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ファッションと音楽熱ふたたび!

よれよれカーキのトレンチの上に羽織るストールにょうなものを思案しながらファッションTVを見ていてすごい衝撃をうけてしまった。
今朝はもうそのことて頭いっぱいでネットをザッピングしまくっている。
ファッションTVで見たのはバーバリー プローサムの15,16秋冬コレクション。
このショーは昨年末か今春始めに行われたものだからもうすでに1年。おそらくこの秋冬のレトロなポンチョやフリンジなどはこのショーの影響なのかも。
バーバリーが大儲けの土台になっていた日本企業とのパテント契約を解消して大衆化から方向転換したのは賢明だったなあと思わせるようなショー。
たしかに日本のデパートにあったバーバリーは英国のバーバリー製品とは全く違うものだったけれど、日本人はデパートのバーバリーをこぞって買っていた。デパートのバーバリーはバーバリー社のものではなくて、パテント契約した日本の会社が作っていたもの。パテント契約の製品は日本の大衆のちょっと背伸びして身につけるブランド品として普及したけど、それが海外にまで出てしまうと(中国富裕層の爆買などで)バーバリーの世界的な価値を落とすという諸刃の剣的な心配もあってバーバリー社は日本の企業とのパテント契約を解除したという話を何かで読んだ。

衝撃を受けたのはバーバリーのショーの中での生演奏していた歌手。正確に言えばその歌手の歌声。
彼女はクレア マグワイアという英国の期待の女性アーティストらしい。
日本ですでに騒がれてもいいのではないかというくらいの容姿と歌唱力を持っている人だった。
もちろん日本でもすでに彼女の音楽はリリースされているが、「クレア マグワイア知ってる?いいよ〜〜」という声はあまり聞かない。
なんでだろう、おそらくその歌声が日本人のかわいいっ娘好みに合わないのだろう。
骨太の歌声。それも厳しい風土から育ったような骨太さと陰影を含んでいる。
綺麗な高い声や、かわいいしぐさと明るさが好きな今の日本人向きではないのだろう。

そういえば久しくCDを買ったり、歌を有料でダウンロードしたりしていない。
手元でなんども聴きたいなあというほどの歌にであえていない。
最近買ったのは「トレモロイド」の古いCDかな。なんとなく70年代末から80年代ごろの雰囲気が感じられて懐かしさで買って聞いている。
クレア マグワイアはぜひとも手元で聴き続けたい歌声。
身近に音楽を流して聞いていたいと思わせる歌手(あえてアーティストと言わない、そう名乗ってごまかしている下手くそな歌手の多いこと!)に出会えたことで自分の中でも音楽熱が再燃してきた。
ありがたいことにファッション熱もいっしょに。(来年はおそらくもっとファッションの近くにいることが日常になる。だからファッション熱が再燃は必須だった。)

これだけ語っても独りよがりでつまらないはず。
そこで、この映像を!

「London in Los Angeles」

今年4月、バーバリーのヴィヴァリーヒルズショップのオープンを記念して行われたショーの映像。場所は LAの歴史的建造物・グリフィス天文台。セレブがいっぱいの中で繰り広げられるショーで歌っているクレア マグワイアのかっこよさ!
曲はなつかしい「朝日の当たる家」..
ランウェイサイドの真ん前にアナ・ウィンター(プラダを着た悪魔のモデルになった米ヴォーグの名物編集長)がいる、その横にビッド・ベッカム一家の姿もチラリと。
とにかく圧巻の映像。
そして耳に残るクレア マグワイアの歌声!
ブラボー!


○Burberry Prorsum「London in Los Angeles」
by windowhead | 2015-10-30 14:06 | 至福の観・聞・読

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


by windowhead