をチームメイトだった現大分所属の山口選手=ぐっさんが登場。さらに、引退された藤井選手やレジェンド佐藤由紀彦選手(選手じゃなくなっても選手と呼びたいお二人ですからあえて)からのメッセージも届いた。
神崎選手の開口一番は「俺、これまでに役職もキャプテンマークも一度もないんです、洸一だってキャプテンマーク巻いたのに」だった。そこに「そういえば選手会長や副もやってないね」と突っ込む番記者さん。
そうなんだ、でもそれも彼らしい。
佐藤由紀彦選手を見るため、2010年だったか初めてVファーレンの試合をのぞいたときの神崎選手はルーズに落ちたストッキング姿でガンガンドリブルで攻め上がるロングヘアのやんちゃ小僧だった。長崎には原田さんや由紀彦さんや有光さんという絶対的な精神的支柱がいて神崎選手は彼らに可愛がられている熱血漢の弟分的存在に見えていた。無理もやんちゃもいっぱいさせながらスピリットを吹き込んだ彼らの後継者。そんな選手なんだなあと思って見てきた。
神崎選手に寡黙な大人の印象を感じたのは由紀彦さんがチームを去った翌年から。
練習場に見学に行くと、いつも最後まで黙々とランニングをする彼の姿があった。なんか哲学する人みたいな顔付きで走る姿は近寄りがたかった。一度だけ勇気を出してその姿に「かんちゃん、がんばって!」と声をかけたら、人懐っこい笑顔を返してくれてほっこりした気分になったけ。

神崎選手には2つの呼び名がある(もっとあるのかもしれないが私が知っているのは)

「「大輔」 と 「かんちゃん」

古くからずっとVファーレンを応援し続けている人たちは「大輔」と呼んでいるようだし、彼もそれが当たり前のように笑顔で応じている。
J2に上がってからのファンサポーターは概ね「かんちゃん」と呼んでいると思う。J2前からでも私もやっぱり「かんちゃん」のほうだ。
「大輔」と呼ぶ人たちが支えてきたVファーレンの苦楽の歴史を考えるとやはりそれは特別の呼び名なんだろうし、彼らと神崎選手にしか共有できない歴史なのだ。
それでも今では「かんちゃん」と呼ぶ人たちの方が圧倒的に多いと思う。それはJ2に上がってから彼が獲得したファンの数だ。本当にたくさんのファンサポーターを持っている選手なのだ。それほど魅力的な選手なのだ。

試合中、膠着状態になったとき、何かを仕掛けてくれる期待が持てる選手。ここぞというときの判断力が優れているというか、判断した途端に行動できる選手だ。躊躇がない。そこがすごく魅力的で、膠着した試合になると「かんちゃんなら…」と期待してしまう。

さらにチームの中で監督から一番叱られた回数が多いのは自分だと思うとの発言。それでも番記者さんの話では、だまっていても監督の考えを理解できる選手だと監督自身が言われていたそうだ。さらなる高みを求められていたのだろうか。度重なる腰の故障だったが、故障者も多くなってきたホーム最終戦に間に合わせるように彼は復活した。試合終盤になるとドローや負けの状態でもなぜか守備的になってしまう今シーズンのチームの歯がゆさが最終戦でも見られた。そんな中で神崎選手は終始アグレッシブだった。戦う気迫がみなぎっていた、やりすぎて叱られないかなと思うくらいに。ホーム最終戦後、泣きはらした顔で挨拶する神崎選手の姿に、ケガがちだったこともあって引退なんだろうと予想したサポーターも多かったと思う。私もその一人。

クラブからの契約満了の知らせがでたとき引退を覚悟したが、なんと神崎選手は、現役を続けるという。
まだ戦うサッカーをやりきってないよということかな。さすが、反骨魂あふれる選手。
その言葉がとても嬉しくて、最後の練習後に、神崎選手から初めてサインをもらった。初めてのサインなんですよというと、えー何度も話してますよねと驚かれたが、彼のユニを着ているわけでないのでたやすくサインもらえないでいた。
由紀彦さんのサインが書かれたマフラーを渡してレジェンドマフラーだから書いてくださいとお願いすると「僕はレジェンドじゃないですよ」と言われる、私の中ではレジェンドなのでと強引に言って由紀さんのサインの上の白い部分を勧める。由紀さんの上はちょっと〜と尻込みするので、じゃあ裏側に書きますか?というと由紀さんの側がいいと。本当にお兄さんに寄り添いたい弟みたいでほほえましい姿だった。

トークショーが終わると、来場者一人一人ときちんと会話しながら握手して送り出してくれた。その後も名残惜しそうに残っているファンやサポーターのために時間の許す限り一人一人と写真撮影やサインに応じてくれた。そんなサービス心に甘えて、これまでどうしても聞きたかった「あること」を尋ねてみた。

「最初にプレーを見たときからずっと気になっているのですが、あのぐにゅぐにゅに落ちるストッキングは故意にやってるの?それとも自然に?」

大笑いしながらの答えは
「膝までピチッとは締め付けられてるみたいでいやだったから故意にずらしてたら、さらに落ちてきて……よく叱られました!」(だ〜よね)
ちなみに脛当てもつっぱりそうでいやなので一番小さいのをしているのだそう。
そして、最後に、「そんなところまで見ていてくれてありがとうございます」と。
いやいや、私だけじゃないよ、みんな君の一部始終を見てるんですよ。それほど愛されているんですよ

最近とみに感じる大人の漢の佇まいとは裏腹にまだまだ負けん気でやんちゃな根っこは健在の31歳。
次のチームでどんなプレーをみせてくれるのだろうか。
青とオレンジ以外のユニフォームで戦うルーズストッキングの反骨漢を新たな気持ちで応援したくなってきた。
「かんちゃん、目一杯熱いサッカーを楽しんで!」

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by windowhead | 2016-12-19 16:50 | Vファーレン長崎 | Comments(0)

「そして、行ってきます」

佐藤寿人オフシャルサイトより「皆さんへ」(http://www.hisato-sato.net/?p=2488

Jリーグを見続けるきっかけとなり、いまでもそのプレーにワクワクsる選手が2人いる。
中村俊輔選手と佐藤寿人選手だ
俊輔選手はデビュー当時からずっと気になる選手で追いかけている。
寿人選手に惹かれたのは京都との入れ替え戦だった。
J2降格が決まった試合後、泣きはらした顔で「このメンバー全部で必ず1年でJ1に戻るから信じて応援した欲しい」みたいなことをハンドマイクでサポーターに訴える寿人選手の姿が焼き付いている。
日本代表候補でもある寿人選手は降格したら真っ先にJ1チームに移籍だろうしそれは仕方ないと思われていたのに、その彼が真っ先にJ2に落ちたサンフレッチェで来シーズン戦うと意思表示した瞬間だった。
それからは、サンフレッチェの試合を見続けた。ミシャのサッカーはまだ出来上がってなかったけれど、魅力的だし、寿人選手もイキイキと戦っていた。あれから12年になるんだなあ。
ミシャが浦和に去って、森保監督になっても佐藤寿人はサンフレッチェにいた。生え抜き選手ではないけれどサンフレッチェといえば佐藤寿人というくらいの看板選手であり歴史の一部を象徴する選手になっていた。
その寿人選手がサンフレッチェ広島を去るという。
ここ2シーズンくらい、チームの若返りやミシャスタイルから森保スタイルへの変換もあってだろうが、寿人選手が出る場面が少なくなっていた。先発してすごく調子が良くてもルーチンみたいに後半から浅野選手に交代した昨シーズン、今シーズンも怪我があったり、ワントップにウタカ選手をすえるという方針もあって、最後頃はベンチにすらはいれなくなっていた。他のFWより劣るわけではないのに戦術上のことやチームの方針などで、若手にその席を譲るように促されている風に見えていた、
ファンとしては本当に悔しかった。寿人を越えるほどでもない若手FWが出ている理不尽さに耐えきれなくてサンフレッチェの試合を見たくなくなった。それでも今日はでるかなとスターティングメンバーはチェックする。今シーズンはそんな1年だった。
そして、心の中で思っていたのは「寿人、移籍しろよ」という願い。
でも、それもとっても冷酷な願いだということはわかっていた。寿人選手は広島が大好きでサンフレッチェが大好きで、骨をうずめるつもりでいることが手に取るようにわかるからだ。
それでも、やっぱり佐藤寿人は佐藤寿人らしい道を選んだ。
レジェンドとなって尊敬される道より一匹のストライカーの道を選んだ。
ものすごく悩み抜いたことだろう。その悩む姿が手に取るように想像できる。千々に乱れた気持ちを1つづつ整理して出した結論がオファーをもらった名古屋への移籍だ。

そして「佐藤寿人」がサンフレッチェ広島に関わる全ての人に残した言葉が彼のオフシャルブログに書かれている「皆さんへ」という挨拶だ。
すばらしい文章だった。圧倒されてしまった。
そして、なにより愛している場所を離れるけれど愛は繋がっているよという気持ちを最も的確に表す言葉を見つけ出してくれた。この挨拶の最後にある

「サヨナラは言いません。
ありがとう。
そして、行ってきます。」

これだけで、広島のファンも、佐藤寿人個人のファンも、これから行く名古屋のファンも納得できる。

どうしても残って欲しい選手が他のチームのユニフォームを着ることが許せないという人もいる。なぜうちで引退してくれない。うちのレジェンドになって欲しいと思う人もいるだろう。でも選手は自分の可能性や才能を目一杯使ってさらに次の可能性に挑みたい人たちなのだ。すでにものすごい努力をして選ばれてきた人たちは私が思い描くことができない自分との戦いをして確かな可能性を見出しているのだし、可能性があればチャレンジするという気持ちを持ち続けるから選手でいられるのだろう。
私たちが見たいのは選手として活躍する姿だし、彼らが見せたいのも選手としての自分なのだ。
来シーズンの佐藤寿人選手をしっかりと見て応援し続ける。それは長崎のチームの敵になることだからおかしいねという人もあるだろう。でも私にとっては中村俊輔と佐藤寿人はそんなことをはるかに凌ぐ存在なのだ。致し方ないよね。

振り返って、私の地元長崎のチームでも、契約満了になったが、他のチームを探して選手としての道を選ぶ選手もいる。彼の中で、まだまだ自分の技に磨きをかけ、戦えるという気力と可能性を見出しているからだろう。
またVファーレン長崎の歴史とともにあり、それこそ長崎のチームのスピリットを象徴する人が長崎をはなれることになった。サポーターに最も信頼されていたヘッドコーチも長崎を離れることになった。
経緯はわからない。
ただこう思う。
信頼し、未来を託したいと思っていた人たちだから「いってらっしゃい!」と送り出したい。彼らには「行ってきますね」という気持ちで旅立って欲しい。
そんな信頼関係をクラブは構築できているのか?
移籍や人事にはファン、サポーターは無力だ。だからこそ 「いつかぜひこのチームに帰ったきたい」と思ってもらえるクラブであってほしいと切実に思うし、願っている。
そんなクラブに成長していくという希望が見えればファン、サポーターは小さな力を振り絞って大きな力にまとめあげていく努力を惜しまないのだと思う。
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by windowhead | 2016-12-13 15:24 | Vファーレン長崎 | Comments(0)

シーズンオフもヴィヴィくんは忙しいね

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12月1日、ヴィヴィくんと原田武男U18監督とアカデミーのスタッフさんたちが長崎市浜町で歳末街頭募金のお手伝いしてました。
すごく元気な声で募金を呼びかける若いアカデミースタッフさんたち。
Vファーレン長崎のコーチやチームスタッフさんたちはいろいろな活動などでも裏方さん的に参加して活動を支えてくれます。いつもトップチームのコーチやスタッフさんを見て、その明るさとがんばりがとても頼もしく感じていましたが、ユースのスタッフさんも同じように元気で素敵な笑顔の人たちでした。
武男さんはいつも街頭活動に参加されています。ヴィヴィくんと一緒のところを写真とりたいのにいつも控えめにサイドのほうを担当されています。それでも声は大きいです。つい武男さんの募金箱に引かれます。さすがミスターVファーレンです。
ヴィヴィくんは、もちろん相変わらずの人気でした。おちびさんたちがママから募金を預かってヴィヴィくんのところにやってきます。まるで「初めてのおつかい」みたい。
みなさん、おつかれさまでした。
(あ、ヴィヴィくんが持っている袋には募金お礼のヴィオラの苗が入っていました。この苗は強いです。昨年のお礼の苗は今年初めの大雪にあっても元気に復活しました。この苗もきっと元気のはず)

それから余談ですけど、浜町の街頭募金のとき必ずヴィヴィくんの横で呼びかけをされるご婦人がいらっしゃいます。この方は、浜町のしにせ店の一つ「竹谷健寿堂」の方。
「竹谷健寿堂」は明治10年創業のお薬屋さん。長崎じげもんたちには「どんばら膏薬」の…で通じる銘店の一つ。ここは創業時にPRのためにマスコットを作りました。それが今も店の前にドーンと座る「布袋様」。この布袋様のお腹を撫でて、その手で自分の治したいところを撫でると治癒するとの言い伝えもあるとか。なかなか「神通力」のある布袋様です。(現在の布袋様は二代目らしいのですが、初代の写真も商店街の歴史を伝える書籍に掲載されているようです)
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募金をしたところのすぐそばにマスコット界の大先輩がいらっしゃることをヴィヴィくんは知っているのかな? 
こんど浜町のお仕事のときは、大先輩を表敬訪問してくださいね。ヴィヴィくんは頭が大きいのが特徴ですが、大先輩のお腹の大きさもかなりのものですよ。
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by windowhead | 2016-12-02 11:53 | Vファーレン長崎 | Comments(0)

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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