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最後で最高の天皇杯

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元旦は絶対におでかけしない。だから初詣も旧暦でやることにした。
私が子供のころは、女は元旦に外出してはいけないと両親から言われていたし、お手伝いもあって、遊びに出る弟がうらやましくてならなかった。
テレビで中継される天皇杯が楽しみになったのはいつ頃からだろうか。
あのドラマティックだった横浜フリューゲルスの優勝も見ているから少なくとも15年以上前からか。
清々しく晴れ渡った空、映し出されるスタンドには晴れ着姿の若い女性たち、山本アナウンサーの名調子で始まる頂点の試合を見ることが新しい年の始まりの儀式になっている。

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今年の天皇杯は特別だ。
現在の国立競技場で行われる最後の天皇杯であり、1月1日に行われるのも最後になるかもしれない。
なによりこの最後の天皇杯を闘うのが大好きな2チームだということも私にとっては特別も特別。

中村俊輔選手が率いる横浜Fマリノスと佐藤寿人選手が率いるサンフレッチェ広島。
日本人最高のサッカープレーヤーと日本人最高のストライカーが率いるチーム。
どちらもチームとして完成度が高い。システム好き風に言えば完成度の高い4バックと3バックチーム。絵になるチーム同士だ。
わたしにとってはこれ以上のチームは日本にない。
日本代表だって、この2チームに比べれば、すべてにおいて霞んでしまう。
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今年はどうしてもマリノスを応援してしまう。
中村俊輔選手のためにも、いや彼をデビューごろから見続け応援し続けてきた俊輔サポの仲間と私自身のためにもぜひとも勝ってもらいたかった。
元旦の清々しい青空の下で勝利の杯を掲げる中村俊輔選手の姿を見たいというのは、私の密かな夢でもあった。それがかなう日が来たのだ。

素晴らしい試合だった。
どちらのチームも自分たちのサッカースタイルがしっかりとある。どちらも相手に合わせることなく自分たちのスタイルを最後まで貫いてぶつかり合う高度な楽しみが得られる堂々とした試合だった。
すでに3度もVTRを見直しているが、何度見ても楽しめる。
国立競技場で最後の天皇杯を飾るに値する試合だったと思う。

中村俊輔選手が天皇杯を掲げた。一つの夢が現実となった瞬間。
こみ上げてくる物があるかと思っていたが、案外淡々と見ていられた。
おそらく、次の夢が見えているからだろう。
天皇杯を掲げる俊輔選手にはすでに次の夢が見えているはずだ。
俊輔ファンとしては、また彼の夢につき合うことになる。次々と目指すものがある彼につき合うのは楽しいことだ。よしんば2010年頃のように言われなきバッシングの嵐にあっていてもファンとしてつき合って行くよ。俊輔ファン・サポは打たれ強い。信じているものが絶対に裏切らないということを経験として知っているからね。
by windowhead | 2014-01-04 13:18 | 10-25shun

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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