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また若葉のとき

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マンションの庭の桜もすでに葉桜になっている。
桜の季節はあっというまに過ぎていく。

こんな記事があった。
原発作業員支える日本代表シェフ(震災取材ブログ)  :日本経済新聞 http://s.nikkei.com/HLBPxj
サッカー日本代表専属シェフの西芳照さんの近況だ。
西さんは南相馬市の出身。福島のお米はおいしいからと、日本代表に帯同するときは実家でつくるお米を持って行くこともあった。その実家は警戒区域に指定され、立ち入れなくなった。
震災後、しばらくは東京で過ごした西さんが、原発作業員たちのために「Jヴィレッジ」内にレストランをオープンしたという。住民票も福島県に移して、故郷の再生を支える決心をしている。

西さんの著書「サムライブルーの料理人 …サッカー日本代表専属シェフの戦い 」が発行されたのは、昨年の5、6月ごろだったと記憶している。
2011年1月ザッケローニ率いる日本代表のアジア杯にも帯同した西さん。カタールでむかえた49歳の誕生日をチーム全員に祝ってもらい、料理人として成長する決意を新たにしたという言葉でこの本は終っている。
その2か月あと、西さんは職場であるJヴィレッジで、あの東日本大震災と福島原発事故にみまわれる。
「季刊サッカー批評」に連載されている「Jヴィレッジの存在意義」という木村元彦氏のレポートの中に、被災時、避難してきた人たちに向けて炊き出しを続ける西さんたちJヴィレッジ職員の奮闘ぶりが書かれていた。

1年の月日が巡り、自分の拠点を故郷に置いた西さん。
サッカー日本代表と原発作業員や故郷の復興に尽くす人たちのために、元気と勇気の根源になる「食」で支える決心をされたのだ。
西さんとJヴィレッジの職員たちに、幸多かれと祈りたい。
一サッカーファンとして、今後も「Jヴィレッジ」の状況と行く末に注目していきたいと思っている。



・「サムライブルーの料理人 …サッカー日本代表専属シェフの戦い 」について書いた感想

・西 芳照 著 「サムライブルーの料理人 サッカー日本代表専属シェフの戦い」
 税込価格 : 1680円  ISBN : 978-4-560-08111-2
http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=08111
by windowhead | 2012-04-18 02:26

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


by windowhead