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元祖モリシがいた!

少し前、グランパス・藤田俊哉選手の100ゴールのことを書いた
そのとき、藤田俊哉選手の次に100ゴールが期待できる選手は、アントラーズ・柳沢選手だろうから、ちょっと時間がかかるなあと、書いた。しっかり調べたわけではなく、自分の知識の範囲だったので、ちょっと気になってはいた。

そんなとき、今週発売されていた「サッカーダイジェスト9・16号」で、「何度でも向かっていけ」という藤田俊哉選手100ゴールに関するコラムがあった。書いたのはサッカーダイジェスト編集部の長沼敏行氏。
その中で、藤田俊哉選手につづき、100得点に手が届きそうな選手にセレッソ大阪の森嶋寛晃選手がいると書かれていた。
森嶋寛晃選手の現在の得点はなんと94得点らしい。今年中は無理でも来年は100ゴール確実だ。
森嶋選手もたしか藤田選手と同じ年齢だったと思う。
どこからともなくゴール前に飛び込んで確実にゴールを決めるMF。
中村俊輔選手も、Jリーグ時代に森嶋選手に追いつくことができなかった。
たしか、ジェフ・羽生選手の大学時代の卒論のテーマが「森嶋選手」だったのではなかったかな。卒論のテーマになるほどのすばらしい選手・モリシのことを忘れていた。ごめんなさい。
セレッソがJ2にいるので、なかなか森嶋選手を見ることがなかった。
最近はモリシといえば、ワルガキのデカモリシを思い浮かべたりするが、「元祖モリシ」は森嶋寛晃選手だ。
ぜひ、モリシの100ゴール目を見たいと思う。

じつは、そのコラムの中で、100ゴールしたあとの藤田俊哉選手のコメントが書かれていた。ゴールを生み出す上での重要なファクターは何かという質問に「何度でもゴール前に行くこと」と答えている。「エリア内に1回だけ入って1点というのは、ほとんどない。10回、20回と繰り返し入っていくなかで、やっと1回、2回、自分の前に8ボールが)転がってくることがある」とも言っている。

よく言われる「決定力不足」と言う言葉。
こんな言葉ばかりが独り歩きして、なんでもかんでも「決定力不足」と言う言葉で批評される日本代表だが、では決定力をつけるには、どうすればいいんだろうと、素人的な疑問をもっていた。だって、不足なら補わないと、勝てないわけだから。それのわかりやすい答をこの藤田選手のコメントで教えてもらったような気がする。
オシム監督が求める、質の高い無駄走り(湯浅健二さんの言葉を借りました)も、ゴールに向かうと言う統一した意識の連動がなければ意味のないバカ走りだし、最近素人がやたら批判する横パスやバックパスだって、ゴールに向くための体制の立て直しのためなら必要なプレーだ。

そうしてみると、今朝のオーストリア戦は、アジアカップから一歩進んでいたと思う。
ゴールは奪えなかったが、ゴールへの意志の統一とそのためのチャレンジが増えていた。藤田選手的に言えば、決まらなかったのは、チャレンジの回数がまだまだ少なかったということ。
なにより、それぞれのパスにしっかり意識がこめられていたと感じた。漫然としたパス回しが減ったと思うし、なによりバックパスが逃げのバックパスでなく、体勢建て直しのというかプレーの仕切りなおしのバックパスに見えた。
監督を気にすることなく、ピッチ上のプレーヤーだけでプレーが組み立てられてきたような感じだったのだけど。
なんとなく、次はいけそうな気がするのだけど…甘いかなあ。
by windowhead | 2007-09-08 17:56 | 紙のフットボール

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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