新年に楽しむ2017年ブックリスト
2018年 01月 02日
でもそんな日にゆっくり家にいて陽だまりで本を読むのはさらに贅沢な休日。
ミステリーチャンネルで「ミスマープル」を見ながら、手にしたのは、年末に送られてきた「第38回 2017年ブックリスト」。
第38回ということは、このささやかな企画はもう38年続いているということ。
本好きさんたちがこの1年に読んだ本でお気に入りや勧めたい本10冊を選び、簡単な感想や推薦理由をリストにして、あるところに送ると、年末にその年の参加者のリストのコピーが1冊になって送られてくる。
あるところとは、森草一郎さんという長崎のすてきな文化人宅。森さんは映画や本、旅、トマソンなどいろんなものに興味を持ちそれを実行されるすてきな方。在野の文化人。本当の文化人って、森さんみたいな人をいうのだと思っている。
ずいぶん昔、映画ファンの集まりで知り合い、それからブックリストの参加させてもらっている。
昨年、失念して1回欠席したら、今年は早めにリストのフォーマットが送られてきた。
今年の参加者は12名。ほとんどが常連さん。そして、ブックリストだけで未だに顔を知らない人もいる。不思議なつながり。
2017年ブックリスト参加者がその年読んだ本のナンバーワンのタイトルと著者をピックアップしてみる。
・「サイレントからトーキーへ」岩本憲児著
・「キャスターという仕事」国谷裕子著
・「沖縄 誰にも書かれたくなかった戦後史」佐野真一著
・「フラッシュボイズ」マイケル・ルイス著
・「翔ぶ夢 生きる力」石坂浩二著
・「砂の文明 石の文明 泥の文明」松本健一著
・「私たちが孤児だったころ」カズオ・イシグロ著
・「満州開拓団の真実」小林弘志著
・「サッカーと愛国」堤義明著
・「反戦主義者なる事通告申し上げます」森永怜著
・「蜜蜂と遠雷」恩田陸著
・コトバのあなた マンガのわたし」萩尾望都著
・「ソロ」笹本綾平著
みなさん、幅広い。
今年も、ベストセラーや出版社のマーケッティングに関係なく好きな本を見つけては読みふけるみなさん。
12人の10冊…120冊はまた興味の幅を広げてくれる。
本との出会いのためにも町の本屋さんを大事にしなければいけないなあ。
※写真は昨年佐賀で出会った風景。古い街並みの路地で出会った本屋さんのテント。白ばら書店という名前がとても気に入ってついパシャリ。どんな人たちが通っていたのだろうか?おさげの女学生?古いミステリー好き?
一度この本屋さんの棚を覗いてみたかったなあ。もう廃業されているのだろうか?それにしてはテントがきれいだった。
by windowhead
| 2018-01-02 16:26
| 至福の観・聞・読