「サッカーは笛ではじまる」(朝日記事)で家本判定の疑問が解けた。

前のエントリー「家本さんは変わってなかった」で、ゼロックススーパーカップでの家本審判のことを書いた。そのなかで、個人的な疑問として、1)なぜ家本さんだったのか?2)この審判団のジャッジのコンセプト、3)それはJリーグ統一の見解なのか?4)国際標準なのか? という疑問をあげた。

今朝(3月4日)の朝日新聞スポーツ欄(九州版です)その解答をいただいたような記事に出会った。タイムリーであり、適切な記事だった。

「サッカーは笛で始まる」というタイトルの、日本サッカー協会審判委員長松崎康弘さんによる連載記事だ。今回は「スーパーカップ」と題して、家本審判の判定の正しさと対応のまずさについて書かれていた。
個人的な疑問の1)に関しては、家本審判になったのは「今期の基準になる笛を期待して」日本サッカー協会が指名したということ。
2)については、「今期の基準になる笛」ということで、主審、副審ともに統一した見解で笛を吹いていたということ。

松橋さんの見解では、「判定の多くは正しかった。特にPKのやり直しに関してはしっかりやっていた。」というものだった。
久保のPKやり直しは、ボールを蹴る前に両チームの選手がペナルティーエリア内にはいっていた。PK戦に入ってから、曽ケ端がシュートを止めたのに2回やり直しをさせられたのは、2回ともボールが蹴られる前に、曽ケ端が前に動いたということで、審判の判定は正しかった。というものだ。
疑問の3)4)にもかかわることだが、「国際サッカー連盟はゴールキーパーの飛び出しが見過ごされすぎているという懸念を表明している。日本サッカー協会も、やり直しを命じるように指導している。主審は、勇気を持って、正しく対処してくれた。他の審判たちが日常的に徹底できないことが誤解と混乱の背景にある。」と書かれている。
PKでのゴールキーパーの飛び出しは国際的な問題になっており、今後厳しく対応されていくということのようだ。ならば、日本もそれに従うべきだろう。

では、なぜ試合が荒れたか。それに対しては、主審のゲームコントロールのまずさをあげている。
「岩政への警告のときの対応の悪さがことの始まりだった。そのとき主審は不安そうに副審の方をみつめるなど、、動きから判定の確信のなさが伝わってきた。それを引きずり、その後、せっかく良い判定をしても選手に納得されず、観客の不信感を募らせた。毅然とした態度を持ち続けることや適切な選手とのコミュニケーションが足りなかった。」と、松崎さんは書いている。

松崎さんによれば、この試合はJリーグ担当審判員が開幕前研修会として観戦していたようだ。
そこで、この試合を参考に、全員に説得力と一貫性のある笛を求めたという。

とても納得のいく記事だった。
振り返って、自分がフェアな気持ちでこのゲームを見ていたか?
「主審、家本だよ!」ここで、すでに色眼鏡で見ていたことに気付く。また、審判の「判定」と「対応」をいっしょくたに見ていることにも気付く。物事は整理と分析が大事だなあと、改めて感じた。

いよいよJリーグが始まる。
たしかに、ゲームはおもしろいほうがいい。それには判定もあまり厳しく取らず、流してくれたほうがスペクタクルなサッカーになるかもしれない。でも、サッカーは日本だけで完結するものではないし、選手たちの目標も国際的な視野にある。それならば、やはり国際的な見解に従がった厳しい判定のなかでやっていくほうがいい。
過去に日本代表のフェアプレーを馬鹿にした評論家氏がいたが、彼らのような次元の低い考え方の輩が国際的なサッカー通だと言えた時代は終わったと思う。サッカーを取り巻く環境は更に進化しているが、フェアプレーを尊敬する考え方は、未来永劫に変わらないはずだ。
Commented by harry at 2008-03-04 21:33 x
はじめまして!
昨年のサントリーラグビー部の監督さんの記事を書かれているのを読みずっとROMさせていただいておりました。

今日のゼロックス杯の審判長の記事、webでいろいろ探したのですが見つからなかったので記事中にリンクさせていただきました。
不都合がございましたらコメント等お願いいたします。
即、削除いたしますので。

トラバの設定をしていないのでコメントにてご連絡させていただきます。
Commented by windowhead at 2008-03-05 13:25
harryさん、コメントありがとうございます。
スパムが多すぎでTBを切っています。すみません。
harryさんは鹿ファンさんなのですね。
昨シーズン終盤からの鹿さんは、すばらしいですね。
小笠原が人間的に大きくなっているのに感動です。
いつか、内田選手が「小笠原さんは、鹿島のおとうさん」というコメントをしていました。目頭があつくなりました。今年も王者の戦いをして欲しいです。私は中村俊輔ファンですから、Jリーグに特定のチームはありません。これからもよろしくお願いします。
もちろんリンクOKです。
by windowhead | 2008-03-04 12:07 | フットボール周辺 | Comments(2)

日本の西海岸・長崎からのつぶやきはビンの中の手紙のように漂いながら誰かのもとへ


by windowhead