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失点を責めるより得点への後押しを

先日のアウエー讃岐戦翌日の長崎新聞の記事にちょっと違和感を感じた。
記者の署名記事だったが、タイトルが「失点防ぎ好転の兆し」
書き出しが「連敗は3でストップ。第7節から12試合続いていた失点もようやく止まった。その一方で連続無得点は4試合に伸び勝ち星からここ1ヶ月遠ざかっているが「勝ち点1を積み上げたことを前向きに捉えたい」…後略

概ね好意的な記事なのだが、なんか違うような気がする。
うーん、なんか後ろ向きな感じ。

「失点防ぎ好転の兆し」って、確かに毎試合相手にゴールを許していたが、ぼろぼろと「ざる」のような状態ならともかく、1試合たかだか1失点。これってサッカーでは普通のことではないだろうか。
1失点が続いたくらいで おおごとのように書くメディアやファンって珍しいんじゃないだろうか。
点を取られたら取り返す、さらにそれ以上点を取る。サッカーってもともと点を取るゲームだ。
サッカーが始まった頃はキーパーなんていなかった。ゲームをおもしろくするために得点を邪魔する役割をつくった。それがキーパーの始まり。だから基本はいかに多く得点するかだ。実は失点より点が取れないことの方が根本的な問題だと思うのだ。それを記事のように失点が続いたことが問題のように書かれると、サッカーを見慣れていない読者や初心者ファンが失点が最悪のこととミスリードされてしまう。
スタジアムの中に失点に厳しい雰囲気が漂いだすと、選手たちは失点を恐れて冒険したプレーができなくなってしまう。それでは選手たちも見る側も窮屈でつまらないサッカーになってしまうだろう。

今日TV観戦したFC東京と清水の試合。どちらも最後まで点をとるために必死に攻めあっていた。結果3−2でFC東京が勝ったが、どちらのチームのサポーターも2失点、3失点を責めることはないだろう。

Vファーレンの今日の相手は「アジアの壁」と言われた井原監督が率いるアビスパ福岡。
アジアの壁を打ち崩すなんて、考えただけでもワクワクしてくる。シュートを打って打って打ち崩すくらいの勢いで攻めるサッカーをして欲しい。
そのためにはスタジアム中で「今日は勝てるよ!」という雰囲気を作れることが大事なんだろう。
by windowhead | 2015-06-28 02:09 | Vファーレン長崎

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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