人気ブログランキング |

中村俊輔は説教中枢を刺激する…「サッカーの上の雲」

中村俊輔は説教中枢を刺激する…「サッカーの上の雲」_b0009103_2138293.jpg

いつものように書店をぶらぶらしていたらサッカーという文字が目に入った。
「サッカーの上の雲」、帯には大きく浦和レッズ二冠制覇記念出版(笑)と書かれている。さらに小さな文字で(でも白抜き!)稀代のコラムニスト、初のサッカーコラム集とある。
著者は小田嶋隆
~~~えー、小田嶋○○シって、シェークスピア劇翻訳や演劇評論の?いやー違うよね、あの小田嶋氏とサッカーは絶対に結びつかないし、こんな装丁の本出すはずがないよね~、あの人は小田嶋雄志だったっけ?
小田嶋隆さんというコラムニストを認識したのは今回がはじめて。

それにしても変なタイトルだなあと思い小声で読んでみた。
なに~、さっかーのうえのくも==>さかのうえのくも==>坂の上の雲?司馬遼?
明治というよちよち歩きの近代国家の若者たちが、坂の上の雲に見立てた憧れの欧米的近代国家に追いつこうと理想に燃え、挫折しながらも、必死にそれぞれの近代化の坂を駆け上っていくという長編大河小説「坂の上の雲」
話の筋を書いてみると、なんとなく、日本のサッカーと欧州サッカーの関係に似ている。
すごーく深い語呂合わせ。著者はただ者ではなさそう。


ぱらぱらめくって、最後のほうに、「中村俊輔・永遠の未完成が完成するとき」というタイトルを見つけた。2001年12月に書かれたコラム。
そのなかに、これそ!と膝を打ちたくなるフレーズがあった。

中村俊輔は説教中枢を刺激する男なのだ。

そうなんだ、そういう言葉で表すのが一番ぴったりなんだよね。
私がいつも中村俊輔のことを「いじめられっこ的」という言い方をしていた持ち味は、著者がいう説教中枢を刺激する男ということなんだ。

リーグを代表する一流選手でありながら、これほどまでに素人にグダグダ言われるプレーヤーはほかにいないと思う。とも書かれている。
確かにそうだ。チャンピオンズリーグで活躍する今でこそ、フィジカルが弱いだの持ちすぎだの言う人は少なくなったが、それでも「フリーキックくらいなら海外に行かなくても日本でやってもあれくらいになる」(セル爺)なんてことを言われたりする。中村俊輔の評価が一番低いのは日本なのではないかと思ってしまうくらい、いじわるな言われ方をする。これって、言いたがりの説教中枢を刺激しているわけね。

風貌や雰囲気についても、おいおいと言いたくなるほど書かれているが、怒る気はしない。これほどしっかり細部まで見ていてくれる著者は、きっと中村俊輔が好きなんだ、いや、小野伸二ファンらしいから、俊輔が好きかどうかはわからない。それでも気にしてくれている。言葉の端々に応援しているよという愛が感じられる。

伸二や俊輔だけではない。登場するすべての選手に、愛や尊敬が感じられる。
小田嶋さんって(なれなれしい)、本当にサッカー好きなんですね。
そこに毒はあっても対象へのレスペクトが感じられる文章だから読んでいてほのぼのしてしまう。


願わくば、先日購入した「敗戦とー」に、小田嶋氏のような選手へのレスペクトがあってくれればと思ってしまった。中田ヒデへの愛とレスペクトは感じられても、対極に書かれた79年組とジーコへのそれは感じられなかった。
金子氏は、こう答えるかもしれない「小田嶋氏はサポーター、オレは評論家、もしくはジャーナリストだ」と。しかし、評論家やジャーナリストは対象があって初めて成り立つ仕事。フェアであり、対象の人間性を最も大事にしなければならない仕事ではないのかな。


日本のサッカーを愛する人におすすめするなら、ぜったいに「サッカーの上の雲」。
なぜって?個性豊かな選手たちを見にスタジアムに出かけたくなるからよ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先ほど小田嶋隆を検索したら、氏のブログにヒットした。

「偉愚庵亭憮録」コラムニスト小田嶋隆の日録ページ
「トラバ規制について」というレビューの中に 「サッカーの上の雲」についても書かれていた。
著者が書く自書のPR文章。興味のある方はのぞいてみては…私の紹介よりずっと上手な紹介文ですから。
Commented by SputlerStease at 2007-08-10 12:44 x
Compare insurance quotes & save today!
America’s #1 Online Auto Insurance Resource. Compare multiple rates and find the policy that’s right for you. Buy online or over the phone with a licensed agent. Insurance.com is here to help.

We have over a dozen of the nation's top insurance companies competing for your business... Find out more!
<a href=http://lifefinanceinsurance.com>home contents insurance</a>
by windowhead | 2007-01-30 23:03 | 至福の観・聞・読 | Comments(1)

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


by windowhead