迷宮ラリーから20年か

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26日夜、長崎の小さなジャズバー「さろまにあん」にはいい年のおじさんおばさん10数名が集まっていた。

1月ほど前、マスターからあるVTRの上映会の案内をもらった人たち。
ジャズバーに似合わない体格のいいおじさんたち。
じつは、彼らはみんなバイク乗りさん(私のように過去のバイク乗りもいるけど)
それもハーレーのようにつるんで走るファッションライダーではなく
オフロードバイクで道なき山や荒れ地を走ったり、エンデューローレースに参加してきた人たち。
いまでもレースにエントリーしている人たちもいる。

彼らが集まったのは、20数年前のラリーの映像をみるため。

ラリーの名前は「ラビリンスラリー」

渡された「こま図」のみをたよりに、長崎近隣の山の中をバイクで1昼夜走り回るレース。
秋の夕方5時ころがスタートなので、すぐに真っ暗になってしまう。
真っ暗な中12時間以上山の中を走りまわる考えられないようなバイクレースが長崎で行われていたのだ。
長崎のJAZZシーンでその名を知られる「さろまにあん」のマスターも20年前はこのレースの常連さんだった。

映像には、集まった人数人の20年前の姿が。
そして20年前のバイク。
ホンダXLR250、ホンダXLRBAJA、カワサキKDX,スズキジュベル、YAMAHAセロー…
真っ暗な映像の中に二つ目ランプが光り、ドドドドッツという独特のエンジン音がきた!
「おお、○○さんのJAVAだ!」と誰かがいう。
真っ暗でも、20年前でも、あの時JAVAに乗っていたのはだれか、みんな知っている。

撮影されたラリーは、長与の琴の尾岳から諫早土師野尾ダム周辺から有喜、森山をとおって白木峰高原というようなルートのよう。ほとんどが夜の山中シーンなのでどこかは走った人たちの記憶で補完していく。
なるべく公道に出ないように設定されているコースなのでほとんどは山の中。それもけもの道もないようなところだったりする。
いまは整備されて車が通る林道もそのころは、人が歩くのも困難なダート道だったから、オフロードバイクの天国だった。
走り回った山も誰かの所有だったり、県や国有林だっただろうが、知られない限りはバイクで走るのは許されていた。そのかわり、山を走るときは絶対にタバコは吸わないし食べ物飲み物のごみはすべて持ち帰るという仲間内のルールが守られていた。
まだまだ性善説が通る世の中だったのね。

ついこの前と思っていたら20年以上すぎていた。
このラリーの発案者のUさんももう長崎にはいない。
VTRを見ながら、UさんにTELするマスター。
広島の山の中から元気なUさんの声が電話に乗って届いてきた。
「俺はよばれていないぞー!」

つぎはUさんも交えて、また見ようねとマスターの提案。
「さろまにあん」があるので、「つぎ」も実現できそう。
最後はマスターのサックスを所望してお開きに。
やっぱ、ロリンズの「セントトーマス」で〆ました。


この映像の回ではないが、ラビリンスラリーに「トライアルジャーナル」の記者さんが参加したときがあった。
彼が書いた体験記がWeb上に残っている。
ぜひアクセスして20年前の迷宮ラリーを追体験してください。
http://www.shizenyama.com/nishimakio/tj/isahaya.html
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by windowhead | 2012-02-27 13:49 | Comments(0)

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


by windowhead