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常套句なんだろうけど…ファンとしては複雑。

どうしても気になっていることだけど、まあ、根拠のないことだしねと思ってうけながしていたけど…やっぱり、気になるから、言ってしまおう。

このブログで何度か書いているけど、私は中村俊輔選手のファン。
2002年、代表落ちしたときの、けなげな会見を見たときから、この選手の行く末を観続けたいとおもって、今もその「通過点」。

その、中村俊輔選手は今、スコットランドリーグのセルティックに所属している。イタリアを経て、5年以上ヨーロッパのリーグで活躍している。日本人であっても、日本の選手ではない。

中村選手のこれまでのプレースタイルとオシム日本代表監督が目指すチームのスタイルが違うとかで、オシム監督就任以来、マスコミ雀や口さがないオヤジ評論家たちは、オシム監督が中村選手を日本代表に召集するかどうかをまるで一大事のように勝手に煽っているような気がする。(それも、召集されなければいいぞ!されなければ、さらにいいネタになるぞという期待感すら感じられるのね)

その原因の一つに、オシム監督の「エレガントな選手はいらない」発言があるとおもうけど…。まあ、オシム監督としては、発展途上の今の日本代表にはスター選手はいらないと思っているのが本心だろう。中村俊輔選手はすでに、日本代表というローカルな枠を超えた世界的な選手の域にはいりつつある。
ところが、現在の代表ではなかなか勝てない。、集客もできない。さらに、オシム監督が海外組では松井しか入れないといっていた矢先に、松井大輔選手が腰痛で活躍できない。
その反面、チャンピオンズリーグでの中村選手、稲本選手のゴール。ブンデスリーグでの高原選手のゴールと古井戸海外組の目覚しい活躍で、いつからか、サッカーファンにも一般にも海外組召集の期待感がただよってきた。


最近のスポーツ誌やスポーツ新聞では、3月24日の、今年初の代表戦の相手だった韓国がドタキャンしたことで、対戦相手がどこになるかということが盛んに書かれているが、気になることがそこにある。
記事のほとんどが、「オシム・ジャパンとして初めてMF中村俊輔(セルティック)やFW高原(フランクフルト)ら欧州組が合流予定の3月24日…」のような書き方になっている。もう少し、消極的でも「召集が濃厚」とか「召集が予定されている」と書かれている。

中村俊輔ファン、セルティックファンにとっては、とても複雑な思いを抱かせる書き方。はっきり言って失礼だなあ~と。

なぜなら、この3月24日は、UEFAチャンピオンズリーグの最中だ。
たしかに、決勝トーナメント第1戦のホーム、アウエーは3月6,7日に終わっている。
しかし、準々決勝第1回戦が4月3日からはじまる。
3月24日の日本代表戦に中村俊輔選手が招集できると言う人たちは、すでに「セルティック」はトーナメント1回戦で敗退していると思っているということ?
たしかに、相手はACミランだし、普通に考えると90%の確率でミラン勝利でしょう。
でもさ、10%くらいは勝つチャンスもあるわけで、ファンとしては、このささやかな勝算にかけているわけよ。
本気で、ミランに勝って8強にはいって欲しいと願っているわけですよ。
そんな、「セルティック」や「中村選手」のファンにとっては、3月24日、中村俊輔選手、日本代表に合流(召集)予定という記事は、とっても失礼な記事に見えてしまうんですよね。
まあ、軽い気持ちの、ある意味、日本代表記事の常套句的フレーズなんでしょうけど、深読みしてしまうのも、ファンの心理でございます。

で、当の中村俊輔選手は、どちらを選ぶんだろうと思うサッカー初心者さんもいるでしょうが、間違いなくクラブでのチャンピオンズリーグ出場を選ぶでしょう。準々決勝に備えて、日本への移動や、ストレスの多い新チームとの連携などリスクの大きい日本での代表戦は辞退するでしょう。


オシム監督が「海外の選手には、海外の大舞台で日本選手と日本サッカーのアピールをして欲しい。」と以前コメントことが本心なら、3月24日の召集メンバーに中村俊輔選手は入れないと思う。サッカー協会から強要されても、にわかサッカーファンが騒いでも、3月24日には入れないと思う。
ただ、オシム監督の悪い点は、回りくどい言い方をして、真意を伝えにくくするコメントだ。中村俊輔選手を招集しなかったときはその理由を明確に言えばいいのです。「ヨーロッパで活躍して欲しい」と。UEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメント進出、それもそのチームの中心選手としての出場は日本代表以上の実績であり、名誉なはずだから。


中村俊輔という選手は、リップサービスのなさと、サッカーオタクっぽい発言やいじめられっ子的容貌のためか、どちらかというと、実績より過小な評価をされていると思う。

しかし日本代表の実績を数字で見てもかなり戦力になる選手だ。
キャップ数(代表戦出場数)63、得点16(歴代10位)という数字は、FWキング・カズの91キャップ、56得点(歴代2位)にははるかに及ばないものの、中田英寿氏の77キャップ11得点に比べてみても出場回数に対して得点率はかなり上をいく。勝利貢献度が高い。
すぐ思い浮かぶ得点力のある代表FWを挙げて見ると、キングカズ56得点、ゴン中山53キャップ、21得点、FW高原直泰の44キャップ17得点、柳沢敦54キャップ17得点など。
MFで16得点の中村俊輔の得点数は日本代表MFではダントツ。もちろんFKを任せられているというアドバンテージがあるが、FKを任せられるというのはさらに正確な得点力をもっている所以だ。
ちなみに、ちょっと毒づくわけじゃないけど、未だに中村俊輔はフィジカルが弱いだの走れないだのと最近のプレーを見ていないこともはなはだしい解説者武田 修宏氏の実績は、なんと18キャップ、1得点だよ。


サッカーファンが中村俊輔の代表復帰を願うのは、この実績を知っているからであって、ただのスター渇望ではないのだとおもう。それでも、中村俊輔ファンとしては、まだまだ代表よりクラブで上を目指して欲しいと思うのだ。

中村俊輔選手の日本代表合流は、コンフェデあたりからでいいのでは?早くても、それを勝ち取るためのアジアカップ予選ごろでいいような…。
それまでは、少ない情報を探しながら、スカパー録画の試合をみることで我慢するストイックなファンでいるつもり。
by windowhead | 2007-01-20 12:26 | 紙のフットボール

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