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白州次郎と荻晃太

最近、定期的に山梨日日新聞のサイトを覗く。
偶然みつけた連載コラムを読むために第2、4土曜日以降の更新を心待ちにしている。
件のコラムは「荻晃太のセンスアップ講座」。
執筆の荻晃太さんは、ファッションライターでもアーティストでもない。サッカーJ2「ヴァンフォーレ甲府」の正ゴールキーパー。
昨シーズンFC東京でセカンドGKとしてたった1試合しか出場できなかったため、出場機会をもとめて今シーズンから甲府にレンタル移籍し、開幕から正GKとして安定したパフォーマンスを見せている。

なにかの記事で荻選手のことを草食系守護神と書いてあった。草食系はあんまりだがプロスポーツ選手として珍しい文系男子であることは間違いない。独特の感性と文章力はFC東京時代のゴールキーパー日記などに表れていた。
スポーツ選手のブログは珍しくない昨今、この人が書けばおもしろそうだと感じていたが、そのフィールドはブログではないような気もしていた。この人の場合、日記ではなくコラムやエッセイが書けそうだったから。
それが新聞の連載コラムになろうとは…山梨日日新聞さん、お目が高い!

8月22日コラムでは「「葬式無用、戒名不用」 最期には心からの涙を」とのタイトルで、白州次郎のことに触れている。
国際的に磨かれたライフスタイルとその清清しい生き方で男性向け雑誌などでも人気の白州次郎だが、若いスポーツ選手が白州次郎を語るのはとても新鮮だった。
白州次郎のダンディな生き方の中から、荻晃太さんが選んだのは「葬式無用、戒名不用」 という言葉。
白州次郎のダンディズムの本質を端的にわかりやすく表現した文章に出会った満足感と清清しさが残る良質なコラムだった。

ピンクのユニフォームで身を包んだ笑顔のやさしいゴールキーパーはプレースタイル同様、人生を豊かにするアイテムでも守備範囲が広そうだ。


山梨日日新聞WEB版「荻晃太のセンスアップ講座」http://www.sannichi.co.jp/tokushu/index/ogi2009/

ヴァンフォーレ甲府 http://www.ventforet.co.jp/

by windowhead | 2009-09-04 03:20

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


by windowhead