北鎌倉から春のおすそわけ
2005年 04月 18日
今年も、「花の匂いのするキャベツ」が届く。
北鎌倉に住む友人の日曜農園(というにはかなり本格的の模様)から、今年もキャベツが届いた。
無農薬で陽の光を一杯にあびたキャベツは、みるからにやわらかそう。
彼の畑は、桜の木のそばにあるらしく、毎年届くキャベツに、薄桃色の桜のはなびらが数枚くっついている。そして、ほのかに花の香りがする。
このキャベツを初めて送ってもらったとき、箱をあけると、ぷーんと肥えた土の匂いがした。そして取り出したキャベツは花の香りがする。有機野菜や玄米を使った定食屋を営む女友達にが「このキャベツ、花の匂いがするね」と言ったので、その話を彼に伝えたら、いたく気に入ったらしく、彼の畑で収穫する春のキャベツを「花の匂いのするキャベツ」と、呼んでくれているもよう。
このキャベツは、柔らかいので生で食すのが一番おいしいが、軽くゆでて生の貝柱といっしょに、ぽん酢でいただくのが、我が家風。
キャベツと一緒に入っていたのは、、由比ガ浜中央商店街にある和菓子屋「桃太郎」の「鎌倉しぐれ」。大納言小豆を使ったボリュームのある甘さの和菓子。これを食べると、濃い抹茶をいただきたくなる。
私の住むウエストコーストより、ずっと都会に近い鎌倉から野菜が届いたよ、というと、多くの人は怪訝な顔をする。農作物は田舎から都会に届けるものというのが当たり前だから。でも、都会の周辺でも花の匂いのする素敵なキャベツができるんだよね。
東の地からはるばる西の端まできたキャベツに敬意を払って、父譲りの古伊万里の大皿に盛ってみた。キャベツも古伊万里も作った人の心意気と愛情に溢れていて、お互いを引き立てあってるよう。
鎌倉の春をありがとう。
by windowhead
| 2005-04-18 22:50
| 日日抄