人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「週刊サッカーダイジェスト」の後退に感じたこと

週刊サッカーダイジェストが週刊から隔週刊になるらしい。
少し前「週刊サッカーマガジン」が休刊になったのに驚いたが、ついに毎週発売されるサッカー雑誌がなくなった。
あとは週3回発行の新聞「エルゴラッソ」があるが、雑誌とはちょっと違うし。
サッカーダイジェストの隔週刊への後退は、やっぱり経営難からなのかしら、書けるライターや記者たちが少なくなったからなのか、


たしかに私もサッカー雑誌を買わなくなった。
今定期的に購入するのは、「サッカー批評」(最近は分裂して「サッカー批評」と「フットボール批評」に分かれたので、どちらを買うかはその時のライターと内容によるけれど)と「月刊J2マガジン」のみ。その他の雑誌は立ち読みでパラパラめくり、中村俊輔のインタビューなどがあれば買うというスタンス。

「J2マガジン」は応援しているVファーレン長崎の情報が必ず掲載されているから。
「……批評」は、日本のサッカー界全体を見渡せるから
では、俊輔の所属する横浜Fマリノスの情報は…と言われると、残念ながらそれを得る雑誌がない。
「週刊サッカーダイジェスト」がその位置のはずだが、この雑誌はどちらかというと日本代表と代表選手のほうに重きを置いている感がある。そのため日本のトップリーグであるJ1の各チームの情報がJ2よりも少ないという不思議な現象になっている。この1年「ダイジェスト」に何度マリノスの選手なりチームの特集があっただろうか。中澤選手のコラムや俊輔選手という特別のコンテンツがあるマリノスはまだいいが、中位以下の他のチームはどれほど取り上げられただろう。表紙だってしかり、代表選手が優先だもの。
代表に足を置いているので、ライターの書き方もJリーグに対してどちらかというと上から目線が否めない。応援しているチームや選手達を代表選手に比べて…、海外に比べて…というような見方で書かれても、その記事を読みたくならない。闇雲に誉めろとは言わないが、せめてプレーヤーにたいしてのリスペクトくらいは感じさせる書き方をして欲しいと何度思ったことか。
雑誌側としては、Jリーグよりライトな代表ファンを購買層に取り込もうというスタンスだったのかもしれないが、ライトな代表ファンはサッカー雑誌のサッカー記事など読まない。イケメンランニングを載せる「サッカーi」のような雑誌もすでにある。
本当に日本のサッカーの情報が欲しいのはJリーグの各チームを応援するサポーターやファン達だと思う。自分のチームが他のチームと比較してどうなのか、自分たちのチームが批評家やライターからどう思われているのか、チーム内のエピソードなど、知りたいことがたくさんあるはず。
「J2マガジン」はそのようなサポーター・ファンの思いをうまくくみ上げた作りになっていると思うし、いろいろな選手の顔が見えて楽しい。
いっそサッカーダイジェストも「J2マガジン」のような編集でJ1に特化した雑誌になってくれないものかなあ。
J1各チームの情報が同じウエイトで毎回きちんと掲載される情報誌がのどから手が出るほど欲しいのだ。W杯があってJの記事が減った今シーズンは特にそう感じた。
今の日本代表戦はお祭り騒ぎでしかない。「いまそこにあるサッカーを愛せよ」というロック総統の言葉のように自分たちの身近なチームを応援し、毎試合足を運ぶサポやファンが毎回心待ちにするような情報発信するというスタンスが大手メディアや出版にも欲しいと思っている。
by windowhead | 2014-12-24 14:24 | 紙のフットボール

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


by windowhead