最近痛切に感じるのは「サッカーの話がしたい」ってこと

アウエー浦和戦をDAZN観戦した。
得点チャンスは何度かあったし、球際もセカンドボールもほぼ互角だった。浦和はタレンド揃いだからさすがに長崎が押し込まれることが多かったが、ネガティブトランジションでは素早く帰陣して集中して跳ね返し、攻撃に転じるとファンマに当てて一気に上がる。両サイドからの効果的な攻撃がいつもより少なかったのは、おそらく浦和さんの攻撃が両サイドに重きを置かれているようなのでそれを抑えるのに注力する必要があったからだろう。とにかく1点欲しかったが、入れさせてもらえなかった。フィニッシュの精度やパターンを増やすことはまだまだだなあという感想だった。

ところが、そう時間が経たないうちに浦和さんのブログで「長崎のプレーはアンチフットボールだった」と書かれているのを見て、びっくりした。
あの戦いをしてアンチフットボールと言われるのか。
ゲームのリズムを壊した、反則でプレーを止めた、のろのろと時間を使った、ベタ引きして守るばかりで攻撃的でなかったなどなど書かれていた。
そうなのか?相手の嫌なところ弱いところをついて戦況を好転させるのは当たり前のことだし、お互いそれほど汚いプレーもなかったし、別に時間稼ぎをしたという感じもなかった。(長崎のプレーのリズムを今まで西村さんをはじめ審判から咎められたこともない)守備から入るは長崎の基本だ。これをアンチフットボールと言われたら長崎はチームのアイデンティティを失うことになる。

そもそもアンチフットボールとはどんな試合なのか。
私が理解しているアンチフットボールは、つい最近日本中の人たちが目にしたロシアW杯での日本代表のポーランド戦での戦いだ。
ポーランド戦の終盤残り10分、相手から得点されなければグループステージを突破できると知って、カウンターのリスクを伴う攻撃を仕掛けず、パス回しを続けた。
あれこそがアンチフットボールだろう。
浦和戦の長崎はそんな試合はしていない。
実況や解説、レポーターが、終始長崎は引き分け狙いとのニュアンスで話していたが、長崎側はだれも最初から引き分け狙いと言っていない。なるべく相手に得点させない時間を長くすると言っているが、自分たちが得点する気がないとは言っていない。先制されると追いつき追い越すのが難しくなるから、先制されないことを最重要な約束事にして、絶対に先制するというゲームプラン。これは特別でなく、強い相手と戦う時のいつものプランだ。
実況、解説さんたちがそもそもV長崎をよく知らない。おそらく直近1試合しか見てきてないと思う。終始下位チームが上位チームと戦うときのパターンでV長崎を語っているのが端々に見えてイライラした。
両サイドの飯尾と翁長を間違える。徳永を田上に替えるときも「守備の選手を入れたことは引き分けで良しのメッセージだ」というようなことを言っている。しかしV長崎のファンは田上が入ったということは、守備はもちろんだが最終ラインから走りあがってゴールなりこぼれ球を押し込むシーンを期待している。田上が元々はFWであり、学生の頃得点王を取った選手だということを知っているからだ。さらに実況解説の方々は最後の最後まで浦和は大きな勝ち点を落としたが、長崎は引き分けで一応の目的は達しただろうと言っているから余計にたちが悪い。FC東京に勝てたのだから長崎だって勝ち点3を目指していたんだよ。高木監督のコメントもよく吟味すると「ここで勝つのは難しい」と浦和ホームのことを言っているが、「このチームに勝つのは難しい」とは言っていない。
オリベイラ監督も実況解説の人たちも、V長崎を下に見下していたと思う。
だからこそ、ゲームを壊しにきているとかアンチゲームだとか言えるのだろう。首位の広島との試合で長崎と同じく守備から入る戦術を使っていたのはオリベイラさんじゃないか。攻撃的に仕掛けてくるチームに守って勝つ方法は習得できているが、同じ戦術を使うチームを崩す方法を手に入れていない。オリベイラさんのイライラは長崎に向けられたが、本当は自分に向けるべきものじゃないかなあ。

もう1つ大きかったのは審判のジャッジのブレというものもあっただろう。ただそれはどちらに有利というものではなく、どちらにもイライラが募るものだった。審判は未熟だったが公正であろうとしていたと思う。だからこそジャッジがぶれたんだと思う。どんなに考えてもあの浦和のホームで故意にアウエーチームに有利な笛を吹こうと考える人はいないんじゃないかな。それくらい浦和のホームという場所はだれもが一目おく場所なんだから。
この1週間、「アンチフットボール」と言われたことがずっと頭を離れなかったし、そのためにこのゲームを何度も見直して、浦和の直近2試合も見直してみた。さらにベルギーのGKがフランスに「アンチフットボール」と言ったロシアW杯の決勝戦まで見直した。
V長崎が浦和に仕掛けたゲームはアンチフットボールだったのか?だれか教えて〜。

この1週間、アンチフットボールを考えながら感じたのは「サッカーの話がしたい!」ということだった。
応援の話やクラブの話をしたり、試合後サポ同士で楽しい時間を共有したり、相手サポと交流したり、楽しいことや盛り上がることはたくさん増えたが、サッカーを語ることは減っているような気がする。それを語り合えた人が転勤したり、そんな場所がなくなったりしてサッカーの話相手がいない。疑問や感想を言い合う場が仮想空間にしかない。
思いっきりサッカーの話がしたい!

今朝、広島戦に向けての高木監督のコメントが流れてきた。
「うまくいっていても楽なプレーをしてはいけない。チームとして戦いの原点に立ち返ることが大事」というような内容だった。
チームとしての戦いの原点、それはどのチームに対しても挑戦者だということだろう。
高木監督の言葉で、モヤモヤが少し晴れたようだ。











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by windowhead | 2018-08-11 16:01 | Vファーレン長崎 | Comments(0)

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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