「詳しいことはわかりませんが、サッカーの守り方を教えてください」

b0009103_17361878.jpg

少し前に読んだ本です。
どこからどこまでがタイトルでどれがサブタイトルかわかりませんが、おそらく
詳しいことはわかりませんが、サッカーの守り方を教えてください〜〜世界一わかりやすいゾーンディフェンス講座」って感じでしょう。
著者は松田 浩さん  出版社はカンゼン
著者の松田浩さんは誰もが知る日本が誇る守備マイスターでゾーンディフェンスの第一人者。この有名な守備マイスターはなんと今Vファーレン長崎の育成部長でもある。すごく身近にサッカーの知の第一人者がいる幸せを長崎のサッカー界は享受しているんだね。さらに私にとっては高校の後輩でもあるらしい。


先日もこれを読んだという方とツイッターでちょっと感想を交換したのですが、すごく興味深い本でした。感想を交換した方はサッカー経験者の方でしたが、その方が読んでも興味深い部分がたくさんあったようです。

ゾーンディフェンスって言葉は中学校でバスケットボールを習うときに最初に触れた言葉と思う。ディフェンスの仕方にはマンツーマンとゾーンがあるみたいなことを言われて、でも授業ではゾーンのやり方はほとんど教えなくてほぼマンツーマンだった。ゾーンディフェンスは決められた場所を守るやり方。それくらいの知識しか与えられなかったね。

著者の本には「サッカー守備戦術の教科書 超ゾーンディフェンス論」というのがあるのですが、超ゾーンディフェンス論を読むには、ゾーンディフェンスを理解しなければ「超」できないわけで、まずはベースを知ることが必要だなと思い、手に取ったのですが、最初から面白かった。
「目から鱗」はしょっぱなからありました。

まず守備で大事なことは「ボールを奪える」ことです。すくなくともボールを奪おうとする意志を持つことです。
ボールを奪うことは攻撃に移る不可欠なアクションだが、同時に守備の目的であるゴールを守ること=失点しないことにもつながっているという。
そうかそうか、名古屋の風間さんのいうボールを持ち続ければ負けないというサッカー理論に対しても、ボールを奪えば攻撃を受けないということになるものね。そうか、守備ってそんなことなんだね。これだけでも、一般的に考える守備のイメージとは違っている。守備がとても攻撃的に見えてきます。

一人で奪えなければグループ、チームで奪う。ゴールに一番近いコースを塞ぐなど、基本的なことなんだけど、それをゾーンディフェンスの考え方で説明されているし、「鰯の群れの動き」とか「ボクシングの動き」とか動き方をイメージしやすい言葉で説明してあるのも助かります。

元鹿島のDFで解説者の岩政さんとの対談も掲載されていますし、なにより今のサッカーを意識して書かれているのでJリーグの試合や欧州サッカーのシーンを見返したりイメージして読めるのがうれしい。私もこれを読んだ後サンフレッチェ広島のサッカーを意識しながら見ましたし、応援しているチームのサッカーもよりディフェンスの視点で見るようになり、楽しみの幅が広がりました

サッカー初心者を指導する指導員に向けて書かれたものというスタイルをとってあるけれどサッカーの経験はないが日常的にサッカーを見るファンサポーターにとってもさらに深くサッカーを楽しむ手助けになります。
これ読んでいると、いつもの席でなくピッチが一望できる3階席で観戦したくなりました。







[PR]
by windowhead | 2018-08-24 09:32 | フットボール周辺 | Comments(0)

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


by windowhead