サッカーを楽しめてる?

浦和レッズの監督さんが変わることになった。
ついこの前アジア王者のトロフィーを手にしたチームが今シーズンはまだ勝利がない。
3節、5000人ものサポーターさんが長崎まではるばる応援にきたが、その試合も引き分けだった。
浦和側応援席からはブーイングが飛んでいたし、街であったサポさんも試合以外は本当に楽しい遠征だったなどと言われていた。

V長崎も勝てていない。
twitterのあちこちで不満の声もチラホラする。浦和さんを真似てか、監督交代などという軽率な声もあって驚いている。

V長崎は浦和レッズとは明らかに立場が違うのだ。
浦和はオリジナル10の伝統を持ち、リーグ優勝もアジアカップ優勝もクラブのW杯での実績もある押しも押されませぬ日本のビッグクラブ。チームのスタイルもポリシーもしっかりとしている。クラブとサポーターが作ってきた歴史の重みは想像を越えるものだろう。常に上位が義務付けられているチームだと一般にも認識されている。
V長崎はJリーグに登場して6年目、今シーズンやっとJ1を体験している新興チームなのだ。歴史が短いからといって、新参者だからといって卑下する必要はないが、その違いは謙虚に受け止めておく必要があるだろう。
新興チームはまずチームのカラーとスタイルを確立していくことが大事。
平和を発信するチーム、「正々道々」闘うチーム、全員がハードワークや走ることを得意としサボることなく怯むことなく闘えるチーム、そしてなにより選手もスタッフもファンサポも地域もサッカーが楽しめるチームになろうとしている途中。
その手応えを少しづつ感じている途中なのだ。
サッカーがわかる人なら、今のV長崎は勝ててないけれど確実に進化し、あと少しの何かでブレイクスルーするところに来ているのがわかるはず。選手のプレーの一つ一つに未熟な部分はあっても勢いと躍動感があるので次はいけるよ、次は勝つよ!という前向きの声援が飛ぶのだ。
勝ててないのは、監督や選手たちが一番真剣に受け止めているはず。
そのために毎日真剣な練習を積んでいる。先週初めに練習見学に行ったが、フィジカルトレーニングでもコーチの指示を一つ残らず聞き漏らさないような眼差しで真剣に取り組んでいて、その姿にちょっと心動かされたくらいだ。


浦和の槙野選手がこんなことを言っている。
「元々『サッカーを楽しむ』というのがレッズのよさだが今それを失いかけている。ここ数年積み上げてきたものを考えて、原点に戻らないといけないし、『サッカー』を楽しむという姿勢を思い出す必要がある」(サッカーダイジェストweb 4/2)


あの浦和レッズの選手でもボールが来たら爆弾を投げられたみたいにすぐさまボールを手放したくなるのか。そんなに萎縮してしまうのか。彼らが受けているプレッシャーの大きさは計り知れないものなんだと心が痛くなる。

2年前、V長崎の選手たちは違った意味でこんな思いをしていたのかもしれない。
そんな中で頑張りぬいた選手たち、新しく加わった選手たちを支えてJ1に上がるチームに鍛え上げてきたのは誰でもない、高木琢也監督とスタッフたちだ。
V長崎には監督を筆頭にスタッフたちと選手たちの間に信頼関係がある。
先日の「オールVファーレン」という番組で、「これまで4試合J1を戦ってきてどう感じているか」との質問に高杉キャプテンと翁長選手が「楽しかった」と言っていたのがとっても印象に残っているし、嬉しい発言だなあと思っている。
彼らを始め長崎の選手たちは毎試合毎試合プレーしているときの顔が楽しそうなのだ。そして監督の指示もその勢いを殺すことなく相手に挑んでいる。札幌戦なんか、TVで見ていてその場に行きたかったくらい(ミシャも高木監督も負けず嫌い発揮!最後まで前へ前へと指示をだしていたからね)。そして、仙台戦ではポゼッションで仙台を上回るという新しい進化も見られたね。
鳥栖戦を見に来たジュビロファンの知人が翁長くんのイケイケで楽しそうなプレーを気に入ってくれて、柏戦にまた長崎に来るよと言ってくれた。
今のVファーレン長崎は勝敗以前に人を惹きつける魅力を持ったチームに成長しつつあるんだと思う。
もし選手から「勝ててないけど僕らのサッカー楽しんでますか?」と聞かれたら「心底楽しんでますよ!お互いがんばりましょう」と応えられる。ファンサポーターとして幸せなことだ。



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by windowhead | 2018-04-03 12:44 | Vファーレン長崎 | Comments(0)

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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