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いまさらだが、中澤佑二こそ日本代表の大黒柱!

中国戦の後だっただけに、サッカーを見た、応援したという感じ。
個人的には韓国戦はいやじゃない。
永遠の好敵手同士として切磋琢磨しあって世界を目指して欲しいと思っている。だから引き分けは残念だった。

大会を通して日本代表に感じたことは、中澤佑二選手と鈴木啓太選手のキャプテンシーのすばらしさ。
特に中澤選手のすばらしさを強烈に感じた。
強い、熱い、頼りになる選手だと思っていたけど、小技の上手い選手という印象はなかった。でも、競り合うときの身体の入れ方などは見惚れるほどの巧の技だった。さらに日本の守備の足かせになっていた内田選手の弱腰を鼓舞しながらしっかりプレーでもサポートしていた。現在の日本代表の大黒柱は中澤佑二選手であることは間違いない。

誰からも愛され、頼りにされ、献身的で誰も拒まない器の大きい「お兄さん」選手の登場は「キングカズ」以来だなぁ。


その中澤佑二選手の仲良しさんのひとり、セルティックの中村俊輔選手のファンサイトのから昨日メッセージが送られてきた。
CL杯バルセロナ戦でなすすべもなく完敗した中村選手は試合後のインタビューで「これまで対戦した相手でバルサは一番強かった。ミランやマンUとは違う。サッカー観がちょっと変わってしまうような強さだった。」と語っていた。「バルサに勝つためにどうすれば良いか今は見当も付かない」とも語っていたほど叩きのめされていた。

それでも俊輔ファンというのは 不思議とこんな言葉にも希望を感じるのだ。
「サッカー観がちょっと変わるような強さ」とはどんなものだったか、その片鱗が俊輔のメッセージの中にあった。

俊輔はメッセージで「ミラン、マンUのときは、しっかり守備をしていると、どこかで自分たちの時間が来たが、バルサは一度もセルティックの時間を与えてくれなかった。」それはあたかも「『攻撃は最大の守備』と言う言葉があるけど正にそれだった」と表現している。
日本代表を手こずらせる「徹底的に引いて守って、一瞬のチャンスにカウンター」というやり方を高いレベルで仕掛けてミランやマンUから点を取ったが、バルサはその一瞬のチャンスもくれなかった。

守りに守っても相手のミスがなければ攻撃動作にはつながらない。ならばリスクを犯しても攻めるしかない…オシムさんがアジアカップの後、個人のアイディアとか個人のスキルと表現して求めたものはこのリスクへのチャレンジだったのかもしれない。ただし、このリスクへのチャレンジは個人が勝手に動くという低レベルの攻撃ではなく、統一したディフェンス意識をベースにした高度な連携で行うものということかな。

攻撃的なパスサッカーの美しさと強さをバルセロナは俊輔に体験させてくれた。
最近日本では「仕掛ける」=「ドリブル」とばかりに、ドリブルが流行のようだが、完成度の高いパスサッカーのひとつのピースとしてメッシのドリブルがあるのだということをバルサは見せてくれたと思う。

中村俊輔のおもしろさは、突きつけられた課題を試行錯誤しながらクリアする醍醐味を知っているところだ。
彼の体験は、岡田監督も含めて日本代表の未知の部分だ。中村選手が日本代表に合流するのがいつになるのかまだわからない。「いらない」と言えるほど日本代表は高度に完成していないのだから、どこかで合流するのだろう。
そんな中村俊輔さえもしっかりと自分の羽の中に取り込んで日本代表を引っ張っていくような懐の深さを中澤佑二に感じた。
by windowhead | 2008-02-24 15:20 | 紙のフットボール

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


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